川の字に寝転がりながら…
【シルヴィア】
ふぅ……すごい一日だったわ……
ほんとに、想像以上……うふふっ♪
【ロアーヌ】
ボクも……こんなにすごいとは思わなかった……
パパってすごいや、えへへっ♪
【シルヴィア】
そうよ~、パパはすごいんだからね~…♪
そして私達は、そんなパパを、二人で支えるのよ
【ロアーヌ】
…ボクなんかで、支えになるのかなぁ…
女の子じゃ、ないし…気持ち悪く、なかった…?
【シルヴィア】
そんなことないわよ、ねぇパパ?
だってロアは、そこらへんの女の子よりも魅力的なんだもの
【ロアーヌ】
そ、そう……?
それだったらまぁ…いいんだけどね、えへへっ♪
【シルヴィア】
ふふっ、そうそう…良く笑うようになったわね…
本当によかったわ、ロアを引き取って…
【ロアーヌ】
…ボクね、お父さんとお母さんのことは、一生忘れられないと思うけど……
パパとママを、愛することはできると思う……
だから、その……これからも、ここに置いてもらっても、いいですか…?
もちろん、ボクにできることは、なんでもがんばるから……
【シルヴィア】
うん、もちろんよ……癒し、いやされて……
最高の家族になろうね、三人で♪
【ロアーヌ】
…うんっ♪ えへへへへっ♪
パパ、ママ……だーいすきっ♪
【シルヴィア】
さぁ、今日はもう寝ましょう……
さすがにちょっと疲れちゃったわ……
【ロアーヌ】
うん、ボクも~~……このまま、ギュッてしててね……
どこにもいかないで……ひとりに、しないで……
【シルヴィア】
しないわよ……安心しておやすみなさい……
【ロアーヌ】
うん……おやすみ、なさい……
……すーっ……すーっ……すーっ……すーっ……
【シルヴィア】
あらあら……一瞬で寝入っちゃった……
たくさん頑張ったものね…うふふっ♪
……あなた……本当にこの子でよかった……
満たされていくの……心も、身体も……
あなたの子を流産しちゃって、もう妊娠できない身体になったときは……
ほんとにもう、ムリだと思った……
子供が産めない妻なんて……
そのうち、健康な身体を持った女性のところにいっちゃうんじゃないかって、不安で、不安で……
母乳も、なくなってくれなくて……
産まれてくるはずだった子の服を、見繕っちゃったり……
それがね……この子の身体に、ピッタリ収まって……
勝手に涙が溢れてきて、思わず抱きしめちゃって……
ロア、びっくりしてたわ……
そして、その時に気づいたの……
お腹の子は、もうどこにもいないんだって……
そして私にはもう、ちゃんと子供がいるんだって……
この子が実の親を忘れられないのと同じ……
私も、お腹の中にいた子のことは忘れられないけど……
もうだいじょうぶ……
心を支え合える相手が見つかったから……
頑張ってきてよかった……
こんな素敵な子と、これからずっと、一緒にいられるんですもの……
ありがとう、あなた……
私を見捨てないでいてくれて、本当に……
私は最高の、幸せ者です……ちゅっ☆