トラック6
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んんっ、ご主人様のキス、気持ちいい。
なんだか、すごく安心するわ…。胸の中があったかくなるっていうか、ご主人様に包み込まれるっていうか、そんな気分。
ふふっ、なんだか変よね。キスやエッチなんて何度もしてるはずなのに、今日はすっごく嬉しい気持ちでいっぱいなの。
ご主人様の気持ちが聞けたからかしら?…ううん、違うわね。今までだって、ご主人様はずっと同じこと言ってくれてたのに、私がそれを信じられなかったのよ。
私の中に、どうしてもあの日のことが残っちゃってて、ご主人様の言葉がそのまま受け止められなかったの。
あの、冷たくて寒い雨の日のこと…。今でも忘れられない、前の飼い主に捨てられて、路上のダンボールで濡れていた私を、ご主人様が助けてくれた日。
あの時から、ご主人様は何一つ変わってなかったのにね。もっと早く、素直になれば良かったにね…。ごめんね、ご主人様。
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え?『ツンツンしてた頃の美羽も可愛かった』?も、もぉご主人様。こういう時まで意地悪言うんだから。あれはその…、悪かったわ。
『俺はツンデレ好きだから、これからもあんな感じだと嬉しい』?そ、そうなの…?ご主人様は、その方が嬉しいの?
…すっごく首を縦に振ってる。そう、なんだ。ふーん…。
ご、ご主人様が望むなら、仕方ないわねっ。すごく不本意だけど、これからもこんな感じで過ごしてあげるわ。感謝してよね?
あ、んんっ。
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だ、ダメよぉ。そんな、キスなんてされたら、ツンツンなんてしてられなくなっちゃう。キスされちゃうと、心が溶けちゃうもの。
『これこそツンデレの真骨頂だ』…?もぉ、ワケ分かんないわよ。でも、それでご主人様が喜ぶなら、私はいいわ。
その代わり、なんだけど…。もし私がちゃんとできたら、ご褒美のキス、してくれる…?
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んあぁ…。『ご褒美じゃなくても、キスはいつでもする』?ふふっ、嬉しい。
これからも、美羽をたくさん、可愛がってくださいね?ご主人様!