Track 1

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お願い!私の生徒になって…?

(心の声)あの子、まだかなあ。 いつもだったらこの時間にこの道を通るはずなんだけど……。 それにしても、さすがに私の事知らないってことは無いよね?いっつも朝挨拶してるもん。 けど、もし、もし私の存在を認識してなかったらどうしよう……? そんなのショックでどうにかなっちゃいそう……。 で、でも今日という今日は、絶対あの子に話しかけないと……あっ、来た! ね、ねぇっ、そこのキミ!ちょっといいかな? 私、近所に住んでる佐倉っていうの。毎朝、キミに挨拶してるんだけど……。 よ、よかった!知っててくれてありがとう!……あっ、ご、ごめんね! いきなり抱きつかれてびっくりしたよね。あんまりにもキミがかわいくて……。 う、ううん、なんでも無いよ! あ、それでね、今日声を掛けたのは、実はその、キミにお願いしたいことがあって……。 実は私、今大学生で、学校の先生を目指してるんだけどね、 子ども達とどういう風に接していいかわからなくて、悩んでるの。 来年教育実習があるから、その時までに慣れておかなきゃいけなくて……。 それで、その、もしキミさえよかったら、私の生徒になってくれないかな!? あ、もちろん、本当になるわけじゃなくて、練習としてっていうか。 私ね、そこのアパートで一人暮らししてるんだけど、お休みの日とか、 よければ練習に付き合ってくれたらすっごく助かるの。 キミの立場から、私の教え方とか態度とか…… そういうのがちゃんと出来てるかどうかチェックしてほしいんだ。 どう、かな。お願いできない?……いいの?ありがとう! (心の声)やったあ!OKもらっちゃった! ふふっ、ほっぺたすっかり赤くしちゃってかわいい……。 女の人と話すの、慣れてないのかな? ああ、唇も小さくてぷるぷるしてて、おいしそう……。 ……チュッ……。 あっ、ご、ごめんね! 照れてるキミがあんまりにもかわいかったから、ついついチューしちゃった。 しかもお口に……。もしかして、ファーストキスだった? えへへ、実は私も、なんだ……。 ずっとキミのこと見てたから、こうやってお話できて本当に嬉しいの。 これからは私のお部屋で、もっともっと色んなこと勉強しようね? 楽しみだな……。じゃあ、早速今週の土曜日の予定はどう? もし空いてるんだったら……期待して、待ってるね!

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