温もりマッサージ.
(【詩織】)
次は、ご主人様の硬くなったお身体を、私の手で揉み解してまいります。
最初は肩からマッサージをいたしますので、このまま後ろから… 失礼しますね。
ん、しょ… もみもみ、もみもみ。
んぅ… ご主人様の肩、想像以上に… 凝っておられますね。
長い時間、同じ姿勢でいることは、お身体に悪いんですよ… 。ん、しょ… 。
もう少しだけ、力を込めますね。ん、しょ… もみもみ、もみもみ。
力加減の方は、いかがですか?
ちょうどいい… ですか、ではこのままで… んぅ… っ
やっぱり、男性の肩幅は広いですね。それに、筋肉がしっかりとしていて… 逞しいです。
私は、女性のお身体で練習させていただくことが多かったので… んぅ… マッサージの、
し甲斐が、あります… っ。
ん、しょ… んぅ… はぁ。
ご心配… してくださるのですか?ふふ、ありがとうございます。
でも、大丈夫ですよ。ご主人様のお身体を癒せるのは、メイドとして、この上ない喜び
です。
ん、ふぅ… だいぶ、肩の筋肉がほぐれてまいりました。
ん、しょ… んぅ……。
ふぅ……いかがですか?これで、両肩がいくぶん軽くなったかと思います。
そうですか、ありがとうございます。
でも、マッサージはまだ終わりませんよ。次は、お身体を横にして… うつ伏せになってい
ただければ幸いです。
はい、では… お身体が冷えてしまわぬよう、上から薄手のタオルをお掛けいたします。
ん、しょ… 。
頭や首回りなど、体勢は… 苦しくはございませんか?
… そうでしたか、リラックスできているようで、私も嬉しく思います。
これからも、もっともっと、心地よい気分に浸っていただきたいので… 。
今度は、腰回りの按摩(あんま)を行いますね。
… その際、軽く叩いたり、揉み解すなど… 全身の凝り固まった筋肉を、手のひらで和らげ
てまいります。
ん、しょ… まずは腰回りを、もみもみ… とんとん。
腰は繊細な箇所で、けっこう痛めやすいんです。
なので、肩よりは弱い力で、揉み解しますね。
ん、しょ… さすさす、もみもみ… 。
ん、んぅ… ご主人様のお身体、んぅ… 腰の辺りも、中々凝っていますね。
普段から、頑張りすぎだと思いますよ。ご無理など… していませんか?
ご主人様は、頑張り屋さんなのですね。
辛い作業や、お仕事にも一生懸命で……そういう姿勢、といいますか。
きちんと頑張っているお方って、すごいと思います。
ご主人様、とってもご立派です… なんて、少し上から目線、だったでしょうか。
そんなこと、ありませんか?でしたら、もっとご主人様のこと、お褒めいたしますね。
… ご主人様は、お優しくて… 何事にも一生懸命で… うぅ、上手くは言えないんですけど、
ドキドキしてしまう、というか… 。
あ、いえっ、な、何でもございません。あの、言い間違えました。あはは… マッサージの方、続けますね… ?
ん、しょ… はぁ、ご主人様のお身体、温かくなりましたね。
私の手のひらにも、温もりを感じます。
ん、しょ… あと、もう少しだけ… ん、しょ… んぅ… ん、しょ… んぅ……っ。
ご主人様……。もし、頑張りすぎた後は、私のこと… 頼ってくださいますと、嬉しいです。
私も… ご主人様のような人のためなら、頑張れちゃうと思うので… 。
このように、ん、しょ、ん……んぅ… 。
ふぅ… お身体の方、楽になりましたか?上体を起こしいただいて、ご確認ください。
溜まった疲れや、凝りも取れたのですね。ふふ、それは良かったです。
え… 名残惜しい、ですか。
ふふ、大丈夫ですよ。私のマッサージは、まだございます。
確かに、疲れの溜まっていた手から肩… 腰の方も揉み解しましたが。
まだ、マッサージしていない部分があるんです。
先ほど、ご主人様がお気に召してくれたところ… 。
……お耳、ですよ。