Track 7

4-1 『たまには弱音を吐かなきゃダメ!』

 おっかえりー♪ 今日もたくさん頑張ったねー♪  ほれほれ♪ 帰ってきたらまず、何するの? お姉ちゃんとハグでしょー♪  ほい♪ ぎゅーーーーーーーーーーーー……っと♪  ……んー? どうかした?  ううん。なんか、体、ぐったりしてるから。  顔も、ちょっと、暗いね?  んー。体調が悪いっていうか……アレかな。嫌なことがあった、って感じ?  ……なんか、あった?  ……んー? “大したことじゃない”って……キミがそんなにヘコむくらいなのに、大したことじゃないわけないじゃん?  よかったら、お姉ちゃんに話してみー? 愚痴くらいだったら、聞くよー?  ……“大丈夫”って……また、痩せ我慢しようとしてるー。  むー。お姉ちゃん、キミのそーいうところ、本当にダメだと思うなー。  ひょっとして、“愚痴る男は情けない”とか思ってる? んで、“理不尽を我慢できてこそ大人”とかも思っちゃってる?  ちーがーいーまーすー。嫌なことは嫌って言えて、人に弱いところをしっかり見せられるのが大人なんですー。  お姉ちゃん、そーいう風に、キミが痩せ我慢しちゃうの……ほんっとーに、よくないところだと思うよ。  めっ、だよ?  別に泣いたっていいんだからさ? 辛いことがあったら、お姉ちゃんにぎゅーって抱き着いてきて、甘えなさい?  ……んもー。じれったいなー。  ほら。ちょっと、こっち向いて?  ん……ちゅぅ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、んちゅぅ……ちゅっ、ちゅっ、れろ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。  はぁ……。  お姉ちゃん、結構怒ってるんだからねー。  何度も言ってるでしょ? お姉ちゃんにいっぱい迷惑かけて、って。  キミのこと、今さら嫌いになったりなんてしないってば。  何があったって、キミは最高に可愛くて、最高にカッコよくて……お姉ちゃんの大好きな人だから。  だから……ちゃーんと、おねえちゃんに甘えて?  ね? 分かった?  ……うん♪ よろしい♪  ん……ちゅぅ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅ……ちゅっ、ちゅっ。  ……それで、どんなことがあったの?  ああ……いや、話しづらいことだったら、別にいいよ。なんでもかんでも話せ、っていうのは、さすがに暴力的だしねー。  だけど、話せなかったとしても……お姉ちゃんにぎゅーってするだけで、心が楽になるでしょ?  うんうん。だから、そのまま、お姉ちゃんのおっぱいに甘えなさい。ほら、もっと、ぎゅーって♪ ふふっ♪  よーしよーし。よし、よし。いいこ、いいこ。  ん……♪ 腕に力がこもってきたねー。そうそう。お姉ちゃん、別に、ちょっとやそっとじゃ壊れたりしないからさ。もっと、強くぎゅーってして。お姉ちゃんがどこにも行かないように♪ ふふっ♪  ……お姉ちゃんはね、キミのことが、大好き。本当に、世界で一番、好き。  だから、怒るんだよ。キミが、お姉ちゃんのこと、信用してくれないから。  お姉ちゃんは、キミにどんなことでもしてあげたいから、キミのそばにいるのに。  キミは、一人で頑張ろうとしちゃうから。  お姉ちゃんは、キミと一緒に、色んなことを感じたいんだよ。キミの怒りとか、悲しみとか、あと、喜びとか。  ……あ、もちろん、エロいこともね? ふふっ。  だから……もう少し、お姉ちゃんのこと、信頼して欲しいんだ。  お姉ちゃんは絶対に、キミのこと、嫌いになったりなんてしないよ。  弱いところも、ダメなところも、もっとたくさん見せて欲しい。  ……ね?  ……ふふっ♪ 泣きたくなっちゃった?  うん。いーよ。お姉ちゃんのおっぱいの中で、たっくさん泣きなさい。  服が濡れることなんて、気にしないでいーよ♪ 別にまた洗えばいいんだし♪  頭も、撫でてあげるねー♪  よーし、よーし。よし、よし。いいこ、いいこ。よーく頑張ったねー♪ えらい、えらい♪  大丈夫。キミはとってもいい男で、お姉ちゃんの一番大好きな人だよー♪ 誰がなんと言おうと、それは絶対に変わらないからねー♪ 自信を持ちなさーい♪  よーし、よーし。いいこ、いいこ。えらい、えらい♪  大好きだよー♪ 本当に、大好き♪ キミのこと、お姉ちゃんは、大好きだぞー♪  泣いてるキミも、もちろん、大好き♪ こうやって、ぎゅーってしてあげるの、好き♪  だから……もっといっぱい、泣きなさい♪ 体中の水分がなくなるくらいまで泣いて、すっきりするといいよ♪ ふふっ♪  よーし、よーし。いーこ、いーこ。えらい、えらい。  ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅーーーーーーーーー……っ♪  ……んー? なぁに? “もう大丈夫”?  えー? 馬鹿なこと言っちゃいけないよー。キミがお姉ちゃんを信頼してくれない罰で、“ぎゅーの刑”30分! お姉ちゃんの癒しは、まだまだこれからでしょー。  それにね、大好きな人とするハグにはね、ものすごい癒しの効果があるんだよー。  だから、泣き止んだとしても、このままぎゅーっとし続けること! そうすれば、もっと癒されるよ♪ ふふっ♪  ほらほら♪ ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅーーーーーー……っ♪  ……お姉ちゃんが、ずーっと、ぎゅーってしててあげるね……♪  キミのこと、大好きだよ♪