001 嵐の夜に
う~早く開けてよぉ~早く早くぅ~!
うはぁ、やっと開けてくれた…もう待ってる間に、雨で全身びしゃびしゃだよぉ…。
何しに来たんだ、ぷに美って、私そんな名前じゃないもん~。
私のほうがおねえさんなんだから、生意気な事言っちゃダメなんだよ~。
ぶぅぶぅ~だいたい~、お隣の幼馴染みなおねえさんが家に来るのに、理由なんかいらないでしょ~。
時間?
夕飯は食べてきたよ?
そうじゃない?
夕飯終わったような時間から、何しに来た?
むぅ~。
だって、雨と雷…いきなりどびゃーって来て、ばりばりすごい音するし、雷もごろごろずっといってて、怖いんだもん。
むぅ~いいから、お家あげてよぉ~。
はぁ、怖かった…だって、今日から三日間、ウチとキミのご両親、みんなで旅行でしょ。誰もいないんだもん。
え?
だから、俺は一人暮らしを満喫してた?
むぅ~それじゃ私が邪魔者みたいじゃない…怖いの、ひとり怖いの、嫌なの!
ぇくちっ。
う~、とりあえず…私お風呂入る~♪
雨にぬれちゃって寒いし、風邪引いたらお母さん心配するもん~。
ん~ちょっと待て?
大丈夫だよ~お風呂の場所とか全部知ってるから~♪