003 想い出の添い寝
ふは~お布団敷けたね♪
じゃあ、座って座って。
違うの~私の隣に座るの~!
むぅ~いいもん、私がくっついて隣に座るからっ。
んしょっと。
んふふ~♪
ん?
何が嬉しいって、雷なってもキミの体温感じられるから、安心なの♪
私ももたれちゃうから、キミも私にもたれて~♪
ねぇねぇ~最近、キミは何してるの?
…ふむふむ~♪
あ、もうすぐ長いお休みになるけど、キミの予定は?
むぅ~私も連れてってよぉ~、ひとりにしないで~!
いっつもお休み合わないんだもん、ぶぅぶぅ!
え、いいの?
わーい♪
ねぇ~昔はこうしてくっついて、よくお話したよね~。
キミは男の子とばっかり外で遊ぶから、一日終わるか、雨の日しか私とはこうしてくれなかったもんね。
それでも覚えてるもん。ふたりの大切な想い出だからね~♪
うきゃっ!
もう、雷怖いよぉ…もうお布団に寝ちゃお?
嫌、嫌!
くっついてじゃないと嫌なの!
だって怖いんだもん…いいでしょ?
わーい、キミとぴたんこお布団だ♪
懐かしいなぁ…ん、ぎゅってして。
わーい、キミの抱っこ…あったかいし、雷も怖くない…。
くんくん、すんすん~。
え、何で匂うのかって…キミの匂い好きなんだもん。
キミの匂い…昔はね、おひさまの…ひなたの匂いだったの。
うん、ぽかぽかで、ぎゅう~ってしたくなっちゃう匂い。
でもね、今は…くんくん…ちょっと違うかな。
ええと~男の人、の、匂い?
え、違うよぉ~くさいとかじゃないもん。
じゃあ何だって…そ、そうだなぁ~ぎゅうってされたい匂い、かな?
ん、だから今すっごく嬉しいの。
え、え?
私も…いい匂いするの?
んや、そんな必死にくんくんしちゃ…もぉ~さっきまでつんつんしてたのに~。
んはわぁ~。
キミの匂いのおかげで雷も怖くなくなったし、眠くなってきちゃった…。
うん、お布団くっついてるし、二人でも狭くないよ?
うん♪
あ、そうだ…私はキミの匂いで安心したけど、キミは何かそういうのある~?
ん~教えて~。
…小さな時、お昼寝の時に、私が先に寝ちゃって…その寝息を聞いてると、一日の中で嫌だなぁって思ったことが、すぅ~って消えて、眠っちゃってた?
んふふ~。じゃあ~私の寝息きかせたげるからぁ~歌って?
いきなり歌え?
ん~、ほら、お昼寝の時、おばさんが歌ってくれてたでしょ、あれがいいのぉ~。
ね、いいでしょ、お願い~、ね?
ぎゅうぎゅ~。
じぃ~。
わーい、やったぁ♪
はい、歌ってね…
うんうん、この歌♪