Track 3
■03
え……いえ、その……あ、あの、あたし、そういうのわかりませんので……あの、あの……すみません、ごめんなさい……ごっ、ごめんなさい!
あっ……お、お兄ちゃん!
あぁ!
はぁ、はぁ……お、お兄ちゃ~ん……あっ、違うの!
別に変なことじゃ……えっと、同じクラスの人……ううん、いいの!
あの、ごめんなさい……友達のままでいてもらえると……。
はい、ごめんなさい。
それじゃ、また来週……っぷはぁ~~、はぁ~、良かったぁ。
ありがとうお兄ちゃん、やっぱりお兄ちゃんはあたしのヒーローだよ……あはは、うん。
大丈夫だよ。
友達以上になりたいって言われて……うん、もちろんお断りしたよ。
男子と個別にお友達になるなんて無理だし。
え?
あぁ、恋人?
あはは、無理無理……無理というか、いらない。
あたしにはお兄ちゃんがいてくれればいいもん。
えぇ?
背の高さなんて関係ないよ。
ううん、むしろあたしくらい大きい人とか怖い……あたしより大きい人なんて、話すのも無理だし。
ん~?
そうだなぁ、お兄ちゃんならきっと、大きくても大丈夫だね。
でも、今のままでも問題ないよ。
あたしの好みに体の大きさなんて関係ない……ただ、お兄ちゃんだけが好きなんだから♪
はぁ、はぁ、はぁ~~……あぁもう、今日は厄日?
なんでまた声かけられるの?
あたし、なにか悪いことしたかな……え?
うん、何のスカウトだったのかはよくわからないけど……。
お兄ちゃんがいてくれなかったら、今のも断り切れなかったかも……うぅ、興味ないよ!
あの人たち、何言ってるのかさっぱりなんだもん。
あたしなんかがモデルなんてできるわけ。
え?
そ、そうかな?
えへへ、お兄ちゃんにそう言ってもらえるのは嬉しい。
そうだなぁ、ずっとお兄ちゃんが付き添ってくれるなら、考えてみても……ごめんなさい、やっぱり無理ぃ。
だって無理だよ、知らない人となんて話せないし、モデルって水着になったりするんでしょ?
そんなの、考えただけで気絶しそう……うぅ、図体ばっかり大きくなって、ごめんなさぁい。
……いい?
あたし、大きくてもいいの?
えへへ、良かった。
やっぱり、そう言ってくれるのはお兄ちゃんだけだよ。
だからあたしは、お兄ちゃんがいてくれればそれでいいの。
ずっとずっと、お兄ちゃんと一緒にいられればいいの……えぇ、こ、恋人同士みたいって、えへへ、そうかも♪
……でも、兄妹と恋人って、どっちがずっと一緒にいられるのかな?
どっちも?
あぁそっか、どっちも同じだね。
え、そうじゃなくて?
何が?
……兄妹で、恋人?
あたしとお兄ちゃんが恋人になるの?
え……えぇ!?
こ、恋人になっていいの!?
だ、だって、兄妹は恋人になれないって……あ、そっか。
なれないのは夫婦だっけ。
結婚はできないよね。
でも、そっか。
恋人になっちゃいけないっていう法律はないもんね……えぇ?
な、なっていいの?
あたしを、お兄ちゃんの恋人にしてくれるの?
だって、お兄ちゃん今までそんなこと……我慢してくれてたの?
じゃあなんで……あ。
オナニーのせい?
そうじゃなくて?
あははっ、どっちなのよ~?
ふふっ……うん、ありがとう。
あたし、なる。
お兄ちゃんの恋人になる。
そうすれば、兄妹だからってだけじゃなくなるもんね。
ん?
屈むの?
何を……
ん!?
んっ、んんっ……んちゅ、んむ、ちゅっちゅむ、んん、んっふ、んん♪
ん~……んっはぁ、はぁっはぁっ、あぁ、キス。
お兄ちゃんとキスぅ。
あむ、んっちゅ、んむんむ、んちゅっ、ちゅっちゅ、んちゅ!
あっふ、はぁはぁ、ちゅぷ、んっふ、んむん、ちゅぶちゅぶ、んん~~っちゅ、んっふ、ちゅぱぁ!
はぁっはぁっ、あぁ。
キス……キスしちゃった♪
お兄ちゃんとキスぅ、はぁ、はぁはぁ……うんっ。
嬉しい。
これで本当に恋人同士。
兄妹だけど恋人……え?
みんなには内緒なのね。
うん、わかった!
お父さんにもお母さんにも内緒ね?
その代わり、内緒ならいつキスしてもいいんでしょ?
恋人同士は、いっぱいキスしてもいいのよね?
やったぁ、えへへ、嬉しい、嬉しいっ。
お兄ちゃんとのキスぅ……んちゅ、んむんむ、んちゅ、ちゅっちゅ、ちゅぷ、ん~っぷはぁ、はぁはぁ……あぁ、またお腹の奥がジンジンする。
これ好き……お兄ちゃん、大々だ~い好き。