●パート7
キミ、大丈夫? キミ?
よかった、気が付いた。
どうしてここにいたのか、何も覚えてない?
そう……キミはそこの池で溺れたのよ。
たぶん、泳ぎの練習をしていたんじゃないかな。
ほら、もう日も暮れてるから気を付けて帰りなさい。
ここは深い池で危ない場所だから、もう来ては駄目よ。
さようなら……。
※ボーナストラック
また、あの子が来てる…もう来ては駄目と言ったのに…。
キミは水の中で私といた時間を忘れた。だからこれ以上私と一緒にいないほうがいいと思った。
ヒトとの別れはつらい、歳をとることも死ぬこともない私は、ヒトと同じ時間を生きられない……。
だからこれでいい。
でも、キミが……キミがいつか、水面に顔を付けれる時が来たら――
その時はキミを…また、池の底へ招待してあげる……。
ふふふふふっ――。