1話目
[日曜の朝、明日は早いからと主人公のベッドで寝てたふたり]
【正面・至近距離】
(寝息・10秒)
くー……すー……んむ……んふぅ……
(先に起きて少女の頬に触れる主人公、目覚める少女)
ふあぁ……んむ……ん……んむ……
……ん?あれ、お前……?
ああ、そうか……朝ちゃんと起きられるように、昨日は一緒に寝たんだっけか……
いや、起きた時にお前が目の前にいるものだから、少しびっくりしてしまってな……
(主「おはよう」)
ふふ……おはよう。
ちゃんと眠れたか?
(主「うん、おかげさまで」)
ふふ……全くお前は……
だが、私もお前と一緒に寝ると安心して眠れるから、今日はいい目覚めだよ。
(少女の頬から手を離し、すっと起き上がる主人公)
【左側・近距離】
あ……もう起き上がるのか……?
(主「ちょっと遠いし、早めに出かける準備するよ」)
うむ……では、私も出かける準備をせねばな……ん……(「引き上げてくれ」と、無言で手を差し出す)
(少女の手を取り起こしてあげる)
よっ、【→正面・近距離】っと……
(起きたばかりでフラフラしてる少女をハグする)
ふふ……すまんな。どうも朝は苦手だ。
(少し腰を曲げて少女に顔を寄せる主人公)
【キス】
ん……んちゅ……ちゅ……(おはようのキス)
(主「朝ごはんの用意もしてるよ」)
【正面・近距離】
うむ……そうか。今日のメニュ-は?
(主「トーストとサラダとオムレツかな」)
ほぅ……今朝は随分と豪華だな。トーストとサラダと……オムレツ……
(主「一緒に作ってみる?」)
あ……いや……あれはものすごく難しい気がする……
まだスクランブルエッグもうまく作れないしな……この前はビビってほとんど液体だったし……
ん……でも、横で見てるよ。
お前が料理してるところを見てると、楽しいし、私も少しだけスキルレベルが上がってるような気がするんだ。
上手い人間のゲームプレイをみると、こちらまでうまくなったような気がするだろ?
あれと同じ類のことだよ。
お前がやってるとこを見て、できそうな気がしたら自分の分は自分でやってみるよ。
(主「じゃあ行こうか」)
ああ、よろしく頼むな。
[少し後、食卓を囲むふたり]
【正面・中距離】
むぐむぐ……んふふ……やっぱり美味しいな……パンもオムレツも……
バターの匂いを嗅ぐとお前を思い出すよ……すっかり調教……むぐ……されてるな(「されてるな」だけ口にパンが入ってる感じ)
むぎゅむぎゅ……んきゅ……んふふ……だが、これはまだ私には不可能なレベルの料理だったな。
ただ卵を焼くだけなのに、管理すべきステータスが多すぎないか?
フライパンの温度とか火の当たり方とか、まだまだ理解しきれる気がしない……
まあ、まずは序盤から……難易度の低いところから攻めていかないとな。
何事においてもそれが定石……だろう?
(サラダを食べる少女)
あむ……んむんむ……ん……
ん……?このドレッシング、初めてだな。
(主「昨日受け取ってもらった荷物に入ってたんだよ。人参ドレッシング、おいしい?」)
ああ、昨日の昼頃に届いた荷物……なるほど、人参のドレッシングか……
ほどよい甘みとドロッとした感じ……んむ……悪くないな……
美味しいよ。ふふ。
これが使いたかったから、今朝はサラダ付きなんだな。わかりやすい奴め。
……休みの日はこうやって、少し豪華な朝食が出てくるから……好きだ。
それが、今日はお前と一日一緒にいれるんだって、教えてくれるしな。
(時計を見上げる少女)
……って、そういえばのんびり朝食を食べている時間はないんだったな。
せっかくお前が用意してくれた機会だ。ちゃんと活かさなくては。
……だが、小さめとはいえ同人イベントというのは、やはり人、多いんだろうか……
いや、行って見たいと言ったのは確かに私だが……目の前に迫ってくると少し怖気付いてしまうな……
(主「やっぱりやめとく?」)
……いや、ここで逃げたら一生機会がなくなってしまう気がするからな。
それに、勇気を出して一歩踏み出すことの大切さ……お前が教えてくれたから……
だから……うん。……頑張るよ。
(「偉いね」といった感じで少女を頭を撫でる主人公)
【正面・近距離】
んふ……いちいち撫でるなよ……髪がご飯に落ちるだろ……
ん……だが、もし無理そうだったら、ちゃんと連れて帰ってきてくれよな?
(主「その時は任せて」)
ふふ。頼もしいな。その時は、お願いするよ。