パート5「きゅっとしてどかーん」
【25:00】自室(朝)
チュンチュンと雀の音。さわやかな音楽
「ん……んん……すぅすぅ……。」
チリリリリン(目覚ましの音)
「ん・んむうぅぅ…。ふわわわ…。うー……ん……。さぁくやー。さくやはどーこー?
……んん? あれ……? ここどこぉ……? うーん……。
あぁ~! おにーちゃん~。 おはよう~。ん~っ! ちゅーってしてほしい♪ ちゅー♪
んーーーーっ ちゅ! えへへ~♪」
「あれ……はだかだ……。服がない。すっぽんぽん……。また破いたのかなぁー。
え? またって? うん。私ね。寝相悪くて、よく周りのもの壊しちゃったりするの。
ひどいときは、部屋とか、どっかーんって…。え? 今日は大丈夫じゃないかな。えへへ♪
え? 大丈夫じゃない? よくみてみろって?」
きょろきょろ周りを見渡す。部屋の屋根がなくなってる
「あー…。今日はいい天気ね。空が広くよく見えるわ。…わぁあああ!! たっ叩かないで!
いたっ! いたいいたいぃ~~っ! んもぉ~……。わ・悪かったわ。天井壊したのは
ごめんなさい。で、でも! 悪意はないのよ? えへへ♪」
ベットからシーツ一枚で立ち上がる
「はぁ~……。しかし……ほんと。綺麗にふっとばしたわね……わたし。おにいちゃんが
無事なのは、ふこうちゅーの幸いね♪ よくわたし使用人とかも派手にやっちゃうから♪
でも……。おにいちゃんは大丈夫よ。きっと。……どうしてかって? うふふ♪」
くるりんと一回転して
「おにーちゃんは……私の心を、きゅっとしてどかーんだからよ♪ 大好きっ♪ ちゅ!」
END