Track 11

左みみさんの耳かき

(SE:衣擦れ) ……んー……ちゅっ……。 ふふふふっ、お耳さんにちゅー、くすぐったい? でも、したかったんだもーん。 んー、ちゅっ、ちゅおー、うっ。ふふふっ。 可愛いお耳さん、よしよし。うふふふふ。 <SE:耳を撫でる音> ……んー? あぁーっ、あなたのお耳さん、ちょっと汚れが溜まってるよぉ~?(少しわざとらしく) もぉー、しょうがないでちゅねぇ。 ママがキレイキレイ、してあげないといけまちぇんね~。ふふふっ。 ……てれれってってって~。 耳かき棒~。 これでお耳を、キレイキレイしましょうねぇ~。 ……ん? なんでエプロンのポケットに入れてあったんだって? ふふっ、なーいしょっ。 ほーらっ、いいからじっとしてるのっ。 ちぃが、気持ちよーく、耳かきしてあげるから……。 ……くす、あなたの気持ちいい所なんて、ちぃはぜーんぶ、分かってるんだからねぇ? はぁい、始めるよぉ? (耳かき開始) ……おー、いーい感じに溜まってるねぇ~。 腕がなりますなぁ~……。 みっみかっき、みっみかっき、ふんふふ~ん。 (SE: 耳かき 吐息1分) (以下、耳かきしながら、独り言のように呟くように1分) ……ぁ、おっきいの見ーつけた。 取れるかなー? んっ……んー、ぅ……。 あとちょっと、あとちょっと……っと……。 ……あっ、とーれたっ。うふふっ。 (SE:耳かき 吐息1分) (以下、耳かきしながら、独り言のように呟くように1分) み~みか~き、み~みか~き……。 いたーくなーいよ、きもちーよ―……。 ふんふんふんふふ~ん……。 ……ん。またおっきいのはっけーん。 ……んー、しょ……んー、しょ……。 ……うん、取れた。よーしよし。 (SE: 耳かき 1分) (耳かき中話しかけるように) ……ふふ、こうやって耳かきしてるとぉ、付き合いたての頃を思い出すねぇ。 ……ね、初めて会った時のこと、覚えてる? あはっ……恥ずかしい出会い方だったよねぇ……。 道端でおろおろしてるちぃに、あなたが声をかけてくれて……。 ……それはいいけど、あなた、ちぃのこと迷子だと思ってたんだよねぇ。 ……え? べそかいてたって? ……う、うぅ~、しょうがないでしょお~? あの時は、警察手帳なくしちゃって、大パニックだったんだもん。 そんなの、バレたら大目玉じゃすまないんだから。 もうだめだ~、って思って、どうしたらいいか分からなくなって……。 ……そんなとき、あなたが声かけてくれて、手帳も一緒に見つけてくれて……。 ……うん、まあ……見つかったときに安心して泣いちゃったのは、はい、素直に認めますけど……。 ……それから、連絡先交換して、ご飯とか行くようになって……。 えへへ、すっごい迷惑かけちゃったのに、あなたが誘ってくれて嬉しかったなぁ。 ……ふふっ。 なのにちぃってば、せっかくの初デートで、派手に転んじゃったんだよねぇ。 で、思いっきりスカートめくれちゃって……。 ……それで恥ずかしくって私、また泣いちゃって……。 ……でも、あの時の貴方は本当に紳士だったなぁ。 足をくじいちゃったちぃを、お姫様抱っこしてくれて……にっこり笑って。 そして、『君の可愛さに夢中でパンツなんて見えなかったよ』って……。 ……え? 言ってない? ……あれぇ、そうだっけ……? ちぃの妄想かなぁ……? ちなみに今日のパンツはぁ……ふふーなーいしょ! 後で自分で確かめて? (耳かき30秒) ……んっ、よしっ。キレイになりましたぁ。 はぁ……ふぅーっ……ふぅーっ……ふぅーっ……。 ……ふふっ、はぁい、それじゃ最後に、ふわふわで細かいのを取っていくねぇ。 (SE*梵天 1分) はーい、リラックスしてー……。 くるくるくる、くるくるくる……。 こまかぁい、ふわふわの毛がぁ……。 中に残った小さいかすを絡めて取っていくよぅ……。 くるくるくる、くるくるくる、くーるくーるくーる。 ……ふふふっ、はぁい、キレイになりましたぁ。 じっとしていられて偉かったねlぇ、いい子いい子。 それじゃあ、次は右耳さんね。 こっちを向いて、右耳さんを上にしてくれるかな? はぁい、ごろーん。