プロローグ

あらすじ： 魔王を倒すべく、旅を続けている者達がいた。 勇者（あなた）、剣士シズナ、僧侶フィオ。 彼らの活躍はめざましいものがあったが、 油断により、僧侶フィオが魔物に捕らわれてしまう。 フィオを取り戻すため、彼らは計画を立てた。 堅牢な要塞の中にある監獄。正面から打ち崩すのは容易ではない。 あなた達がとった作戦。 それは、勇者が、別の囚人として内部に入り込み、 調査し、隙をついて奪い返すというものであった。 魔物達も、要人には無茶をしないという情報からの作戦であったが、 果たして、うまく僧侶を救出する事はできるのか？ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ （ビュウウ…、厳かな山地。烈風さかまく岩場を走る馬車の音） （恋人シズナの声が、頭の中に響く。魔法での交信である） シズナ： 勇者様…、勇者様…。見えて、来ましたか…？ 山頂にそびえ立つ、まがまがしい悪魔の要塞が…！ あそこには、魔物たちにとって、特に重要な人物が収容されているんです。 間違いなく、フィオもそこに捕らえられているはず。 これから勇者様は、 その紙に書かれた男になりすまして、あそこを調査することになります。 プロフィールの暗記は、万全でしょうか？ 要人に対しては、魔物達も無茶はしないとのことですが、 くれぐれもお気をつけて…！！ この魔法の指輪で交信するときも、周りに注意してくださいね？ とにかく、目立つ行動や、彼らの反感を買うようなことは、避けるように…。 はい…。はい…。 それでは、また、夜にでも…！ はいっ…！ （01　終わり）