Track 3

幕間 -侵捗報告-

03 幕間 -侵捗報告- あらすじ: 勇者が、監獄に入っての、初日の夜。 魔法の指輪を使い、遠くで、突入の準備をしている剣士と交信を行う。 順調に事は進んでいるように見えた。 ひとつ、風呂での情事で、 勇者の心に、快楽の毒を流し込まれたことを除けば…。 プレイ: エッチシーンはありません。 登場人物: シズナ =================================== (交信。峻厳な雪山の音) シズナ: 勇者様…、勇者様…? すいません、ちょっと、ノイズが大きくて…。 はい、大丈夫です。聞こえます…。 首尾は…、いかがでしょうか…? ええ。はい。北に警備の詰め所があって…。 その脇に、上層への階段があって…。 なるほど、じゃあ、そこが、テラスから通じている可能性が…。 なるほど…。はい…、はい……。 しかし…、よく、初日にここまで調べ上げられましたね。 さすが、勇者様です♪ え? 内部では…、囚人にかなりの自由が与えられているのですか…? 歩き回れるほどに…? んー……、それは逆に…、 少し開けっぴろげすぎのような感じも、しなくもないような…。 ん…。勇者様。くれぐれも、用心して下さいね。 友好的に見えても、魔物は魔物。 何を企んでいるか、わかりませんから。 この指輪での交信も、注意して行わないとですね…。 ん…、あの。 そういえば、少し息が荒いようですが…、大丈夫ですか? やつらに、なにか、されたのですか…? え? ああ、なら、いいのですが…。 ……。 はい。では引き続き、調査の方、よろしくお願いいたしますね。 こちらも、突入の準備を進めておきますので。 それでは! (03 幕間 -侵捗報告- おわり)