幕間 -侵捗報告-
03 幕間 -侵捗報告-
あらすじ:
勇者が、監獄に入っての、初日の夜。
魔法の指輪を使い、遠くで、突入の準備をしている剣士と交信を行う。
順調に事は進んでいるように見えた。
ひとつ、風呂での情事で、
勇者の心に、快楽の毒を流し込まれたことを除けば…。
プレイ:
エッチシーンはありません。
登場人物:
シズナ
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(交信。峻厳な雪山の音)
シズナ:
勇者様…、勇者様…?
すいません、ちょっと、ノイズが大きくて…。
はい、大丈夫です。聞こえます…。
首尾は…、いかがでしょうか…?
ええ。はい。北に警備の詰め所があって…。
その脇に、上層への階段があって…。
なるほど、じゃあ、そこが、テラスから通じている可能性が…。
なるほど…。はい…、はい……。
しかし…、よく、初日にここまで調べ上げられましたね。
さすが、勇者様です♪
え?
内部では…、囚人にかなりの自由が与えられているのですか…?
歩き回れるほどに…?
んー……、それは逆に…、
少し開けっぴろげすぎのような感じも、しなくもないような…。
ん…。勇者様。くれぐれも、用心して下さいね。
友好的に見えても、魔物は魔物。
何を企んでいるか、わかりませんから。
この指輪での交信も、注意して行わないとですね…。
ん…、あの。
そういえば、少し息が荒いようですが…、大丈夫ですか?
やつらに、なにか、されたのですか…?
え? ああ、なら、いいのですが…。
……。
はい。では引き続き、調査の方、よろしくお願いいたしますね。
こちらも、突入の準備を進めておきますので。
それでは!
(03 幕間 -侵捗報告- おわり)