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■いもうと01『明るく元気で甘えん坊ないもうと』
※実際の収録内容とは異なる場合があります。
■01
あぁ、いたいた。もうっ、さっきっから呼んでるのに、ちっとも出てきてくれないから、いないのかと思ったよ、お兄。
……なぁに? 寝てたの? なんだかボンヤリしてる……ほっぺ、ちょっと赤くない? 風邪なんてひいてないよね……ふむ。
ほら、じっとして? お熱計りましょ~う、あははっ……おぉ、お兄のほっぺ、フニフニしてる……ふむふむ、やっぱりちょっとあったかい……。
次、口開けて、口っ。扁桃腺を見てみましょ~う。いいから、口開けて。ほら、よく見えるように……。
いい歯並びですね~~……じゃなくて、扁桃腺ね、扁桃腺……って、どこのこと言うのかな? よく分かんないや、あはは。
でも、ノドチンコは分かるよ。はい、もう口閉じていいですよ~~……え? ノドチンコがなに? あたし、なにか変なこと言った?
なによ、もうっ。変なお兄っ。ほっぺ引っ張ってやるぅ! うににににっ……あはは、変な顔~~。あたし、こっちのお兄の方が好きだな。
ずっと引っ張ってようか……え、伸びる? 伸びないよ。ほら、あたしのほっぺだって伸びないし……触ってみて?
んっ……んふふ。ほら。大丈夫でしょう? 反対側も触っていいよ……ん、んん……んへへ。変な顔兄妹のできあがり~~。
んふ……ねぇ? もっと強く触ってもいいんだよ? 大丈夫だってば、伸びないから、もっと……ん、んん。
はい、終了! ほっぺはともかく、いつまでも見つめ合ってると照れちゃうからねっ……あ、そうだ。それで、今、お母さんたちお風呂入ってるから、出たら晩ご飯だよ。
まったく、うちの両親ときたら、いつまでも仲良く2人でお風呂だよね~。
この前、友達に話したら、ホント仲良しだねーって言われた。その子んちも別に、親の仲悪いわけじゃないけど、お風呂は別だって。
やっぱそうだよねぇ? 子供たちの目もあるんだし、あんまり熱々なところを見せられても困っちゃう……あはは……。
んしょ、っと……いいなぁ、お兄のベッドふかふかで。あたしの、マットがイマイチなんだよね。ちょっと硬すぎる感じ……こっちのが、柔らかいなぁ。ねぇ、マット取り替えてよ。ねぇ~~、いいでしょ~~? おーねーがーいっ……。
ん~~……駄目? なによぅ、ケチぃ。じゃあいいよ、あたしもここで寝るから……ここで、お兄と一緒に……んふ、んん……子供の頃は、一緒に寝てたよね。
覚えてる? いつもあたしがお兄の布団の中にもぐり込んでたの……うん、そうそう。
だってね、安心するんだよ。お兄の体温とか、鼓動とか……匂いも。うん、このベッドにも、お兄の匂いがいっぱい付いてる……あぁ、寝ちゃいそう。
んん、あっふ……気持ちいい。すぅ~~……んふふ。お兄の匂いでいっぱいだね……ん、んん。
……ねぇ? お兄も来て? ほらほら、早く。晩ご飯まで、2人で寝よう?
ねぇ、ちょっとだけだから……えへへっ、つっかまーえた。うん、こうやって抱いてるとね、ほら、トクントクンって聞こえてくる……これが心地良いんだよ。
子供の頃から、ずっと変わってない。お兄の体に触ってると、すごく安心できて、心地良くて……やっぱり、家族なんだなぁって思うよ。
女同士って、すぐ手を繋いだり抱き合ったりするんだけど……あたしも、友達に良く抱きつかれるけどさ。
こんな風に感じたりしないもんね……え? やだなぁ、男子になんか触らないよ。あたしから触るのは、お兄だけでいい。他の男には触りたくも、触られたくもない。
お父さんもイマイチだな~~、やっぱお兄がいい。お兄の抱き心地が最高なんだよ……ふふ。
ん……んん……んひゃっ!? な、なに? くすぐらないでよぅ! も~~っ、せっかく人がいい気分になって……あ、ひゃん、あっ、あはは!
だ、駄目駄目っ、お腹、弱いからっ、あぁ、あふっ、んん! んはぁ、はぁ、はぁ……も、も~~! くすぐり禁止!
……やだもう。なんでくすぐるの? 変な触り方しちゃ駄目……触るなら触るって言ってくれれば、別にどこ触ったっていいんだから。くすぐるのは駄目ね?
んっ……そうそう。撫でるのはオッケー……撫でられるの好き……ん、んふ……うん、好き……。
あ。で、でも、あたしの体なんて触ってても、別に面白くないよね……ま、まぁ、お兄もあたしを触るの好きって言ってくれるなら、ちょっと嬉しいけど……。
だって、それなら相思相愛だし……あ、愛というか、感覚を共有できるのが嬉しいというかっ。
好きなものが同じなら、相互理解も早いでしょう、うん。相互理解こそが、お互いを理解する第一歩なんだよ……って、なんだか当たり前のこと言ってる~~!
うぅ……とにかく、触るのはいいけど、くすぐるのは駄目ね? 分かった? 分かれ~~っ。
んっ……んふ。うん、それくらいの撫で方なら、くすぐったくないよ……背中や頭なら平気。うん、頭撫でられるの、好き……もっと撫でて? ほっぺも触っていいよ……。
あ。もうつねっちゃ駄目~~、ふふっ……ん。首筋も、肩も、いいよ……うん、んん。
で、でも、胸は……駄目、ね? だってほらっ、あたしの、大きくないし……ちっさい胸なんて、面白くないでしょう? 男の人って、大きいおっぱいが好きなんだろうから……お兄も、そういうグラビアとか見てるし……み、見てるじゃないの~~!
だから……胸は駄目……おっ、お尻も駄目! 硬いから! なんかもう、男子みたいなお尻だからっ……ううっ、あたしだって、もっと女の子っぽい体型になれるものならなりたい……あたし、クラスの女子の中で一番、貧相な体かも……うぅ……。
お兄だって、グラマーな体の方が好きでしょう? あたしなんて……で、でも、前に測った時より、少しは成長してるんだよ? 胸だって、ちゃんと成長して……。
というか、別に触ってもらいたくて成長してるわけじゃないんだけど……あ、あはは……。
えっと……触り、たいの? うぅ、触られるのは好きだけど……恥ずかしいよ。だって、ホントにうすっぺたなんだよ? い、一応、ふくらみかけてはいるんだけど……。
そ、それでもいいなら、触ってもいいよ……でもっ、くすぐるのはなしだからね!?
うぅ。んっ、んん……んぁ、ああ。あふ、あ……ん、ん~~! ま、待ったぁ! やっぱりくすぐったいから駄目っ。なんだか、ジンジンするし……とにかくストップ。お触り禁止っ……。
んぅ、な、なんだろ。ジンジンするんだよ……ズキズキというか……。
そ、そろそろ、お母さんたちも出る頃だし、居間に行こう? お腹空いちゃったよ……。
んあっ!? あれ……? なんだろう、あたし、オシッコもらしちゃった? なんだか、お股のところ、ヌルってしてる気が……こ、こっち見ちゃ駄目!
あれぇ? 別に、オシッコなんてしてないな……お股、変な感じ。お兄、あたしちょっとおトイレ行ってくるね……。
あ、そうそう。それと……ん~~、ちゅっ♪ えへへ……さっき、ほっぺ引っ張っちゃってごめんね? これですぐ治るからっ。
はい、今度はお兄の番。あたしにも、ほっぺにチュウして? 引っ張ったじゃないの~!
痛いんだからね? ほら、キスしてくれれば、痛いの飛んでっちゃうから……こっちに、キスして? ……んっ、次は、こっちも……ん。えへへ……お兄のチュウだ。
あ……それと、また寝に来てもいい? 子供の頃みたいに、お兄のベッドで一緒に寝たいな……。
こ、今度は、その……胸……触られても、くすぐったがらないように、頑張るから……だから、ね? あたしのこと、もっと触ってね……な、なんちゃって……。