666-デビルズ-その1-未知との遭遇編
とんとん、とんとん。
うーん開けてくれないなぁ。
寝ちゃってるのかな?
でも電気はついてるし…
ちょっとおっきめにノックしてみようかな。
せーの…
あ…
またやっちゃったよ…
部屋の中に散らばってるかな。
ん、ガラス、外に落ちてない。
外の歩く人に迷惑かけることはないか。
片付けちゃおう。
えい!
さて、これでよし。
すきま風ちょっとあれかもしれないけれど、
まあ良いよね。
ん?
あ、いたいた。
どうも、こんばんわ。
へ?誰って……あなたこそなんですか。
なんですかって、だってその格好…
ベッドに潜り込んで、右手はおちんちん、左手は同人誌かな?
ちょっと失礼しますね。
んしょっと。
…あ、魔法で通り抜けたら良かったんだ。
いやぁ、失敗失敗。
あ、窓は後で魔界の方に請求してください。
帰りに請求書渡しますから。
ここの段ボール良いですか?
アマゾンのならOK?
地名ですか?あ、これか。
ここにこうやって、貼って…と。
え?
誰って…あ、そっか。
すいません、名乗るのを忘れていました。
わたし、サキュバスやってます。
……ん?どうしました?
『俺の所にはどうしてこういろんなのが…』?
何の事ですか?
妄想力働かせて脳内にいろんな彼女作ってるから、
現実と妄想、ごっちゃになってるんじゃありません?
わたしはサキュバスですよ?
部屋を見る限りは…アナタ、おたくですよね?
漫画とかゲームとか転がってるし。
同人誌もあそこに山積み。
下調べはきちんとしてたんですよ。
上司がけっこううるさいもので。
なんの用って…動じないですね。
妄想の力、偉大だな…
『いや、違う』って…何が違うんですか。
とりあえず、同人誌でしこしこするのはちょっと後にして、
わたしに誘惑させてください。
…ふんふん、これはあれですね。
おっぱい…おっきい系な同人誌ですね…
……あ、すみません。
少しジェラシーが。
こほん。
えっと、あらためまして、わたし、サキュバスやってます。
ちょっと道に迷いまして、アナタの所に来るの遅れちゃって。
ん?なんですか?ジロジロ見て。
…何ごそごそしてるんですか?
『はい』って…同人誌?
……なんですか。ムチムチプリンでおっぱいぷるるんな悪魔っこばっかり…
『おまえ、ぺったんこじゃないか。悪くないけど』って…
……はっきり言ってくれますね…
じゃあおうかがいしますが、アナタ、サキュバスに会ったことは?
『ない』。ほーら『ない』じゃないですか。
と、言うことは、この同人誌に出てくるようなサキュバスは、
サキュバスであってもわたしはまた別のタイプ。
人間の女の子にもいろいろな方がいらっしゃるでしょう?
まあどの人もアナタのような方には興味はないでしょうけれど。
え?でも童貞じゃないぞって…何ふんぞりかえってるんですか。
…でもおかしいな。データ上はこの人、童貞のはずだけど。
んー…あ、そっか。
道に迷ってあたし数ヶ月うろうろしてたからその間にそうじゃなくなったのか。
ふーん、そっか。
まあいいや。精を吸うことには代わりはないですし。
ちょっと時間が延びただけのことだし。
『数ヶ月は時間が延びたってレベルじゃないだろ』って…
まあそうなんですけどォ…
良いじゃないですか、別に。
と・に・か・く!
誘惑しに来たんです。
サキュバスなので、アナタの精液を搾取して、ひからびていただきたいんです。
『そう言われても』って良いじゃないですか、
どうせ今からこの同人誌でシコシコぴゅっぴゅってするつもりだったんでしょ?
わたしがきちんとアナタを満足させてあげますから。
え?新刊なんでそっちが良い?
………さらっとひどいこと言いましたね。
じゃあなんですか、アナタ。
わたしよりこっちの同人誌の方がイイと?
『だって待ちに待ってた新刊だし』って…
……確かに…お上手ですね。
あ、わたし、絵も趣味でやっているもので。
いやいや、そういう話ではなく。
とにかく返してって…いやですよ。
わたしはわたしの任務を遂行したいんです。
だから……
……それ、なんですか?
『え?』じゃなくて、そのおちんちんに付いてるもの。
オナホール?
……ちょっとよく見せてください。
んー…つんつん。
ふえ、なんかぷにぷにしてる。
『感触が似てる』?
なんのことですか?
『おまんこに決まってるじゃん』って…
……あたしのここも似てるんですけどね、たぶん。
ほら、しっぽ。
先っちょがハートマークなんですが…こうして念じると…
ほらパックリ開いて…
これでくちゅくちゅって男の人の精をむさぼることができるんです。
しかしこれ…よくできてますね。
ぷにぷにしてる。
ちょっと握って良いですか?
おお…ふにってしてすごく良い感触。
なんだか気持ちが良い…
人間もいろいろ考えるんだなぁ…
え?手を上下に?
あ、はい。
こうするんですね。
ほうほう…あらら、なんだかお汁が出てきてる。
ローション?
ふーん…我慢汁も混じってるけどねって…
あ、カウパーのことですね。
あ、や、はぁ…わたし、あまり実は経験なくて。
サキュバスなんだろって…まあそうなんですが、
サキュバスにも位とか資格とか上下関係があって面倒なんですよ。
さらには悪魔界の階級別というかなんというか。
天界とかの一種かって?
あー…あそことは別ですねェ。
わたしたちは、天界を追放されちゃった面子ですから。
サタン様がまだ天使なんかをやっちゃってた時に神様ともめちゃって、
『もう良い!俺が神様になってやるゥ!』とか言ったら大げんかになったとかで。
わたしはあまりその頃のことはよく知らないんですけれど…
ふわわ、どんどん音がくちゅくちゅ言ってる。
なんだか息づかいも荒くなってますね。
どうしたんですか?
え?もっと触っても良い?調べてみたらって…
知識はより深めた方がイイ…それもそっかな。
あたしどうもねェ…この職業向いてないんじゃないかって思ってて。
知識が足りないから?
んー…そうかもしれませんねェ。
でもこうしてオナホールでおちんちんしごいたところで…
わたしに何か特することあるのかなぁ…
あ、はい。
しこしこしこしこ…
おちんちんしこしこしこ…
え?おちんぽの方がイイ?
あ、じゃあおちんぽしこしこしこ…
しこしこしこ気持ちいいですか?
あん、おちんぽびくんびくんってはねてますよ…
しこしこしこ、しこしこしこしこしこ…
ふわ…オナホールごとどんどんおちんちんおっきくなって…
おちんぽけっこう大きいですね…ん…ごくっ
欲しくなったのかって…あ、まぁ…はい…
なんだかんだ言ってもサキュバスなんで…
オナホールの研究終わったらゆっくり?
ん…あっ…すごい…おちんぽびくんびくんって…
しこしこしこ、オナホールでしこしこしこ…
イきそうですか?
もっと早く?
こう…ですか?
しこしこされて気持ちいいですか?
オナホールでしこしこされてぴゅっぴゅしちゃいます?
精液ぴゅっぴゅってしちゃいます?
しこしこしこ…オナホールでぴゅっぴゅっぴゅーってイっちゃいそう?
あ!ああ!すごい、おちんぽぴくぴくぴくって痙攣して…
オナホールごしに…あ、はぁ…はん…なんだかすっごくやらしい…
しこしこしこ…ぴゅっぴゅするとこ見せてください。
オナホールで気持ちよくぴゅっぴゅっぴゅーってするところ…
ぴゅっぴゅっぴゅー、ぴゅっぴゅ、ぴゅっぴゅっぴゅー…
あ!ああっ!ひゃん!!
すごい…どくんどくんおちんちん脈打って…え?このまま?
こう…ですか?シコシコってまだするんですか?
出し切ってって…あ、は、はい…あっ、あっ…
オナホールの中、ローション?でしたっけ?
とかと精液が混ざり合ってぐっちゃぐちゃですよ…
いっぱい垂れてきて…なんだかすっごくエッチィ…
このまま取るんですか?
ちょっと強めに握って?
あ、はい…よ…んー…ひゃっ
うわー…べとべとですよ…
ティッシュ?
あ、持ってますけど?
そうですね…ローションついちゃってるから、アレですもんね。
こうしてふきふきして……
あ、きゃっ!
残ってた精液顔にかかっちゃった…
ちゅる…くちゅん…ん…ごくん。
あ、おいしい。
ん?あれ?イったばかりのおちんちん、ぴくんぴくんって跳ねてますよ?
また勃起してる…
あ、あー…あれですね、わたしの魅力に負けたわけですね。
ふっふーん、やっぱり同人誌なんかより良いでしょう?
『それとこれとは別?』
…むゥ。それはそうかもしれませんけど。
リリスさん登場▼---------------------------------------------------
「ちょっと…」
え?あ、アレ?
「アンタね、何してるのよ」
何って…お仕事ですゥ。
「そりゃ見たらわかるわよ!いつまで待たせるのって言ってンのよ!!」
ひゃっ!
そ、そんなに怒ることないじゃないですか…
「こっちはアンタがこの男の精液搾取して、
疲れて眠りこけてから出てこようと思ってんのに、
いつまで経ってもアンタがこないし、ほんと待ちくたびれたわよ」
ずっと待ってらしたんですか?暇ですねェ…
「……ちょっと表出ようか」
え?どうして?
「…なんかアンタむかつくな。くそっ、こんなのとタッグ組まされるとは…」
あ。思い出しました。
すみません、そっかそっか、そうだった。
あ、こちらセンパイです。
「あ、ども…って、どうでも良いのよ!
なんであたしがこの男に挨拶しなきゃいけないのよ!」
だって挨拶は大事ってお母さんが…
「あたしはアンタのお母さんでもなんでもない!」
まあそれはそうですね。うんうん。
「何納得してんのよ。やれやれ…さてと。
で、ターゲットのこの男の精液は搾取したの?」
え?あ、はい、オナホールで。
「……なんですって?」
だからこれで、ほら、オナホールって言うそうですよ?
「…アンタ、本気で言ってるの?」
あ、はい。
「……バッカじゃないの!?なんで人間界の道具使ってるのよ!
こっちは数ヶ月、ずっと待機のまんま、やってたゲームもクリアして、
待望の続編、今日発売になるのにいつまで経ってもあんたから通達来ないから、
上からちょっと様子見てこいって言われて、
このゲーム、取り置きしてくださいって店に電話して、
わざわざ来てやってんのに、
なんでオナホールで性欲処理なんかやっちゃってんのよ!?
ちゃんとあるんでしょ、サキュバスやってんだからさ!
尻尾とかおまんことか口技(くちわざ)とか!」
あ、はい。口技には自信があります、えへ☆
「そういうこと言ってるんじゃないっつーの!!」
ふえっ…
「え?人の家で喧嘩するな?
…人間の分際で偉そうに……
って言うか、アンタさ、なんで驚かないわけ?
目の前にサキュバスがいてもあまり動じず、
オナホールで性欲処理しちゃうってどういうこと?」
あ、そうなんです。この人、あまりびっくりしてくれなくて。
「アンタがだらしないからよ!」
ふえっ…
「……なんだか妙ね。
こうなんていうのかしら…慣れてるって感じ?」
そうそう、慣れてらっしゃ――すみません、黙ってます。
「え?あ、あたし?あたしはリリス。
オタクなら知ってるんじゃないの?
夢魔ってやつよ、夢魔。
夢の中に現れて、男の精をむさぼり尽くすの。
…あー、あれかって…少しは動じてくれないかな。
悪魔が現世に現れるってかなりイレギュラーなのよ」
ほんとですねェ。夢魔なのに。
「誰のせいよ!?」
ふえっ…
「ったく…本当ならこの子があんたの精をむさぼりくって、
そこでバッタリ倒れてるところ、あんたの意識下にわたしが現れて、
そこでも精をむさぼって、あんたを徹底的に搾り取ってやろうって思ってたんだけど」
あ、でもこの人、そう簡単には地獄に堕ちないですよ。
「は?」
だって、命の灯火が満タンです。
「……ちょ、話が違うじゃない」
でも…
ほらぁ、見てください、これ。
「…ほんとだ、メラメラ燃えてる……
ってか、『またこれかぁ』って…アンタなに?どういうこと?」
タイムライン的にわたし、6ヶ月くらいウロウロしましたからねェ。
誰かが助けたのかも。
「…ちょっと待て。6ヶ月?」
はい。
「半年?」
はい。
「書類確認するわ」
はぁ…ちょっと道に迷って。
「……あのさ、6時間以内って書いてるわよ、ここ」
6は6ですよゥ…
「アンタね…」
ふえっ…
「…もう良い。さっさと終わらせる。さっさとこいつの精をむさぼって、
さっさと帰ってゲームする」
そうですね。わたしもビデオ録画溜まっちゃってて…
「…やれやれ……さてと、と、いうことだから、
アンタ、今からあたしたち二人にむさぼられなさい。
良いわね?抵抗はできないわよ。
……なんで慣れてるのよ。張り合いないわね。
へ?死神とかも経験してるからって……
何言ってるの?とにかく、あんたは今からこの子にまず搾り取られるの。
で、次はあたし。
そういう段取りだからわかった?」
ちょっと飲みましたよ?
「…オナホで抜いた残りカスでしょ。ほら、さっさと始めなさいよ」
あ、はい。じゃあ失礼しますね。