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01_こんばんわー。私、サキュバスのりり子って言います。

//01_こんばんわー。私、サキュバスのりり子って言います。 「こんばんわー……お休みのところ失礼しまーす……」 「起きてるかなー……? 寝ちゃってるかなー……?」 「……あっ!! お、起きてた……!!」 「え、えーっと……は、初めまして!! 突然こんなところに現れてびっくりしちゃいましたよね!? ご、ごめんなさい……! 私……サキュバスのリリ子って言います!!」 「……って、やっぱり……急に表れてこんなこと言われても驚いてぽかーんとしちゃいますよねぇ……あ、あははっ……」 「ええと……ですね? 落ち着いて聞いて欲しいんですけど……」 「……って、ず、随分落ち着いてらっしゃいますね!? さすが大人の女性!! お姉様!!」 「では……そのまま落ち着いたまま聞いて下さいー!」 「えーっと……実はここだけの話……私……サキュバスなんですよー! 最初にも説明しましたが!!」 「ところでお姉様は……サキュバスって何かご存知です?」 「おおっ!! さっすがお姉様っ!! ちゃーんとサキュバスって何かご存知なんですねー!! すごーい!!」 「ご存知なら話は早いですねー、お・ね・え・さ・ま♪」 「と、言うわけで……私がここに現れたということは……どんな理由がーとか、分かっちゃってたりしますー?」 「おおっ!? ちゃーんと分かってたー!? って、分かっててそんなに冷静だなんて……さすがお姉様っ!!」 「……むむっ!? ちゃーんと分かった上でその難しそうな表情……さては……ちょっと疑問に思っちゃってることとかあっちゃったりしますねー!?」 「よーしっ!! それじゃあその疑問……私が当てちゃいますね!!」 「…………」 「……『どうしてサキュバスが私のところに?』、ですね!? 当たってます!?」 「やったー!! 当たってたー!!」 「えーっと、ですねー? こう……私好みの女の人はいないかなーって探してたらお姉様を見つけちゃって!!」 「とっても私の好きなタイプの女の人で……ずーっと観察してたらやっぱり私好みの女の人だったので……来ちゃいました!!」 「あっ!! 観察っていってもアレです!! お風呂とかおトイレとかはそんなにじっくり見てないので大丈夫ですよ!!」 「って、あれ? 難しい顔をして……ちょっとお姉様の疑問と違ってました?」 「となると……お姉様の疑問はー……」 「…………」 「分かりました!!! 『どうして女の私のところにサキュバスが?』! でしょうか!?」 「……って、そうですよねぇ。お姉様みたいな女の子のところには普通、インキュバスさんのほうが来るはずですからねぇ……」 「普通はサキュバスのほうは男の子のところに行っちゃうわけですし……」 「でも私……男の子ってそういう対象で見れないんですよねぇ……」 「っていうか……女の子が大好きなんですよねー、あははっ」 「なので!! お姉様のところに今日、来ちゃったわけです!!」 「私もただの女の子好きで、誰でもオッケーなサキュバスじゃないので、ちゃーんとお姉様を観察しながらしっかり調べさせてもらいましたよー!!」 「お・ね・え・さ・ま・も、お・ん・な・の・こ、大好きなんですよねー?」 「私のセンサーが反応したので間違い無いはずです!! お姉様には私みたいなサキュバスのほうがきっとぴったり……!」 「……と、思ったんですけど……当たって……ます? お姉様?」 「えっへん!! さすが私っ!! ちゃーんとお姉様が女の子が好きな人だーって当たっちゃいました!!」 「と、い・う・わ・け・で♪」 「私がお姉様のところに来たのはー……お・ね・え・さ・ま・と、えっちなことをするために……なんですよねー♪」 「あ、あははっ、こんなことを言っちゃうと私がえっちな子だって思われちゃいそうなんですけど……」 「っていうか、サキュバスなのでえっちといえばえっちなんですけど……」 「実は……ですねー? 一人前のサキュバスになるための試験ー?みたいなのがあって、一人で人間と一夜をともにして交わらなくちゃいけなくて……」」 「でも、ですね!? どこにも『相手は男性に限る』とは書いてなくて、ですね!?」 「それなら!! 女の子と一夜を共にしよう!! 交わろう! と、ルールの穴をついてやったわけです、あははっ」 「と・い・う・わ・け・で♪ お姉様のところに、きちゃった♪ わけです♪」 「……突然のことですし……お姉様も心の準備とか全然出来てないと思うんですけど……」 「お・ね・え・さ・ま? 人――サキュバス助けだと思って、私と……えっちなこと、して頂けません?」 「あっ、サキュバスの中には精気が枯れて死ぬまでえっちしちゃうような子もいるらしいですけど……私はちゃんと加減しますから大丈夫です!」 「その……無理やりーとか、暗示をかけてーとか、そういうのも出来ないことはないんですけど、出来れば合意の上の方が……あの……も、盛り上がるかなーって……」 「っていうか……サキュバスだったらお姉様を誘惑してその気にさせろーって話なんですけど……私、実は教科書とかでしかそういうの全然知らなくて……あ、あははっ」 「なので……お姉様が嫌でしたら……諦めて……試験は次回に頑張ろうかなって思ってたりします……」 「ここ最近お姉様をずーっと見ていて、やっぱり私、お姉様が良いなーって思ったので……次の試験にーってなっちゃってもまたお姉様のところに来ちゃいそうですけど、あはは」 「というわけで……お姉様? 私とえっちなこと……如何でしょうか……?」 「…………」 「えっ!? ええっ!? ほ、本当に良いんですかー、お姉様!?」 「わ、私、もうソノ気になっちゃってますよ!? やっぱり気が変わったとか言われたら物凄い落ち込んじゃいますよ!?」 「い、一応確認しますけど……ほ、本当に良いんですかっ!?」 「や、やったーっ!! さっすがお姉様♪ 私が見込んだ通り……優しい♪」 「そ・れ・じゃ・あ、お・ね・え・さ・ま♪ 今日は……私と一夜を共にしましょうね♪」 「今夜は寝かせませんからねー!! と、言いたいところですが……あ、明日のお仕事とかもあるでしょうし……こう……良い感じの時間まで♪」

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