B00_ぷろろーぐ
ぺーるとーんれいんぼぅすたー ボイスドラマ企画
幼馴染とあまあまちゅーあふたー Side黒星「わたしのねがい」
■プロローグ
「テストで負けたほうが勝った方の言うことを聞く」
私の気持ちを、想いを、愛を伝えるために利用した、君からのそんな提案。
その結果は引き分け。
そして、なんだかんだあって私達はお互いの隠していた想いを知ることになり、
両思いに、恋人同士になった。
それから数ヶ月。
普通の恋人……と言うよりは少しマニアックな感じもする、かな?
……になった私達に、再びその瞬間は訪れるのであった……
[とある日、学校からの帰り道]
へ?ううん、なんでもないよ?
ただの独り言。
それよりさ、君、覚えてる?
私達が恋人同士になったときのこと。そのきっかけを。
「忘れるわけがない」……へへへ、そりゃそっか。
あの時はまさかこんな風に……ちゅ。(軽くキスを)
どこでもキスできちゃうような関係になれるなんて、思ってなかったよ。
……ずっとこうなりたいなぁとは、思ってたんだけどね。
うん、幸せ。
とっても幸せだよ、私。
君も、だよね?
(主「幸せに決まってるじゃないか」)
んふふ……よろしい!
えと……それでね、一つ提案……なんだけど。
明日からのテストでさ。……また、やってみない?
「何を」って、だからさっき言ったことだよ。
テストで負けた方が言う事を聞く、あれ。(囁き声で)
(主「何かお願いが?」)
うーん……特にどうしてもお願いしたいことがあるってわけじゃないんだけど、
でも、面白そうじゃない?
それに、あの時は勝負がつかなかったから、ちょっとだけそれがモヤモヤしてるっていうか……
やっぱりちゃんと君に勝って、屈服させたいっていうか……
え?「なんか怖い」?
そう?えへへへ……
君がそう思うくらいに、私は君を愛してるんだよ?
君の……君の全部が欲しいから……
……それに、今だからこそお願いできるようなこともあると思うんだ。
こんな関係だからこそ、あの時よりももっと……なんていうか……近い距離でのお願いって言うのかなぁ……
……んもう、わかってるでしょ?私の言いたいこと。
ほらー!にやってした!
「恥ずかしそうに言ってるのが可愛かった」?
…………バカ。
それで、どうする?
また勝負、してみる?
うん!それでこそ君だよ!
それじゃあ明日から暫くの間、またライバル同士だからね!
いい勝負……しましょ?
あ……でも、別に一緒に帰っちゃダメって理由にはならないからね?
今日も明日も明後日も、ちゃんと一緒に帰ろう……ね?