プロローグ
あ…気付いた?
おはよー、であってるかなあ…?
はじめまして~、大丈夫?
痛いところとかない?
うーん……少しは意識はっきりしてきた…?
ああ、あんまり無理に動いちゃだめだよぉ。
きみ、死にかけてたんだから…
でもよかったぁ…きみが生きてて……
うん? ここがどこか、って…?
ここは……ううん、どこって聞かれちゃうと
ちょっと説明が難しいなぁ……
ここ、ほとんど人がいない無人島なの。
だから、名前はない、かな?
それよりも、ここじゃなんだし……
私のお家につれていってあげる!
……安心して良いんだからね、
きみはちゃーんと、助かったんだから
さあ、私につかまって?
ん、しょっと……大丈夫だからね……よしよし……
はい、ついたよ~ここが私のおうち!
ううん、お礼なんていいの、
きみが無事で本当によかったわ
それにしても……島以外の人、初めて見た!
きみは一体どこからきたの?
……え?ここにずっと暮らしてるのか、って?
うん、そうだよ?
この島には私と、他に本当に数人しかいないけど…って、
ああ、そんな不安そうな顔しないで~!
大丈夫、大丈夫……今はきみも混乱してると思うけど
きっと大丈夫だから!ね?
よしよし、いい子いい子……ふふ、かわいい……
うん、もう少しおやすみ…?
私が、ずーっとついててあげるからね……