Track 4

耳かき左と濡れ綿棒

はい、左。 そう、同じように、枕の穴に耳を入れて… じゃあ私もベッドのあっちに回って… どうしてって、君は私を見てたい派でしょ。 ん、私がいる、私が君の耳かきしてるってちゃんと感じて欲しいしね。 じゃあはじめるわよ、君の耳たぶ拝借… んしょ んふっ( んんっ んしょっと はい、じゃあ君の好きな… ふぅ~ふぅ、ふぅ~ふぅ♪ ほら、嬉しそう。大好きじゃない。 けど、それでいいわ…私は君に幸せな顔をしてもらいたいの。 んしょ ふぅ んしょっと、ここがもうちょっと ふぅ~ふぅ、ふぅ、ふぅ~♪ また、息吹きかけたら、ぴくぴくして、ほんと好きなんだから。 ほらほら、ふぅ~ふぅ、ふぅ~、あはは♪ いいのよ、どんな表情だって見せて。ここには私しかいないから。 それとも、窓から覗く小鳥に見せるのも恥ずかしいの? ん、んしょ んっ んふぅ ふっ んん~君の耳たぶの形…私の好みかも…触り心地もできたての綿あめみたい… ふぅ~ふぅ、ふぅ~ふぅ~ んしょ んっ んんっ んふぅ んっ ふぅ~ふぅ、ふぅふぅ~ ふぅう~ うん、綺麗になったわ! じゃあ、仕上げに、もう一回洗浄液で耳全体を拭上げるからね。 また天井を見ててくれる? 痛かったら手を挙げてくれればいいわ。 もちろんそんなの無視するけど。 くふふ、ケア中は私だって、集中してるから、仕方ないのよ。 んしょっと んんっ んっ あ、そうそう、綿棒に洗浄液つけて、耳の中も綺麗にするわね。 じゃあ右から…君に覆い被さる感じになるけど、苦しかったら言って。 んしょ よっと ん? また鼻くんくんして…私の匂いかいでる…好きなの? んふふ…え、いや…私もあの人の匂いが、大好きだったなぁって思ったの。 シャンプーでも香水でもなくって、その人自身がもってる、雰囲気みたいなもの… 嗅ぐだけで、心がこそばゆくなっちゃう感じよ。 匂いも癒しには重要なの。 私の匂いを君が好きだって思ってくれるなら、それで安らげるなら、浸ってて。 んっ しょっと ここは特別な場所じゃないけど、今は布団の中で、添い寝されてるとでも思って。 ん んふぅ んんっ、よし、綺麗になった! え、終わり? 耳かきは終わりだけど、まだまだ、私のご耳愛(じあい)はこれからよ♪