Track 1

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チャプター1導入

キャッ……あ、と、と……わわわわ……お~ち~ちゃ~う~!?  あ、ふはぁ、ビックリした。え? あ、大丈夫です、いえいえ、わ、私こそ、ごめんなさい……後方不注意で……え、あ、ありがとうございます、その……手、捕まらせてもらいますね……お兄さん、手、おっきいですね……あ、はい。よいしょ……と。 ふう、助かりました……私よくぼーっとしちゃうところがあって…… あの~? どうかしましたかお兄さん?  えと、あの、もしかして……私のおっぱい、気になっちゃいますか? あ、いえいえ、違います。別に責めてるわけじゃないんです。 私、他のコよりおっぱい大きくて……いっつも、男の人に見られちゃうんですよね。だから……だから、いつものことなんですけど……や、でも……あ、あんまりジロジロみられたら、恥ずかしいです、けど……お兄さんなら、その……。 はい? 水着……? そうです? でも、これスク水っていう、一般的な……まあ、色はノーマルのとは違うくて、白ですけど……ええっ!? 学校以外のプールって普通着てこない……ものなんですか?  うう、でも私これ以外水着もってないし……でも、サイズもピチピチだし……変えた方がいいのかなあ……? ふえ?  う、ふふっ……も~お兄さんったら♪ そんなこと言って~私のこと、からかってるんでしょ。も~ だけど、お世辞でも嬉しいかな。お兄さん、ちょっと私のタイプだし……♪ えへ……あ、あの……今、会ったばっかりでいきなり、こんなことを聞くのは失礼と存じますが……えと、お兄さんは、今日、おひとりですか? え? 彼女と来てたけど、喧嘩して分かれちゃった……それはそれは……計画通り いえ、その、ええと……つ、都合がいいかなって……私も、一人なんですよ、実は。だからもし、お兄さんさえ良かったら……一緒に泳ぎませんか?  恥ずかしい話なんですけど、私、ほんというと、泳ぐの苦手で、それで今日は練習に来てて……私、ほらこんなにおっぱい大きいから、それが、その……邪魔になって……でも、一人だと、どういう練習したら上達するかわからなくて、さっきからこまってて……。 手取り足取り、みっちり練習に付き合ってくれる人がいたらいいなーって……。 あの……えと、お兄さん? どうしたんです? ぼーっと、私のこと見て…… 何で、眼逸らしちゃうんですか? あ、もし、嫌だったら断わってくれて……え? いいんですか!?  やったあ!? お兄さん優しい! それじゃあ、早速教えてください、おにーさん♪ 私ですか? あ、ごめんなさい、まだ名前言ってませんでしたね。私、ライラって言います♪ 日本語上手? どこの国の人か……さてさて、それはですね~……んふふ、ひみつです♪ まだ、内緒です、後で教えてあげます♪ お兄さんの……へー…… ふんふんふ~ん♪……あ、大丈夫です、飲めますよ炭酸、ありがとうございます……ひゃ、ちべた…… ふぅ……今日は一日お付き合いいただいてありがとうございました。  ……でも、なんだか、申し訳ないですね……だって、お昼とか、ジュースとか、ごちそうになっちゃったりして……ちょっと悪い気がするくらいで……いえ、迷惑じゃないです……こっちからお誘いしたわけですし、泳ぐの教えてもらったし……。 た、確かに、あんまり上達はしませんでしたけど、それはその、私のせいで……だし、それに……ええと、楽しかった、です。お兄さんと一緒にいられて……だから……。 お兄さんに、お礼がしたいんです……もし、お兄さんが嫌じゃなければですけど……どんなお礼かは、ちょっとここじゃ……ちょっとはなし辛くって……だから、そこの、階段の下の所で……。

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