やり過ぎかな
ん……んー?
ん~っんあぁ……。
何時だろ……んぅ。
うぅっ。ちょっと寒い……エアコンのリモコン……。
んー……ないー……。
うーん。
うんしょ、うんしょ、うんしょ……ほわっ。
キミの背中を借りますねー。
ふっ、ふへへ……あったかい。
はぁ、大きくなったなぁ……ふふ。
よくもまぁ、こんなに育っちゃって。
小さい頃からずーっと一緒に居たのに……知らない間に、こんなに成長したんだなぁ。
ずっと見てたはずなんだけど、見てたつもりだったのかなぁ。
これからも、お姉ちゃんの知らないところで、もっともっと、成長していくんだよね。
お姉ちゃんは、今のままでも大好きだけど、もっともーっと、キミは素敵な人になれるよ。
きっとそのうち、優しい人と巡り合って、恋人になって……。
……そしたら、お姉ちゃん、邪魔ものになっちゃうかな。
今みたいに、キミが呆れちゃうくらい、会いに来れなくなっちゃうのかな。
さびしいなぁ、つらいなぁ。
……でも、祝福するよ。
キミの幸せが、お姉ちゃんの幸せだから。
キミが笑ってくれれば、お姉ちゃんも笑っていられる。
さびしいし、つらいけど……キミにはいつも笑っていて欲しい。
そしたら、最後には、お姉ちゃんも笑顔になれるはずだから。
ううん……きっと、笑顔になるからね。
ほんとはいつも、やり過ぎかな、って思うこともあるんだ。
でも、ちょっと暴走しちゃって、好きすきーってなっちゃう。
仕方のないお姉ちゃんで、ごめんね。
いつも、頼りになるお姉ちゃんでいるために、いろいろ頑張ってるけど、
お姉ちゃんは……私は、ホントは不器用だから。
あはは……今なら、こんなに普通に話せるのにね。
……こんな私でも、キミは好きでいてくれるかなぁ。
……ふぅ、まだ酔ってるのかな。
お姉ちゃん、眠くなっちゃった。
今日はおやすみなさい。
目が覚めてもキミに会えるなんて……嬉しいなぁ。