Track 5

やり過ぎかな

ん……んー? ん~っんあぁ……。 何時だろ……んぅ。 うぅっ。ちょっと寒い……エアコンのリモコン……。 んー……ないー……。 うーん。 うんしょ、うんしょ、うんしょ……ほわっ。 キミの背中を借りますねー。 ふっ、ふへへ……あったかい。 はぁ、大きくなったなぁ……ふふ。 よくもまぁ、こんなに育っちゃって。 小さい頃からずーっと一緒に居たのに……知らない間に、こんなに成長したんだなぁ。 ずっと見てたはずなんだけど、見てたつもりだったのかなぁ。 これからも、お姉ちゃんの知らないところで、もっともっと、成長していくんだよね。 お姉ちゃんは、今のままでも大好きだけど、もっともーっと、キミは素敵な人になれるよ。 きっとそのうち、優しい人と巡り合って、恋人になって……。 ……そしたら、お姉ちゃん、邪魔ものになっちゃうかな。 今みたいに、キミが呆れちゃうくらい、会いに来れなくなっちゃうのかな。 さびしいなぁ、つらいなぁ。 ……でも、祝福するよ。 キミの幸せが、お姉ちゃんの幸せだから。 キミが笑ってくれれば、お姉ちゃんも笑っていられる。 さびしいし、つらいけど……キミにはいつも笑っていて欲しい。 そしたら、最後には、お姉ちゃんも笑顔になれるはずだから。 ううん……きっと、笑顔になるからね。 ほんとはいつも、やり過ぎかな、って思うこともあるんだ。 でも、ちょっと暴走しちゃって、好きすきーってなっちゃう。 仕方のないお姉ちゃんで、ごめんね。 いつも、頼りになるお姉ちゃんでいるために、いろいろ頑張ってるけど、 お姉ちゃんは……私は、ホントは不器用だから。 あはは……今なら、こんなに普通に話せるのにね。 ……こんな私でも、キミは好きでいてくれるかなぁ。 ……ふぅ、まだ酔ってるのかな。 お姉ちゃん、眠くなっちゃった。 今日はおやすみなさい。 目が覚めてもキミに会えるなんて……嬉しいなぁ。