Track 2

手料理を作る音を聴かせてあげる

さてさて、続けて聴いてくれてるかな? 今、私はさっきとは違う所にいるんだけど…分かるかな ヒントはねぇ…んしょ こういう音が聴こえる所かなぁ ふふーん、これだけじゃ洗面所って考えちゃうかもね じゃあ…こういうのは? 流石にもう分かったかな~ うん、ここは台所でーす♪ これから私がお料理してる音を聴いて貰おうかなって思ってるんだ 何を作るかと言いますと~ この豚肉の切り落としと… しょうが…を使って作っていくよ ふふ、もうこれだけで何を作るか想像出来ちゃうんじゃないかな うん、これから君が大好きな豚の生姜焼きを作っていくよ 残念ながら、出来上がったものは私が食べちゃうんだけどね~♪ さてと… まずは、豚肉をボウルに一枚一枚置いていって… その後は、お酒、お砂糖、みりん、お醤油を入れて豚肉に浸み込ませていくよ ん… んん…ぅん そしてこのショウガは皮を剥いて…っと おろし金で下ろした後は、さっきのボウルに入れていくよー んっ… んん… うーん、ショウガの匂いが良い感じ~♪ タレいっしょに豚肉全体に浸み込ませていかなきゃね… んしょ…んしょ… こんな感じでいいかな? この間にキャベツの千切りを作っておこうっと 使う量はこれくらいで… んん… とんとん…とん、とん… なんかこうやって料理してるのを収録するのって緊張するね… 間違って指を傷つけないように気を付けなきゃ… んん…ぅん んしょ、んしょ… うぅ…本当に千切りになってるのか?とか突っ込まないでよね? 一応これでも練習はしてるんだからさ 確かに以前、君の前でお料理した時ははずかしい所を見せちゃったけど… あれでも頑張って作ってたんだからね? ああもう~… 絶対、あの時はキャベツのおっきい芯が千切りの中に入ってたな~ってニヤニヤしながら聴いてそう~…! 包丁さばきとかまだまだだけど、いつかはキャベツの千切りくらいシュババっ!って作れるようになってみせるんだから んっ… んん…っ これでよしっと… 切ったキャベツは別のボウルに入れて水切りしながら綺麗に洗って… んぅ… んしょ… あとは使うまでは保存容器に入れておいてっと うん、これでオッケー♪ さてと、そろそろタレがお肉にしっかり浸み込んだ頃合いかな~ まずはフライパンに油をひいて… このままお肉に火が通るまで焼いていくよー ん… んっ…ぅん あー…この香り…まさしく生姜焼きって感じだねぇ~ これだけでもお腹が空いてきちゃいそうだよ ふふ、君も聴きながらお腹空いてきちゃってたり? でも、音フェチな君の事だから、こういう調理してる音でも癒しを感じてたりするのかな…♪ ん… 両面を焼きながら、ボウルに残ったタレをフライパンに流し込んで~… うーん、いい感じに出来上がりそうだよ 大丈夫だとは思うけど、美味しかったら今度君に作ってあげるね 君の好物だからこそ、やっぱり美味しく作ってあげたいし… 美味しいって笑顔で言って貰えるのが、彼女として嬉しい事だからね こういうのって結構モチベに繋がったりするんだよ~? 苦手な事でも頑張ろうって気になるし… 私だって君と付き合う前は、お料理なんて不得意だったんだから 人間好きな人の為だったら、変われるものなんだなぁ~ってつくづく思うよ …っとと、話してる内に良い感じに焼けてきたかも あぁー…このお肉に付いたタレの焦げ目が堪らないよね~ あとはこのタレがしっかり浸み込んだからこそ出来る色合いも食欲がそそられて… これを聴いてる君にもこの生姜焼きのイメージが伝わってるかなぁ…? よし、火を止めてお皿に盛りつけるよ~ ん… 焼きあがったお肉を一枚一枚並べて… んしょ…んしょ… さっき切っておいたキャベツの千切りをお肉の横に盛り付けてっと ん… これだけじゃ寂しいから、ミニトマトも置いちゃおうかな 盛り付けには色合いも大事だよね~ うん、これでよしっと はーい、莉鈴さんお手製の豚肉の生姜焼きの出来上がり~♪ 自分で言うのもなんだけど、これ結構私としては美味しくできてると思うよ 分量だって間違ってないし、手順も大丈夫だったよね? まぁ、聴かれても俺には分かんないよって突っ込まれそうだけど… さて…と、冷めないうちに早速食べちゃおうかな♪ ふふ、もう既にご飯とお味噌汁は作っておいたんだよね~ だから、あとはテーブルに持っていって食べるだけっ あっ、もちろん食べてる所は収録なんてしないからね? 音フェチの人の中には咀嚼音も癒される~って人もいるらしいけどさ 自分が食べてる時の音を君に聴かせたりするのは流石に恥ずかしいよ… だって…無意識に変な事口走っちゃいそうだし… それに食べ方が汚いって思われるのは絶対に嫌だもんっ という訳で、ひとまずお料理収録はこれでお終いっ! また次のTrackでね~、バイバイっ♪