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Track2先輩と私の記録〜6月4日〜 (日記を朗読するような感じで) 先輩と私の記録、6月4日 今日、遂に先輩が私の家にやってきた。 本当は自分の意思で来て欲しかったけれども、いつまた他の女が先輩に目を付けるかもわからないので、仕方なく無理矢理家に来て貰った。 今は穏やかにベッドの上で眠っている。 先輩が起きたら何を話そうか。とにかく、先輩を好きだという私の気持ちを伝えなければ。 (目覚めた先輩に対して) あ、目が覚めましたか。 さっきは、痛かった、ですよね? ごめんなさい。でも、最初にお誘いした時は先輩が逃げてしまったので、 私の家へお呼びするためには仕方なかったんです。 無事先輩を私の部屋へお連れできましたし、もうあんなことはしませんよ。 えぇ、はい。ここは私の家です。先輩は今、先輩専用のお部屋の、ベッドの上にいるんです。 (SE:鎖がガチャつく音) あ、すみません、動きにくいですか? 先輩の体、鎖で拘束させてもらってるんです。 こんな縛り付けるようなことをするのは、余り気は進まなかったんですけど、先輩に私のことをわかって貰う前に逃げられてしまったらいけないので、こうするしかないかなと思って。 一応、部屋の中での行動なら問題ないぐらいの鎖の長さにしてますから、動き回ることは出来ます。それに、そこの敷居の向こうにはおトイレやシャワールームなんかもちゃんと設置してるんですよ。先輩に、不自由な思いをして欲しいわけじゃないんです。それはわかって、くれますよね? (部屋中に貼っている自分の写真に気づいた先輩) ん?写真?あぁ、ふふふ、気づきましたか? 周りに貼ってる先輩の写真ですよね。凄いでしょう? 先輩の写真、こんなにたくさん撮ったんですよ。 アイスを食べながら歩いてる先輩、靴紐を結んでる先輩、自転車に乗ってる先輩、走ってる先輩、ゲームセンターで遊んでる先輩。先輩、先輩、先輩。 この部屋のどこを見ても先輩がいるんです。 ふふ、毎日のように先輩の写真撮ってたのに、今日まで気づきませんでしたね。 ここは私だけの先輩部屋。私の私物も一切存在しない。先輩に関するものだけを集めた部屋なんです。 例えば、そう、あの椅子、見覚えが無いですか? ふふ、あれは先輩が二年前に粗大ゴミに出した椅子ですよ。 先輩が捨てた服も全部とってありますし、この部屋で使ってる明かりも、先輩が使ってるものと同じものを使ってます。今寝ているそのベッドも、先輩が家で使っているものと全く同じものなんですよ。 うふ、ベッドからマットレスから布団から枕まで、全部全部全部同じものです。 たまに、そのベッドに潜って、先輩が捨てた服を抱きしめて、においを嗅ぎながら、全身で先輩を感じながら眠ったりするんです、ふふ、ふふふ。 そして今この部屋には、遂に先輩本人が来てくれて、あは、私、嬉しすぎて、あは、すみません、ちょっと、おかしなテンションになっちゃってるかもです、あはは。 あぁ、先輩ぃ、好き、好きです、大好きです。 世界で一番愛してます。先輩が全てなんです。ふふ、あはは、ねえ、ギュッて、抱きしめてもいいですか?ねえ、いいですよね?んふふ、ふふふふふ。 (抱きしめて) あ、凄い、先輩の体温、伝わってくる。ん、あぁ、においも、あは、先輩、いいにおいするぅ。 あはぁ、先輩はぁ、これからこの家で、私と二人っきりで過ごすんです。 もうどこにも行かせません。だって先輩はそのほうが幸せだから。 私は誰よりも先輩の事を愛してますから、だからなんだってしてあげます。先輩が望むこと、なんだって。だから、そんな私と一緒にいるのが、先輩にとって最高の幸せなんです。 だってそうですよね?私が一番先輩の事を考えてるんですから。 いつもいつもいつも、助けてくれたあの日から、毎日毎日先輩の事ばかり考えてるんです。こんなに先輩の事を愛している女なんて、私以外にいるわけないんです。だから、先輩は私だけのものですし、先輩が好きになっていい女は、私だけなんです。 先輩も、今はまだ不安だったり、戸惑いがあったりすると思いますけど、いいんです、いいんですよそれで。 これから私が毎日先輩に尽くします。先輩の喜んでくれることばかりします。 先輩の為だけに私の人生を捧げます。そうすれば、先輩もきっと、自分の人生には私が必要なんだって思ってくれるようになるはずですから。だから、それまでの間、少しだけ、今の不安感を我慢して下さい。 必ず先輩も私のこと、好きになりますからね。すぐに。んふ、ふふふふふ。 時間はたぁーっぷりありますから、二人で思う存分、沢山、たーくさん愛し合いましょう。先輩。 (自身が服を着ていないことを訴える先輩に対して) さて、それじゃあとりあえず… へ?服?あぁ、服ですか?服なんて全部脱がせちゃいましたよ。 当然じゃないですか。私は着飾った先輩じゃなくて、ありのままの先輩を愛しているんですから。 まぁ、外に出るなら、服を着ることもあるのかもしれませんけど、先輩はもうこの家から出ることは一生無いんですから。もう服なんて面倒なもの着なくて良いんですよ。 んふ、心配しなくとも、夏は涼しく、冬は暖かくして、ちゃんと先輩が裸で快適に過ごせるように温度も管理しますから、問題ありません。 今までは服を着て過ごしてきましたから、最初は違和感があるかも知れませんけど、でも、先輩ならすぐに慣れますよ。 もし自分だけ裸なのが嫌っていうことなら、私も裸で過ごしますけど、どうしますか? …ふふ。黙っちゃって。もしかして、私の裸を想像して恥ずかしくなっちゃいました?やだ、先輩ったら、子どもじゃないんですから。 でも、嬉しいです。ふふふ。 (両親の存在を問われて) うん?なんです?え、両親…ですか? あぁ、私のお父さんとお母さんですね。 ふふ、それなら心配いりません。 二人ともこの家にはいませんけど、ちゃんとこのことは知ってますし、応援してくれてるんです。好きな人と一緒に暮らせるならそれに越したことは無いって。 だからお金の心配もいりません。先輩も、必要なものがあれば言って下さい。 先輩が欲しいっていうなら、家の一軒や二軒、すぐに買えますので、もしこの家が気に入らないならすぐに引っ越せますよ。 この家だって、そうやって買って貰ったものですし。 実は、最初から先輩と一緒に住むのを想定して作った家なんですよね。 ふふ、だからこうして、先輩に過ごして貰うための地下室もあったりするんですよ。 だから、私と先輩が暮らしていくだけなら、お金の問題も無いんです。 というか、なんだったら先輩があと10人いたって平気です。 ふふふ。なので、先輩は何の心配もせずに、全部私に任せて、ここで幸せに暮らしていけばいいんです。死ぬまで、この家で、私と一緒に。 この家の中が先輩の世界。 私と先輩だけの、二人だけの夢の世界。 あははは。本当に夢見たい。あの時助けられてから、何年も思い焦がれていたあの先輩と一緒に暮らせるなんて。 私、先輩の為ならなんだってしますから。先輩も、早く私を好きになって下さいね。ふふ。ふふふふふふ。あはははははは。

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