エピローグ
……んー?
人間、どーした?
眠れないのかー?
……ふふ。なんだー、その顔? 怖い夢でも見て、寂しくなったのかー?
……んー?
あー。なるほどなー。余がいつか、元の世界に帰っちゃうんじゃないかって、心配になったわけかー♪
ふふ。可愛いなー、人間は♪
だいじょーぶ。余は、帰らないよー。
というか、正確には、帰れないんだけどなー?
謀反とか、暗殺とか、まあ、色々あってなー。
ふふ。そんな顔、するなー?
人間は、優しいなー。
別に、後悔はないよー。
余、向こうに家族はいないし。
それに、余がいなくたって、向こうは向こうで、上手くやれてるだろーしなー。
……ぶっちゃけ、こっちの世界のほうが、楽しいしなー。
ゲームとか映画とか漫画とか。人間界の娯楽は、いくら何でも進化しすぎだー。
あとは……
向こうには、人間が……
お前が、いないからな。
だからさ。
お前に嫌って言われない限りは……
余は、ずっと、お前の傍にいるよ。
だから……安心しろ。
なー?
……うん♪ いい子だ♪
ん……♪
……ちゅっ♪
ふふ♪ おやすみ。
お前が目を覚ましたとき……余は絶対に、そばにいるから。
安心して……眠れよな♪