エピローグ
;事後
「……はぁ……いや、えっと……その、そういう意味の溜息じゃない? ていうか、あんなに気持ちよくなったのに、良くなかったとか冗談でも言わないし、言えないって……そーじゃなくてね?」
「ホイップチョコレート、全部食べちゃったなー、って……ううん、良いの。使い道無かったし、ある意味有意義に使えたから、それはそれで良いの……問題はね、えっと……カロリーとか……甘いのすっごい取った訳だから、どこかで帳尻合わせないとなぁ、って」
「……気にしてますよ−? あーのーねー、あたし、女の子、かわいく、見られたい。オッケー?」
「そういう事するからそういう風に見えないと言われると反論のしようもないけどさぁ……えっと、一応ちゃーんとそういうのに気を遣ってるんだよ? 体重は増えてぷくぷくーって言うのはもちろん、逆にやせすぎてこう……ぎゅーってした時の柔らかさとかが無くならないようにー、とかね?」
「後は髪の毛とか一気に切ってイメージがすっごい変わったりとかもしないようにしてるし、匂いの強い物は気持ち控えるようにしたり……ぎょ、餃子がどうしても食べたい時は別! その代わり、そういう時はキスとかしないでしょ、もう!」
「努力してるんだなぁ、って……まぁ、してますよー、そりゃしてますよー……なんだかんだでかわいい、って言われると嬉しいしね……まー、普段の態度がこんな感じだしね。女の子らしい感じがしなくても仕方無いけど……彼氏ならちゃんと気づいて欲しかったかなー」
「くすくす……ま、慌てるところも可愛いけどね……でも、今欲しいのはごめんとかすまんとか、謝る言葉じゃなくてもっと違う言葉が欲しいかな?」
「……ふふ、ありがと。カッコイイ彼氏さん、来年のバレンタインもちゃーんと楽しませてあげるから、楽しみにしててね!」
;フェードアウト
;3秒程度間