Track 1

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1.オープニング~そこのお兄さん、ちょっといいですか?

;ボイス位置:3 耳元で 【九遠】 「うぃすぷ。そこのお兄さん? 今日あたしたちの家に泊まっていきませんか? 疲れた身体と心を、ばっちり癒やしてあげます」 ;ボイス位置:7 耳元で 【千捺】 「耳かきと、マッサージと……あとそうだ、エッチなこともしてあげないと。ふふっ……ゆっくり休んでってくださいねー、えへへ」 /SE:街の音 ;以下ボイス位置:1 正面で 【九遠】 「あのー、すみません。ちょっとお話させて貰ってもいいですかー? ……あ、そんなに怪しまないでください、危ないお誘いとかじゃないので」 【九遠】 「えっと……あれ、ち、千捺ちゃん。声をかけた後って、なんて言えばいいんだっけ?」 ;以下ボイス位置:1 【千捺】 「普通でいいんだって、普通で。あたしの家に来てくださいーって強引に連れてけばそれでオッケー」 【九遠】 「わ、私はそれに反対なんだってば。……あ、あはは、ごめんなさい。えっと……その、簡単に言うと……ですね……」 【九遠】 「その……お兄さんにお願いがあるんです。と言っても、そんなに難しいことじゃなくてですね……」 【千捺】 「あたしたちの宿題の手伝い……って言えばいいんですかねー。それのお手伝い? というか実験? それの協力して欲しいんですよねー」 【九遠】 「じ、実験といっても、別にお薬とか使うわけじゃないですよ? ただ、その……調査というか、リサーチというか……それに付き合って貰いたいんです」 【千捺】 「難しいことはしませんよー? お兄さんには、ただ座ってもらってるだけでオッケーです。簡単ですよね? それくらいチョチョイのチョイですよね?」 【九遠】 「見たところ、お仕事の帰り……でいいんですよね? この後に予定とかありますか? 無ければ是非お願いしたいんですけど……」 【千捺】 「ありませんよね? 暇ですよね? 後は帰って寝るだけですもんね? じゃあ行きましょうよー、ほらほらー」 【九遠】 「あ、そんな強引に引っ張ったらお兄さんかわいそうだって。……あの、無理なら無理でいいんです、他の大人の方にお願いするだけなので」 【九遠】 「ただ……出来れば、お兄さんみたいな優しい人がいいなーって、そう思ってるだけで……」 【千捺】 「ふふふっ、九遠ちゃんってば、お兄さんの顔を見て一発で決めたもんねー。あの人がいいーって、ふふっ」 【九遠】 「そ、そんなことは……ないわけじゃないけど……。と、とりあえず、なんとなく優しそうで、あまり忙しくしてなさそうな人がいいって思っただけだって」 【九遠】 「その方が、宿題がやりやすくなりそうだし……。だから、その……出来れば、お兄さんにお願いしたいなーって……ダメですか?」 【千捺】 「いいみたいだよー? だってほら、腕を引っ張ってるのに、全然抵抗してこないしー。これってそういうことでいいんですよね? ね?」 【九遠】 「だからそんなに引っ張らないほうがいいってばぁ。……でも、本当にいいんですか? わたしたちに協力してくれるんですか?」 【九遠】 「……ふふっ、ありがとうございます。こうやってお願いするの初めてだったんで、ちょっと安心しました」 【千捺】 「だから言ったじゃーん。堂々と話しかけて、思いっきりお願いすれば大丈夫だって」 【九遠】 「そ、それはそうだけど……やっぱり成功するまで不安だったし。それにいきなり宿題を手伝ってくださいとか言っても、素直にオッケーされるかどうか微妙で……」 【九遠】 「あっ、そうだ。お兄さんには、まだどんなことをお願いするのか、話してませんでしたよね」 【千捺】 「それは後でいいんじゃない? だってほら、家はすぐそこだし。続きは一息ついてから話そうよー」 【千捺】 「あ、そうだそうだ。これからお兄さんのこと、あたしん家に連れていくわけだけど……えへ、安心していいですよー、今日親はいませんから」 【千捺】 「だーかーらー……ふふっ、ゆーっくりしていっていいですからねー。夜はまだこれからだし……お兄さんには、たーくさん付き合って貰いますからねー」 【九遠】 「あんまり時間は掛からないと思いますけど……万が一のときには、泊まってってオッケーみたいなんで……」 【九遠】 「だから、その……友達の家にお邪魔したと思って、ゆっくりしていってください。その方が……わたしたちにも都合がいいので、ふふっ」 /時間経過 /SE:ドア開閉音 【千捺】 「ただいまーっと。えへ、適当にくつろいじゃっていいからねー。特にお兄さんなんかは、お仕事で疲れてると思うし、だらーんとリラックスしちゃってください」 【九遠】 「うん、じゃあお邪魔しまーす。お父さんとお母さんはいつ帰ってくるんだっけ?」 【千捺】 「出張は明後日まで。だから今日と明日はずーっと1人なんだー。ふふっ、宿題とか関係なしで、九遠ちゃんとお兄さんが来てくれてちょー嬉しいよー」 【九遠】 「あは、そうなんだ。じゃあゆっくりさせて貰うねー。わたしもお母さんには友達の家に泊まってくるって言っちゃったし」 【千捺】 「あは、じゃあみんなで夜更かし決定だねー、ふふっ。こんなお泊まり会滅多に出来ないし、楽しんじゃおーっと」 /SE:ソファに座る音 ;以下ボイス位置:7 隣りに座って会話 【九遠】 「それでっと……ふふっ、まずはお兄さんにお話しておかないといけませんね。……あ、本当に怪しいことはしませんよ? そこは安心してください」 ;以下ボイス位置:3 隣りに座って会話 【千捺】 「むしろお兄さん的には嬉しいこと? 気持ちいいこと? うーん……どうなるかはまだ分からないけど、でもでも、絶対悪いことじゃないんですよー?」 【九遠】 「えっと、最初から話すと……ついこの前、道徳の授業があって、そこでちょっと難しい宿題が出ちゃったんです」 【九遠】 「働いている大人の人が好きなものは、なんだと思いますか? 身近な経験から考えて、それを作文にしなさい……って内容なんですけど」 【九遠】 「これがとーっても難しくて。普通なら親に聞けばすぐ解決できるんですけど……私のお父さん、去年から単身赴任で、海外に行ってまして……」 【千捺】 「で、あたしのパパとママも出張に行ってるじゃないですかー。忙しいのかわからないんですけど、電話にも全然出てくれないし」 【九遠】 「だから、2人でどうしよっかーって話し合ったんです。一緒にネットとか本で調べたりして」 【九遠】 「で、そこで面白いもの見つけちゃったんですよね。ふふふ……大人の男性って、耳かきされるの、大好きなんだーってこと」 【千捺】 「今そういうお店とか凄く増えてるんだーって記事があったんですよねー。ふふふっ、着物を着た女性に、膝枕されながら、耳かきされて……」 【九遠】 「お兄さんとか、その……耳かき専門店? っていうんですか? そこに行かれたこととかありますか? ふふ、取材した人は、凄くよかったって書いてましたよ?」 【九遠】 「ふふっ、それでですね……。この記事に書いてあったことを、そのまま宿題に写しちゃおうかなーって思ったんですけど……」 【千捺】 「さすがに丸パクリはどうかなーって。先生こういうところ凄く厳しいし。調べたらすぐバレちゃうもんねー」 【九遠】 「だから……これが本当なのかどうか検証しようと思って。ふふっ、記事で見つけたことを、誰かに試して、その結果を作文にするんです」 【九遠】 「これなら大丈夫だと思うんです、はい。……あ、勿論お兄さんの名前は出しません。親戚のお兄ちゃんで試したってことにします」 【千捺】 「ね、ね。どうですか? 耳かき……してみてもいいですか? ふふっ、本当に気持ちよくなって貰えるかどうか、試してみてもいいですか?」 【九遠】 「気持ちいいって書いてあったんだから、お兄さんにとっても悪いことじゃないと思うんです。勿論、お耳を痛くしないように気をつけながらやりますし」 【千捺】 「そーれーにー……付き合ってくれたお礼とか、ちゃんと考えてますよ? お金とかはあんまり持ってないんで無理ですけど……」 【千捺】 「お兄さんが喜んでくれるようなこと、してあげてもいいですよー? あはっ、あたしそういうの結構詳しいんで、ふふふっ」 【九遠】 「ちょ、ちょっと千捺ちゃん。ほ……本当にするの? やっぱりああいうのってもう少し大人になってからの方が……」 【千捺】 「えー、でも他の学校の友だちに聞いたら、結構やってるって聞いたよー? みんな興味津々だってー」 【千捺】 「あは、それにさ、あたしたちはともかく、お兄さんは大人なんだから全然セーフだって。秘密にしてればいいだけだし」 【九遠】 「う……それって絶対屁理屈だと思うんだけどなぁ……」 【千捺】 「っていうか、ふふっ、九遠ちゃんだって興味あるでしょ? だってほら、この前あたしん家で一緒にビデオを……」 【九遠】 「わわっ、ちょっとそれ今言わないでよ! ……あ、あの、なんでもないですからね? 今の全然関係ない話題なんで忘れてくださいね?」 【九遠】 「こほんっ……え、えーっと、とにかく……。何かしらのお礼はします。せっかくこうやって付き合って貰ったわけですから……」 【九遠】 「なので……わたしたちの宿題に付き合ってもらえませんか? せめて耳かきだけでもさせてください」 【千捺】 「ふふっ、お兄さんだって嫌じゃないですよね? だってほら、こんなに若くてピチピチの女子が、2人もいるんですよー?」 【千捺】 「こうして挟まれてるだけでもドキドキしますよね? ……しかもこの後は、膝枕されながら耳かきなんて……えへへ、こんなの、滅多にできる経験じゃないですよー?」 【千捺】 「だからほら、素直に頷いちゃってくださいよー。……ここにはあたしたちだけしかいませんし、そんなに恥ずかしがらなくていいですよー?」 【千捺】 「大人だって、たまには息抜きが必要ですもんねー。ふふっ、だからお兄さんに、気持ちいいこと、いーっぱいしてあげますっ」 【九遠】 「なので……宿題に付き合ってくれますか? ……あはっ、いいんですね? ふふっ、ありがとうございますー」 【千捺】 「やったー、あはっ。そうと決まったら、九遠ちゃん、じゃんけんじゃんけん。どっちが先に耳かきやるか決めよー?」 【九遠】 「あは、だねー。じゃあいくよー? 最初はグー、じゃんけんぽん! ……あは、やったー、わたしの勝ちー!」 【千捺】 「あー負けちゃったかー。ってことは、選ぶのはやっぱり……」 【九遠】 「勿論最初! ふふっ、宿題もそうだけどー、誰かに耳かきするのって、ちょっと面白そうだなーって思ってたんだよねー、ふふふっ」 【九遠】 「というわけで、お兄さん? まずはわたしから耳かきしちゃいますねー。ふふっ……ちゃーんと優しくしてあげるので、期待しててください」 【千捺】 「んじゃあたしは、九遠ちゃんの耳かきが終わるまでは……お兄さんの顔、すぐ近くで見てよーっと、ふふっ」 【千捺】 「大人の人が、耳かきで気持ちよくなるのか、どういう反応してくれるのか、しーっかり観察しておかないといけないもんねー、ふふっ」 ;よいしょ、で少し離れる。 ;よいしょ、でソファに座るSE 【九遠】 「それじゃあ……よいしょっと。ふふっ、お兄さん、こっちにどうぞ。遠慮なくわたしの膝に頭乗せちゃってください」 【九遠】 「誰かに耳かきするのは初めてだけど……ちゃーんと気持ちよくなるように、優しくコシコシってしてあげますねー、ふふっ」

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