Track 5

Previous Track Back

雨が去って…

……通り雨だったのかしら… もう止んでしまったみたい ………ごめんなさい。こんなことしたくなかったからず っと避けていたの。 雨の日の私はどこかおかしいみたいで。 昔隣の家に住んでいるお兄さんのことが好きだったの。 安いアパートだから壁が薄くて。 時々お兄さんが彼女と電話する楽しそうな声が聞こえて きたわ。 雨の日になると必ず彼女がお兄さんの家によって帰るの 。 雨の音と一緒にいやらしい吐息や声が聞こえてくる… 雨の日が嫌いだった。私の大好きなお兄さんと知らない 女が愛し合う日だから… 時々聞こえるお兄さんの声を聞きながら……想像をしな がらオナニーをしてしまった。 雨が降るたびに。何度も何度も。 そのうち外でも雨が降る日には我慢出来なくてオナニー をするようになったの。 でも……いつからかオナニーじゃ我慢出来なくなった。 欲求が満たされない日々の中……あなたと図書室で出会 った。 雨が降っているから……寝たフリをして図書委員の仕事 をサボってオナニーしていたの。 あなたがオナニーを始めた時は驚いたわ。 私がオナニーをしているのがバレたんじゃないか…って 。 でもそうじゃなかった。 あなたが私をおかずにしてくれること…凄く嬉しかった 。 私もお兄さんの彼女みたいに愛されてみたかったから。 でも……頭の中がセックスのことばかりで…手も繋いだ こともないし、話したこともないあなたにいきなりお願 いするなんて…… そう思って…思いきって告白したの。 好きよ。あなたのこと。嫌いじゃない。 付き合い初めてからあなたのことを沢山知って……気付 いたら本当に好きになっていた。 だからこそこんなエッチな私を見せたくなくて…嫌われ たくなくて……… ごめんなさい…… やっぱりキライになってしまったわよね。こんな淫乱女 。 もう近付かないから安心して。あなたには迷惑をかけな い。 …………… ズルいわよね。あなたが優しい人だって知ってるからひ き止めてくれるって知っててこんなこと。 ……好き。大好き。愛してる。 淫乱な女だけど我慢するから……だから…あなたが私を 抱きたいと思った時にはいつでも呼んで。 どこでもいつでも気持ち良くしてあげるから。 不純な気持ちで告白をしてしまったことの償いがしたい の。 いくら酷いことをしても構わないから……お願い……捨 てないで。 本当にあなたが好きなの。 ………ありがとう。やっぱり優しいのね。 じゃあ次の雨の日………今日の続きをしましょう。 いつでも………どこでも。

Previous Track Back