雨が去って…
……通り雨だったのかしら…
もう止んでしまったみたい
………ごめんなさい。こんなことしたくなかったからず
っと避けていたの。
雨の日の私はどこかおかしいみたいで。
昔隣の家に住んでいるお兄さんのことが好きだったの。
安いアパートだから壁が薄くて。
時々お兄さんが彼女と電話する楽しそうな声が聞こえて
きたわ。
雨の日になると必ず彼女がお兄さんの家によって帰るの
。
雨の音と一緒にいやらしい吐息や声が聞こえてくる…
雨の日が嫌いだった。私の大好きなお兄さんと知らない
女が愛し合う日だから…
時々聞こえるお兄さんの声を聞きながら……想像をしな
がらオナニーをしてしまった。
雨が降るたびに。何度も何度も。
そのうち外でも雨が降る日には我慢出来なくてオナニー
をするようになったの。
でも……いつからかオナニーじゃ我慢出来なくなった。
欲求が満たされない日々の中……あなたと図書室で出会
った。
雨が降っているから……寝たフリをして図書委員の仕事
をサボってオナニーしていたの。
あなたがオナニーを始めた時は驚いたわ。
私がオナニーをしているのがバレたんじゃないか…って
。
でもそうじゃなかった。
あなたが私をおかずにしてくれること…凄く嬉しかった
。
私もお兄さんの彼女みたいに愛されてみたかったから。
でも……頭の中がセックスのことばかりで…手も繋いだ
こともないし、話したこともないあなたにいきなりお願
いするなんて……
そう思って…思いきって告白したの。
好きよ。あなたのこと。嫌いじゃない。
付き合い初めてからあなたのことを沢山知って……気付
いたら本当に好きになっていた。
だからこそこんなエッチな私を見せたくなくて…嫌われ
たくなくて………
ごめんなさい……
やっぱりキライになってしまったわよね。こんな淫乱女
。
もう近付かないから安心して。あなたには迷惑をかけな
い。
……………
ズルいわよね。あなたが優しい人だって知ってるからひ
き止めてくれるって知っててこんなこと。
……好き。大好き。愛してる。
淫乱な女だけど我慢するから……だから…あなたが私を
抱きたいと思った時にはいつでも呼んで。
どこでもいつでも気持ち良くしてあげるから。
不純な気持ちで告白をしてしまったことの償いがしたい
の。
いくら酷いことをしても構わないから……お願い……捨
てないで。
本当にあなたが好きなの。
………ありがとう。やっぱり優しいのね。
じゃあ次の雨の日………今日の続きをしましょう。
いつでも………どこでも。