プロローグ
はじめましてご主人様。
明日からご主人様の身の回りのお世話をさせていただきます、こはると申します。
……え……ちっちゃくないです。これでも同期の中では一番成績が良くて、高い教養を身につけたメイドなんですから……。
なんでも知っているのですよ!
……そうです。おっきいのです。
え、胸の話ですか……?
まぁ……おおきいですけど……。
……はい、えいちかっぷですが……。それはお仕事とは関係ないのです。
とにかく明日から身の回りのお世話をさせていただきます。
…………ん~……何を……と言われましても……身の回りのお世話はなんでもです。
起こして差し上げたり、お着替えを手伝ったり、お食事をお出ししたり……。
その他にもごようがあればなんでも承ります。
……ん? ……はい? ……なんでもですよ?
……添い寝? しょうがないご主人様なのです! 一人では寝られないのですね!!
こはるはおっきいのでもう一人で寝られるのです。
でもご主人様が寝られないのであれば添い寝いたしますよ。
……はい、かしこまりました。
では明朝7時に起こしに参りますね。
明日からよろしくお願いいたします。