オープニング~和耳リゾートホテルへようこそ
/SE:ホテルのドアの開閉音&ロビーを歩く足音
;以下、ボイス位置:1 正面で普通に会話
【四季】
「いらっしゃいませ。和耳リゾートホテルへようこそ。ご予約のお客様でしょうか? では確認をしますので、少々お待ち下さい」
【四季】
「……あら、これは? ふふっ、なるほど。当ホテルの特別セラピーをご希望のお客様でしたか。なるほど、お待ちしておりました」
【四季】
「それでは、お部屋の方へご案内致します。お荷物はこちらでお預かりいたしまうので、お渡しください」
/SE:荷物をカウンターに乗せる音
【四季】
「ありがとうございます。……それでは、お部屋の方はこちらに……っと、その前に……」
【四季】
「改めまして、今回、お客様の担当を致します、コンシェルジュの奏折四季と申します。どうかよろしくお願い致します」
【四季】
「本来はこのようなお仕事は、ホテルマンにお任せするのがルールですが……特別セラピーでご予約されたお客様ですので」
【四季】
「こちらも、特別な対応をさせて頂きます。お客様の宿泊が、最高のものとなるよう務めさせて頂きますので、どうかよろしくお願いします」
【四季】
「それに……ふふっ、人間のお客様は久しぶりとなります。そちらの世界で、当ホテルの評判がよくなるよう、精一杯サービスさせて頂きますね」
/SE:エレベーターに乗る音&到着する音
;以下、ボイス位置:3 隣で普通に会話
【四季】
「お客様へ施術するセラピーの方は、セラピストと私、2人体制で行わせて頂きます。……というのも、今日対応できるセラピストが新人でして……」
【四季】
「私の方で教育しながら、お客様へのセラピーを実行します。……不安ですか? ふふっ、ご安心を」
【四季】
「新人とはいえ、やり方は一通り叩き込んであります。終わった頃には、きっと心からの満足感を味わえるはずです」
【四季】
「とはいえ……人間様のお相手をするのは確か初めてだったはず……。少々不慣れなところもありますが、私が精一杯サポートしますので、大丈夫かと思います」
【四季】
「ちなみに私も、コンシェルジュになる前は、セラピー部門の部長を務めていたので、腕にはちょっと自信があります」
【四季】
「これでも評判が良かったセラピストなんですよ? ふふっ、どうかご期待下さい。 ……つきました、こちらがお部屋になります、どうぞお入りください」
/SE:部屋を開ける音
;以下、ボイス位置:1 正面で普通に会話
【心詠】
「はーい……あ、お客さん……わわ、しかも人間だっ。わー、珍しい……じゃなかったっ、その前に、いらっしゃいませー」
【心詠】
「……って、あれ? お姉ちゃんも一緒なの? この部屋に来るなんて珍しいね」
【四季】
「はぁ……もう、心詠さん? ホテル内では、コンシェルジュって呼ぶように何度も言ってるでしょ?」
【心詠】
「あ、そ、そうだっけ……じゃなくてそうでしたね。すみませんコンシェルジュ……」
【四季】
「ま、今日は別にいいけどね。この後部屋をしめるから、他の誰も入って来ないし。特別に許すわ、その方があなたもリラックスしてセラピー出来ると思うし」
【心詠】
「あ、そうだね、その方が気持ち的に楽かも……って、え? 部屋をしめるって、どういうこと……?」
【四季】
「こちらのお客様が特別セラピーをご利用するの。そういうわけだから、誰も立ち入らないようにするわ。早速準備してくれる?」
【心詠】
「え? と、特別セラピーって……あ、あの? わぁー……私あれをするの初めて。ふふっ、ドキドキしちゃう」
【四季】
「初心者のあなたを教育するってことで、私も立ち会うわ。ちゃんと勉強していたかどうかチェックさせて貰うから」
【心詠】
「あぅ……そ、それを聞くと、ちょっと緊張しちゃうかも。だってお姉ちゃんの教え方って厳しいし……」
【四季】
「それは当たり前。お客様へのサービスに一寸の抜かりもあってはいけないって、いつも言ってるでしょう?」
【四季】
「それとも、準備は万全って自信があるの? 初めてだけど、このお兄さんを満足させられる? 新人のあなた1人で?」
【心詠】
「い、一応……この日に備えて勉強はしてきたから、だ、大丈夫……だとは思うけど、やっぱり不安なので傍でチェックしててください、お願いしますコンシェルジュ……」
【四季】
「はい、素直でよろしい。じゃあ準備の方よろしくね? 用意するものは分かってるでしょ?」
【心詠】
「あ、うん。ベッドもメイキング済みだから、すぐに始められると思う」
【四季】
「それは何より。ふふっ、それではお客様、早速セラピーの方を始めますので、こちらのベッドにお座りください」
/SE:ベッドに座る音
【四季】
「それでは、お客様へ施術するセラピーの説明を……と言いたいところですが……ふふっ、早くセラピーを受けたいという表情ですね」
【四季】
「分かりました、では説明の方は、セラピーを行いながら、順番に話していきますね。……心詠、準備はどう?」
;ボイス位置:1 「えーっと」で離れる。「うん」で普通の位置へ戻る
【心詠】
「あ、ちょっと待って? えーっと、クリーム、クリーム……あったあった。うん、これで準備完了ー。お姉ちゃん、いつでも始められるよ」
【四季】
「はい。じゃあまずは、心詠からセラピーをしてくれる?」
【心詠】
「え、わ、私から? お姉ちゃんがやるんじゃないの?」
【四季】
「私がなんのためにここにいると思ってるの? あなたがどれだけ成長したのか、ちゃんと勉強していたのか、しっかり確認してあげる」
【心詠】
「う、うぅぅ……分かったよぉ……。けどあんまり厳しくは見ないでね? 経験はあるけど……まだ数える程度だし」
【四季】
「大丈夫、お客様からの評判は中々いいって聞いてるから。いつも通りにやってみなさい?」
【心詠】
「う、うん……で、ではお客様? 当ホテルの特別セラピーを始めさせて頂きます。最初に行うのは、お客様の耳かきからになります」
【心詠】
「それでは……私の膝に、ゆっくりと頭を乗せて貰えますか? 特別なご奉仕……どうか心ゆくまで楽しんでください」