お久しぶりです、坊ちゃま♪
あ、坊ちゃまおかえりなさいっ
上着とカバン、お預かりしますね
んっ…
今日はずいぶん遅かったですね
紫苑姉さんから残業だって聞いてましたけど…
あはは…それは大変でしたね
もうなんだか見る限りへとへとそうですし
ほら、背筋が曲がってしまっていますよ?
これでは姿勢が悪くなってしまいます…
って、きゃっ!?
もう~…急に胸元に抱き付かないで下さいよ~
帰ってくるなり、早速甘えたモードです?
まったく…仕方ない子ですね、坊ちゃまは
ふふ…
ぎゅ~…っ
ん、ぅん…
ぎゅぅぅ~…♪
ん…少しは仕事の疲れも吹き飛びました?
私では紫苑姉さんみたいに包容力はないかもですけど…
ホントです…?
これくらいで坊ちゃまの心が安らぐのでしたら、嬉しい事この上ないです
よしよし…よしよし…
んっ…ぅん
ふふ、それはさておき…
お会いするのはしばらくぶりですね♪
前回のご帰省の時以来ですから、一年ぶりくらいでしょうか
紫苑姉さんが坊ちゃまの所に行ってしまって私、寂しかったんですよ?
だって…今のあのお屋敷には私が甘やかす様なお相手は誰もいませんし
だから、こうやって坊ちゃまが変わらず、甘えてきてくれて本当に嬉しいです…♪
姉さんがお世話したくなる気持ち分かるなぁ…
さて、頭なでなではこれくらいにして~…
こほんっ、今日はこの夕莉が坊ちゃまのお世話をさせて頂きますね
ご実家にいらした時以上に精一杯ご奉仕致しますので、どうぞ宜しくお願い致します…
…なーんて、堅苦しいのは挨拶だけにしてっと
二人きりなんですし、いつもの感じでやっていきますね♪
あ、そうそう…姉さんなら、仕事に行きましたよ?
なんか急に電話がかかってきて飛び出していったんですよね
うん、多分姉さんじゃないと対応できない仕事だったんじゃないかな?
ああ見えて結構仕事出来る人だから…紫苑姉さんは
将来のメイド長候補!なんて言われちゃってますからね
あら…?
もしかして今の…坊ちゃまのお腹の音?
ご、ごめんなさいっ
まだ晩御飯は召し上がられてなかったんですよね
それなのに、話し込んじゃったりして…
すぐにご用意しますから、ちょっと待っててください
早く召し上がりたいでしょうし、簡単な物がいいよね…
ん~…何か作れそうな材料あったかなぁ…
そういえば、姉さんがご飯を炊いてたし…これとこれを使って…
うん、これならトマトリゾットくらいは作れそうっ
坊ちゃまも大丈夫です?
はい、かしこまりました♪
それでは早速お作りしますので、ゆっくり寛いでいてくださいね