テスト勉強と効率と
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;『彼』の部屋にて
「はぁぁぁ……いや、定期テストの勉強を教えて欲しいと言われるのはいつもの事だからね。別にそれに文句は無いよ? 幼馴染が補習を受けるくらいなら、自分の勉強ついでに教えるのだってやぶさかじゃない……けどね、けどね? ……なんで女装して勉強を教える事になるかな? ……その方がやる気が出るからって……自分は恥ずかしいやらなにやらで集中出来ないんだけど」
「……正直、ただちょっと女装するだけなら今はもうそこまで恥ずかしくないよ。子供の頃に姉貴に散々やらされたしね……けどね? 君はその……自分に対してそういう感情を持ってるんだろう? そんな君の前で女装をするのは、その、なんだ……やっぱり恥ずかしいんだけど……本当かい? 本当にやる気が出て効率が良くなるのかい? ……口車に乗せられてるだけな気がする」
「いや、確かに思ったより真面目にやってくれてるのは判ってるんだけどね……そりゃそうさ、自分に女装させる口実だと思うのが普通だと思うけど? ……実際、勉強の間に何度不自然に消しゴムを落としたのかな? ……そりゃね、何となく君の悪巧みも察せられるようになったからね。ガードも堅くなる……本当の女の子みたいだって言われても、その、なんだ……すごい困る」
「……むぅ、話を逸らされた気がする……はいはい、判ってるよ。勉強を見ると言ったんだ、確認はちゃんとするよ……ん……え? ……………君、実は自分が見てない所でこっそり答えを見てたりしてないよね? ……いや、うん。確かに……ほとんど合ってる……そりゃ、驚くよ。いつもなら半分近く間違えてて1個ずつ詰め直しで結局ギリギリじゃないか。なのにこれは……」
「……これがやる気の力だ!なんてドヤ顔で言われても……困りはしないけど、ちょっと呆れるかも。いつもやる気出してくれれば良いのに、ってね……ふふ、ごめんごめん。ちょっとした嫌味だけど……でも、これなら勉強を教える必要無いと思うんだけど? ……自分が女装してるから出来たんだ、ってそんなに力説されても……その、なんだ……それは普通に反応に困るかも」
「というか、その理屈だとテスト本番はどうするのさ。まさか自分が学校に女装していって、それでテストを受けろと? さすがにイヤなんだけど? ……その手があったか、みたいな目でこっちを見ない。しない、しないからね? ……そこまで露骨にガッカリされてもしない物はしないよ? まったく、強引にすれば押し切れると思って……そういうのを味を占めると言うんだよ」
「ともあれ、ここまで出来るならゆっくり出来るね。いつもより余裕はあるわけだし……そうだね、ちょうど良いし休憩しようか。何か甘い物でも食べるかい? チョコくらいしかないけど……ん? 勉強するなら休憩の時には糖分が無いとだろう? ……いつも持ってきたはずなんだけど、今回に限ってそういう反応をされると、その、なんだ……露骨すぎてちょっと呆れるよ?」
「はいはい、頑張ったご褒美ね……ま、それくらいなら良いよ。ほら、あーーん……ひゃぅ!? ちょ、ちょっと、それ指! 指食べて……ん、んぅぅ……こ、こらぁ、最初からそのつもりだったね!? ひぅ、んぅぅ……へ、変な声出すように指舐めてるのは君じゃないかぁ……ん、んぅぅ……こ、こら、そんなに噛んだら噛み跡つくから……ふぇ……ぁ、ぅ」
;抱き寄せられて。顔の間近でひそひそ声という感じです
「……謀ったね? あのね、不意打ちからの抱き寄せがここまでスムーズだと、そう思うのも無理ないと思うんだけど……というか、すっぽりと抱きしめられると身動き取れないんだけど……勉強頑張ったって、頑張るのは君自身の為だと思うんだけど……あ、こら、まだ言いたい事はんぅぅ……んちゅ、ちゅぅ……れろ、ちゅぅ……何のためらいも無くキスするね……イヤじゃないけど」
「……そりゃ、男とキスなんて良い気分じゃないけど……君が本気だって言うのは、その……散々思い知らされてるからね……見知らぬ誰かや女装を面白がってるだけの人に言われれば嫌な気分にもなるけど君相手なら……まぁ、その……イヤじゃない、かな……そ、そういう意味じゃ……うぅ、そこまで露骨に喜ばれると、その……困るんだか恥ずかしいんだか……あ、んぅ……ちゅ」
「ちゅぱ、ちゅるぅ……れろ、えろぉ……はぁ、ふぁ……んちゅ、ちゅるぅ……れろ、えろぉ……くちゅ、ちゅぱ……んちゅ、ちゅぅ……れろ、ちゅぅ……んちゅ、ちゅぱ……ん、はぁ……れろ、ちゅぱ……くちゅ、ちゅぱ……ちゅぱ、ちゅ……れろ、ちゅ」
「ん、はぁ……すっかり君とのキスに慣れちゃったな……そうだね、これも嫌味だよ、ふふ……いつも強引にしてきて、まったく……ん、ちゅぅ……ちゅぱ、ちゅ……れろ、ちゅるぅ……言ってもやめないんだし、我慢しろって言って出来るのかい? あ、んぅ……んちゅ、ちゅぱ……ちゅぱ、ちゅるぅ……開き直られると意地悪し返したくなるね……くすくす……さて、どうだろう?」
「あ、んぅ……んちゅ、ちゅぅ……れろ、ちゅぅ……一番の意趣返しになるのは恋人を作って、こういうのはもうやめ、って言う事かな? あ、んぅぅ……んちゅ、ちゅぅ……れろ、ちゅぅ……さすがの君だってそうなれば自重するだろうし……するよね? あ、んぅぅ……んちゅ、ちゅぅ……れろ、えろぉ……んぁ、んぅぅ……露骨にキス、変わった……それにイタズラもしてきたし」
「ふぁ、ぁぁ……はぁ、ふぁ……んちゅ、ちゅぅ……そうならないようにって……あのね、そういう事するから意趣返しの1つもしたくなるんだけど……ひぁ、んぅぅ……んぅ、はぁ……んちゅ、ちゅるぅ……君は、その……相手の男性器を触るのに抵抗なさすぎないかい? ちゅぱ、ちゅぅ……れろ、えろぉ……んぁ、はぁ……結構……ううん、かなり、その……恥ずかしいんだけど」
「はぁ、ふぁ……んちゅ、ちゅるぅ……れろ、えろぉ……大きくなってるとかいちいち報告されても、その……すごい困る……あ、んぅぅ……んちゅ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……それは、その……自分だって男だし、性欲はあるし……こういう風にされたら反応くらいするよ……んぅ、ちゅるぅ……ふぁ、んぁぁ……んちゅ、ちゅるぅ……君とこうしてると訳が判らなくなりそうだよ」
「はぁ、ふぁ……あ、んぅぅ……んちゅ、ちゅるぅ……女装させて、女の子の代りだと思ってたのに……平然とそういうとこ触って、弄ってくるし……んぁ、はぁ……んちゅ、ちゅるぅ……ふぁ、んぅぅ……同性愛者なのかと思ったら、そういう感じでもないし……あ、んぅぅ……んちゅ、ちゅるぅ……はぁ、ふぁ……自分だからとか言われても、その……えと……その……ん、んぅぅ」
「あ、んぅぅ……んちゅ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……くちゅ、ちゅるぅ……れろ、えろぉ……はぁ、ふぁ……ちゅぱ、ちゅ……れろ、ちゅるぅ……んぁ、んぅぅ……んちゅ、ちゅるぅ……れろ、えろぉ……んぁ、はぁ……くちゅ、ちゅぱ……んちゅ、ちゅ」
「ん、ぷぁ……はぁ、ふぁ……かわいいとか……耳元で言われても、その……い、言うなぁ! その……本気で言ってるの判るだけに困るけど、その……それ以上に……恥ずかしくて……ちょっとだけ……ほんのちょっとだけだけど……嬉しくて……あ、んぅぅ……んちゅ、ちゅるぅ……れろ、ちゅるぅ……や……あまり弄ったら、その……ど、どこって……判っててそういう事をんぅ」
「んちゅ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……くちゅ、ちゅるぅ……ち……おちん、ちんだよ……ひぁ、んぁぁ……か、かわいいって……ただ言っただけ……んちゅ、ちゅるぅ……れろ、えろぉ……ふぁ、んぁぁ……そ、その……おちんちん……これ以上、されたら本当に……んぅぅ……んちゅ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……そ、そうだよ……勉強しに来たんだから、ちゃんと勉強しないと」
「あ、んぅぅ……んちゅ、ちゅぅ……ちゅぱ、ちゅ……ふぁ、はぁ……くちゅ、ちゅるぅ……あ、んぁぁ……や、ダメ……本当に……そんなに、されたら……んちゅ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……気持ち良く……ふぁ、んぁぁ……ちゅぱ、ちゅ……んぅぅぅ」
「ぷぁ、ふぁ……ふぇ……あ……そ、そうだよ、勉強しに来たんだから……いい加減、休憩も終わりに……終わりに……君、本当に意地悪だよね……うん、そういうところだよ? まったく……まったくもう……はぁぁ……ざ、残念な訳じゃないよ、ただ勝手すぎて、その、えと……困り果てた友達だ、って思ってただけだよ、もう……はいはい、今度は何だい?」
「……君がそういう事を言うのはあんまり良い予感しないんだけど……というか、平均点取れたらご褒美って、勉強は自分の為じゃ……ふぁ、んぅぅ……んちゅ、ちゅぅ……こ、こらぁ……だからそうやって強引に……んちゅ、ちゅぅ……本当に……本当に君は、まったく……判った、判ったよ! 判ったけど、無理とかイヤだって思ったら断るから。それでも良いなら……良いよ」
「当り前だろう? 自分の事が好きだって判ってる相手になんでもオッケーなんて言える訳ない。何されるか判らないし……さっきもずいぶんとイタズラされた訳だしね……うん? ……あのね、何でもオッケーにする代りに平均点取れなかったら君が罰ゲームって、そういうのはダメだよ。というか、何とか平均点取らないでくれ、ミスしろ! なんて自分は考えたくないんだけど?」
「……? 何でちょっと嬉しそうに……んぅ、ちゅぅ……こ、こら、休憩は終わりって君が言い出したのに……ふぁ、ぁ……ん、ちゅるぅ……本当にあとちょっとだけ……だからな……休憩……もうおしまいなんだから……ふぁ、んぁ……んちゅ、ちゅぱ……はぁ、ふぁ……くちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅぅ……んぅ、はぁ……ちゅぱ、ちゅ……れろ、えろぉ……はぁ、ふぁ……ちゅぅ」
;フェードアウト
;3秒程度間