プロローグ
んー? なぁに? 私に、何か用事?
あ。ひょっとして……ママ係(がかり)のお仕事?
うん♪ そうだよー♪ 今日から、私がママ係になったんだー♪
だから、どんな小さなことでも、私に甘えていいからねー♪
……おっとっと。ママ係のときは、自分のことは「私」じゃなくて「ママ」って言わなきゃね。
じゃあ、さっそく……ママのお胸に、どーぞ♪
んー? どーしたの?
ひょっとして……照れちゃってる?
もしかして、キミ……ママ係に頼むのって、初めて?
ふふっ♪
あのね。うちの学校にママ係ができた理由、知ってるでしょ?
男の子は、誰かに甘えられなくて、一人で抱え込んじゃう子が多いから……そういう子が素直になれるように、甘える訓練をさせてあげるためなんだよ。
だから、遠慮なんてしたら……めっ。
ふふっ♪ 素直に、なろ? ママに、甘えちゃえー♪
ほら。おいで?
うん♪ ぎゅーーーーーーーっ♪
それで……どうかしたの? 何かあった?
えー? そーなんだ。先生に怒られちゃったんだー。
そっか……。それは大変だったね……。
よーし、よーし♪
でも……ママはちゃーんと、キミが頑張ってること、知ってるからねー♪
えー? ホントだよー♪ ふふっ♪
ママね、ママ係になってから、クラスの子のこと、しっかり見てるんだから♪
キミは、いつも、すごく頑張り屋さんだよねー♪
だから……今だけは、なーんにも考えないで、甘えていいからねー♪
……あれ?
なんか、もぞもぞしてるけど……どーしちゃったの?
……あ。
あ、あはは……。なるほどね……。
ママとぎゅーってしてたら……キミのそこ、おっきくなっちゃったんだね……♪
う、ううん。謝らないで? 男の子だもんね。仕方ないよね……。
…………。
……ね、ねえ? よかったら……
キミのそこ……ママが、慰めてあげよっか?
え……。だって……ママは、ママ係だから……。
どんな小さなことでも、しっかり甘えさせてあげるのが、お仕事だよ……。
だから……そこのお世話も、きっと……ママのお仕事のはずだよっ。
も、もちろん、キミが嫌だったら、やめるけど……
どう、かなっ?
……うんっ♪
分かった♪
ママ、頑張るね♪
でも……ここじゃ、ちょっと人目があるから……
あっちの、空き教室で……しよっか♪
うん♪ こっちきて……♪