一緒に寝転がって本の読み聞かせ
(正位置・通常)
ふあ~あ…。
なんか眠くなってきた~。
ちょっと…、寝ちゃうね。
(SE:ベッドに横になる音/右・通常)
(正位置から右・通常)
(横になりながら)
んしょ。
(右・通常)
んあ。
い、言っておくけど、別にエッチのお誘いじゃないからね。
勘違いしないでよ。
だって、ここベッドが一つしかないし。
うう、もう男のくせに細かいっつーの。
ほら、ポチ君も寝よ。
(SE:ポチ君がベッドに横になる音)
(右・接近)
ちょっと、そんなに近寄らないでよ。
離れて。
…あのさ、鼻息、荒いんだけど。
キモ。
あのさ、ポチ君さ、息しないでよ。
息、止めて。
キミが吐いた二酸化炭素、吸いたくないと。
と~め~て。
よし。
ま~だだよ~。
ま~だだよ~…って、もう吸ってる?
早っ。
肺活量、やばくない?
んもう~。
せめて小さく息してよね。
キモイから。
(SE:布団をごそごそ/右・接近)
(右・接近)
(あくび)
ふわ~あ。
ん?
何?
え?
やっぱり八重歯が可愛いって、あのね。
(口を開けたまま喋る)
わあ、ちょっと触らんでよ。
(口を閉じて)
んあん。
もう~、結構コンプレックスなんだからね。
だって、歯並び悪いのって見た目悪いやん。
って、もういいやん、かなせのことは。
ねえ、なんか話してよ。
ええ~、話すの苦手って…。
だからカノジョできないんだよ。
しっかりしろ。
んじゃあ、仕方ないから、かなせが話しをして上げるね。
ん~…。
話し…、話し…。
ん~…。
意外とないね、話しって。
あははは。
ごめん、ごめん。
じゃあさ、じゃんけんしよっか。
(有無を言わさず、いきなり始める)
最初はグー、じゃんけん、
ちょき。
ふっふー。
今、キミは何を出した?
とっさに出した手で性格判断できるんだお。
ぐーを出したキミは意思が強い。
チョキを出したキミはクールな切れ者。
パーを出したキミは楽天家。
どれ出した?
見せてみ?
あ、隠した。
いいやん、見せても。
うりうり、見せろ~~。
あ。
こら、中指立てるな。
どうせ立てるなら小指を立てて~、それをかなせの小指と絡ませて~。
ふふ~ん。
約束げんまん♪
かなせにシュークリームおごる♪
嘘ついたら針千本飲~~ます♪
(超接近)
約束だお。
あ、つまり、これってデートの約束ってことになるのかな?
どう?
嬉しい?
ね、ね?
あ、テレてる。
ポチ君は分かりやすいね。
可愛いねえ。
よちよち。
あはは。
ロリかなせにナデナデされるのって、変な感じだよね。
あ。
そういえば、さっきの耳かきグッズの箱に本があったよ。
(右・接近から通常)
ええとね。
(正位置・通常)
どこだったかなー。
(SE:箱をごそごそ/正位置・通常)
(正位置・通常から接近)
あった、あったー。
(正位置・接近)
せっかくだから、かなせさんが本を読んであげるね。
え~と。
(SE:本をペラペラ/正位置・接近)
(正位置から右・接近)
あ。
これとか、どうかな。
宮沢賢治の「手紙」だよ。
んじゃ、読むばい。
<ここから朗読>
(SE:本をペラペラしてから閉じる/正位置・接近)
(正位置・接近)
おしまい。
どうだった?
なんか、深いお話しだったね。
(正位置から右・接近)
…って、あり?
もしかして…、寝てる?
…寝るの早。
ふあ~あ。
アタシも眠くなってきちゃった。
ちょっとだけ…寝りゅ…。
んん。
すーはー、すーはー、すーはー、すーはー。
すーはー、すーはー、すーはー、すーはー。