Track 7

一緒に寝転がって本の読み聞かせ

(正位置・通常) ふあ~あ…。 なんか眠くなってきた~。 ちょっと…、寝ちゃうね。 (SE:ベッドに横になる音/右・通常) (正位置から右・通常) (横になりながら) んしょ。 (右・通常) んあ。 い、言っておくけど、別にエッチのお誘いじゃないからね。 勘違いしないでよ。 だって、ここベッドが一つしかないし。 うう、もう男のくせに細かいっつーの。 ほら、ポチ君も寝よ。 (SE:ポチ君がベッドに横になる音) (右・接近) ちょっと、そんなに近寄らないでよ。 離れて。 …あのさ、鼻息、荒いんだけど。 キモ。 あのさ、ポチ君さ、息しないでよ。 息、止めて。 キミが吐いた二酸化炭素、吸いたくないと。 と~め~て。 よし。 ま~だだよ~。 ま~だだよ~…って、もう吸ってる? 早っ。 肺活量、やばくない? んもう~。 せめて小さく息してよね。 キモイから。 (SE:布団をごそごそ/右・接近) (右・接近) (あくび) ふわ~あ。 ん? 何? え? やっぱり八重歯が可愛いって、あのね。 (口を開けたまま喋る) わあ、ちょっと触らんでよ。 (口を閉じて) んあん。 もう~、結構コンプレックスなんだからね。 だって、歯並び悪いのって見た目悪いやん。 って、もういいやん、かなせのことは。 ねえ、なんか話してよ。 ええ~、話すの苦手って…。 だからカノジョできないんだよ。 しっかりしろ。 んじゃあ、仕方ないから、かなせが話しをして上げるね。 ん~…。 話し…、話し…。 ん~…。 意外とないね、話しって。 あははは。 ごめん、ごめん。 じゃあさ、じゃんけんしよっか。 (有無を言わさず、いきなり始める) 最初はグー、じゃんけん、 ちょき。 ふっふー。 今、キミは何を出した? とっさに出した手で性格判断できるんだお。 ぐーを出したキミは意思が強い。 チョキを出したキミはクールな切れ者。 パーを出したキミは楽天家。 どれ出した? 見せてみ? あ、隠した。 いいやん、見せても。 うりうり、見せろ~~。 あ。 こら、中指立てるな。 どうせ立てるなら小指を立てて~、それをかなせの小指と絡ませて~。 ふふ~ん。 約束げんまん♪ かなせにシュークリームおごる♪ 嘘ついたら針千本飲~~ます♪ (超接近) 約束だお。 あ、つまり、これってデートの約束ってことになるのかな? どう? 嬉しい? ね、ね? あ、テレてる。 ポチ君は分かりやすいね。 可愛いねえ。 よちよち。 あはは。 ロリかなせにナデナデされるのって、変な感じだよね。 あ。 そういえば、さっきの耳かきグッズの箱に本があったよ。 (右・接近から通常) ええとね。 (正位置・通常) どこだったかなー。 (SE:箱をごそごそ/正位置・通常) (正位置・通常から接近) あった、あったー。 (正位置・接近) せっかくだから、かなせさんが本を読んであげるね。 え~と。 (SE:本をペラペラ/正位置・接近) (正位置から右・接近) あ。 これとか、どうかな。 宮沢賢治の「手紙」だよ。 んじゃ、読むばい。 <ここから朗読> (SE:本をペラペラしてから閉じる/正位置・接近) (正位置・接近) おしまい。 どうだった? なんか、深いお話しだったね。 (正位置から右・接近) …って、あり? もしかして…、寝てる? …寝るの早。 ふあ~あ。 アタシも眠くなってきちゃった。 ちょっとだけ…寝りゅ…。 んん。 すーはー、すーはー、すーはー、すーはー。 すーはー、すーはー、すーはー、すーはー。