ギャルのお姉さんとイケナイこと?
あきらが捨てられたエロ本を読んでいる
◆麻里亜
お~い、そこのガキ~!
◎あきら
……っ!は、はいっ!
◆麻里亜
なんか面白い物でも落ちてた?
って、エロ本じゃん!
◆麻里亜
そういうのはもっと大きくなってから
じゃなきゃ読んじゃイケナイんだそぉ~。
先生から習わなかったの?
◎あきら
こ、これは……その、えっと……
◆麻里亜
てか、女の子がこんな所で
エロ本読んでるなんて恥ずかしいよ?
って、アンタもしかして……男?
あきらが頷く
◆麻里亜
最近流行りの男の娘(こ)ってやつ?
マジもん見たの初めてだわ~、
思ってたよりマジで女の子っぽいんだね
◆麻里亜
んな、恥ずかしがんなって!
個性があってイイじゃん?
それより、そんなものよりもっと
面白いこと知ってんだけど……
アンタ興味ない?
◎あきら
え?エッチな本より面白いこと……
ですか?
◆麻里亜
おっ、興味ありますって顔してんね
◎あきら
ち、違いますっ!興味なんて……
◆麻里亜
え?違うの?うっそだ~。
スカート、めっちゃテント
張ってるんですけどぉ~?
◎あきら
た、確かにそうですけど……
悪いですか?(おどおどした感じに)
◆麻里亜
べつに、悪いなんて思ってないよ。
イイじゃん、生理現状ってやつだし、
それに普通の女の子より可愛いから
全然ありって感じ
◎あきら
あ、ありがとうございます……
でも、褒めてもらえたからって
付いて行ったりしませんよっ!
◆麻里亜
なんで?興味ありまくりですって
顔してんじゃん
◎あきら
し、知らない人の家には
行っちゃダメだってお母さんが
言ってましたから
◆麻里亜
そういうこと。
んじゃ自己紹介するよ。
アタシは麻里亜。
すぐそこのマンションに住んでるよ
◎あきら
麻里亜さんですか……
ぼくは、あきらって言います……って!
うわぁ~自分から紹介しちゃったよぉ~!
◆麻里亜
あははっ!これで知らない人
じゃなくなったからイイんじゃない?
◆麻里亜
それとも……その元気になっちゃったの、
そのままにして家帰るつもり?
アタシには関係ないし、
そうしたいならべつに止めないけどね
◎あきら
それは……困ります、けど……
◆麻里亜
じゃあ大人しくウチ来なよ
◎あきら
でも……
◆麻里亜
つか、エロ本読んでムラムラ
してるの丸分かりだから。
そのまま帰すほうがマジ焦るってやつ~?
◎あきら
うっ、うぅ……そういうことなら……
仕方ないので行かせて頂きます
◆麻里亜
よしよし、よく言った!
素直に聞いてくれてありがとね。
じゃあ、ウチ行くから……っと、
その前に……ほら、手貸しな
◎あきら
へ?
◆麻里亜
そんなばっちいエロ本読んでたら
病気になるよ。これで手拭きなよ
◎あきらにハンカチを渡す
◎あきら
ありがとうございます……
意外と可愛いの持ってるんですね
◆麻里亜
アンタ、アタシのことなんだと
思ってんのさ(呆れた感じに)
◎あきら
こう言うと失礼ですけど、
お姉さんすっごいギャルだから、
ハンカチ自体持ってないふうに見えました
◆麻里亜
も~!それ超シンガイなんですけど~!
◆麻里亜
アタシだって、女なんだから
それくらいの嗜み(たしなみ)?
ってーの?あるんだからねっ!
◎あきら
す、すみません!
◆麻里亜
まあ、誤解されるような格好してる
アタシもアタシだからいいけどさ
◆麻里亜
とりあえず、拭いたならさっさと行くよ!
あきらを連れて自宅へ帰る
◆麻里亜
それにしても、アンタちっさいし
本物の女の子みたいだね
◎あきら
本当ですか!えへへ、嬉しいなぁ~
◆麻里亜
何、褒めてもらったことないの?
そんな可愛いのに
◎あきら
みんなには内緒にしてますから……
◆麻里亜
あ~、嫌なこと言ってきたりする
奴も居そうだしね
◎あきら
はい……お姉さんは気持ち悪いとか
思わないんですか?
◆麻里亜
アタシ?アタシは何とも思ってないよ。
でも……これからすること考えたら
ちょっと楽しみかも
◎あきら
え?それってどういう……
◆麻里亜
さあね~!っと着いたよ、
たっだいま~!っても誰も居ないけど~
自宅へ入る