髪型を決めよう
//ダミーヘッド位置・7(左・近い)
【逢坂】
「さて、後輩クン。それで……髪型はどうする?
シャンプーする前に決めればよかったねぇ」
【逢坂】
「私としては90年代風の硬派な髪型にしたいんだけど、どうかな。
不良漫画に出てくる舎弟みたいな……」
【逢坂】
「……ごほん。趣味の押しつけはいかんね。
ほら、男性用のヘアカタログあるから、ちょっとまってね」
//SE 足音 遠ざかっていく
//ダミーヘッド位置・10(右前・遠い)
【逢坂】
「ええと……あー……結構古いのばっかりだな……。
新しいのは……どれ、だー……?」
//SE 足音 近づいてくる
//ダミーヘッド位置・7(左・近い)
【逢坂】
「1年ぐらい前のが最新だった……。買い換えないとダメだなぁ。
ほいこれ」
//SE ページを捲る音
【逢坂】
「うーん……君に似合いそうなのはぁ……」
//SE ページを捲る音
【逢坂】
「(10秒ほど息遣い)」
【逢坂】
「んー……これは、悩むな……。
ジャニ系……ジャニ系どう? 無い? 無いなぁ……」
【逢坂】
「あ、見てコレ良いじゃん。能力物バトル漫画に出てきそうな髪型。
電気とか操りがちなヤツ。まあ、かなーりハードル高めだけど」
【逢坂】
「オシャレはもう個人の趣味だと思うよ、私は。
好きな髪型にして、気分が良くなればそれだけで儲けもんさ」
*(左 近から正面を通って 右へ移動しながら)
【逢坂】
「んー……そうだな……私が、君の髪型を決めるとしたら……」
【逢坂】
「………………前のままでいっか」
【逢坂】
「い、いや。面倒だから適当に言ったわけじゃないからね!?
確かに、私ならやりがちだけど……そうじゃなくて……」
*(正面 近)
【逢坂】
「色々考えてみたんだよ? 想定したんだ。
これでも、想像力は豊かな方だからね。それで……」
【逢坂】
「やっぱり、いつもの髪型がしっくり来る。
私的に。なんだろう。安心するんだ」
*(正面 近から 左 耳元へ移動しながら)
【逢坂】
「ふむ……どうも、私は私が思っていたよりも、君のことを気に入ってみたいだなぁ」
【逢坂】
「ん? ふふ、どうしたんだい、ほっぺ赤いよ」
【逢坂】
「可愛い奴め。なんだい? 次は、いいこいいこでもしてほしいのかい?」
【逢坂】
「くふふ。ごめんごめん、そう慌てふためくんじゃないよ」
*(正面から 後ろへ移動しながら)
【逢坂】
「よし、基本方針は決まったね。それじゃ……」
【逢坂】
「髪、切ろっか」