Track 3

髪型を決めよう

//ダミーヘッド位置・7(左・近い) 【逢坂】 「さて、後輩クン。それで……髪型はどうする?  シャンプーする前に決めればよかったねぇ」 【逢坂】 「私としては90年代風の硬派な髪型にしたいんだけど、どうかな。  不良漫画に出てくる舎弟みたいな……」 【逢坂】 「……ごほん。趣味の押しつけはいかんね。  ほら、男性用のヘアカタログあるから、ちょっとまってね」 //SE 足音 遠ざかっていく //ダミーヘッド位置・10(右前・遠い) 【逢坂】 「ええと……あー……結構古いのばっかりだな……。  新しいのは……どれ、だー……?」 //SE 足音 近づいてくる //ダミーヘッド位置・7(左・近い) 【逢坂】 「1年ぐらい前のが最新だった……。買い換えないとダメだなぁ。  ほいこれ」 //SE ページを捲る音 【逢坂】 「うーん……君に似合いそうなのはぁ……」 //SE ページを捲る音 【逢坂】 「(10秒ほど息遣い)」 【逢坂】 「んー……これは、悩むな……。  ジャニ系……ジャニ系どう? 無い? 無いなぁ……」 【逢坂】 「あ、見てコレ良いじゃん。能力物バトル漫画に出てきそうな髪型。  電気とか操りがちなヤツ。まあ、かなーりハードル高めだけど」 【逢坂】 「オシャレはもう個人の趣味だと思うよ、私は。  好きな髪型にして、気分が良くなればそれだけで儲けもんさ」 *(左 近から正面を通って 右へ移動しながら) 【逢坂】 「んー……そうだな……私が、君の髪型を決めるとしたら……」 【逢坂】 「………………前のままでいっか」 【逢坂】 「い、いや。面倒だから適当に言ったわけじゃないからね!?  確かに、私ならやりがちだけど……そうじゃなくて……」 *(正面 近) 【逢坂】 「色々考えてみたんだよ? 想定したんだ。  これでも、想像力は豊かな方だからね。それで……」 【逢坂】 「やっぱり、いつもの髪型がしっくり来る。  私的に。なんだろう。安心するんだ」 *(正面 近から 左 耳元へ移動しながら) 【逢坂】 「ふむ……どうも、私は私が思っていたよりも、君のことを気に入ってみたいだなぁ」 【逢坂】 「ん? ふふ、どうしたんだい、ほっぺ赤いよ」 【逢坂】 「可愛い奴め。なんだい? 次は、いいこいいこでもしてほしいのかい?」 【逢坂】 「くふふ。ごめんごめん、そう慌てふためくんじゃないよ」 *(正面から 後ろへ移動しながら) 【逢坂】 「よし、基本方針は決まったね。それじゃ……」 【逢坂】 「髪、切ろっか」