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女神様との会見

 おお私の可愛い勇者よ。よくこの神聖都市メガミスタへ戻ってきましたね。はい。さ……つもる話はあるでしょうが、まずは疲れをとってゆっくりと……。  ん? どうしたのですか? そんな変な顔をして。女神様のお顔に何かついていますか? ふふ♪  ん……まあ……はぁ。へえ……そう、ですか。このメガミスタが魔物の軍勢に襲われてしまったと……はあ。  ふふ。何をおっしゃるのですか勇者さん。この通り、メガミスタはいつも通りの変わらぬ景色でしょう?  それに、この女神様も、何一つ変わりなくあなた達を優しく見守っているのですよ? ふふ♪    さ、そんなくだらない風のうわさに惑わされてはいけまんよ♪ ゆっくり休みましょう? ね? 女神様が癒してあげますよ♪ ふふふふっ♪  ん? どうしたのですか? さっきからちょっと様子がおかしいですよ? 何か心にひっかかることでもおありですか?  ふふ。そんなのは、一晩ゆ~っくり眠れば消えてなくなりますよ♪ 不安とか、苦痛とか……そんなのは地上界には必要のない感情ですからね。ふふふ♪  ほら、女神様が両手を広げていますよ♪ いらっしゃい。ここに。女神様のあったか~い胸の中に……ふふ♪  ふわふわ……ぬくぬく、すぐに眠くな~る♪ そして、今まで感じたことのないような、深い陶酔の中で、新たな自分に目覚める……そして。ふふっ♪ ふふふふっ♪  んっ……あらぁ。何か警戒されているみたいですね……。ああどうしましょう。私が何か気にさわることをしたのかしら……んっ。  それとも、まさか。ああなんてことかしら。私が洗礼をさずけてあげた勇者様が、旅の途中で邪悪な魔物によからぬ誘惑を受けて……それで……。  ああっ。悲しい……つらい。私の力が及ばないせいで……。可愛い勇者様が、魔物に心を奪われて、女神様に反旗(はんき)をひるがえすだなんて……おおお……。  んっ……しくしくしく……。女神様泣いちゃう……んっ。んっ……うぇぇぇん……。んっ……ぐすぐすぐす……うっうっ。  あっ……いえ。大丈夫です。女神様ともあろうべき存在が、不覚にも感情的になってしまいました。これではいけませんね。んっ。  はいというわけで……まあその……。ん……まだ何かあるのですか? ん……まあ……はあ……ふぅん……。  メガミスタの街の男性が……綺麗さっぱり人っ子一人いなくなってると……そうおっしゃるのですね。  あ……いえ。それも別に不思議ではないと……ふふ♪ 男性……男……ふふ♪ 別にいなくても……女性だけでも社会はまわりますし……。  がさつで乱暴で汚らわしいだけの男はいらないかなって……。あ、いえいえ、勇者様だけは特別ですよ♪ 若くてかわいい子は、女神様の、と・く・べ・つ♪ ですよ♪ ふふふっ♪  ん? あら……やっぱりおかしいですか? まあ……人口の半分ですからね……。それがいなくなったら……。でもいいこともありますよ♪ ふふっ♪  街にたどり着いた男性に、た~~っぷり最高のおもてなしをできちゃうとか……ふふふ♪ ね、勇者様もそう思いませんか?  女性、女性、みわたす限り可愛いお姉さんや熟女や女の子ばっ~~かり♪ 両手に花でハーレムハーレム♪  みんな男に飢えてるから……よってたかって我さきに、うふっ、うふふふふふ……♪  あらあ? そんなのいけませんか? 勇者様も、実はそういうの……して欲しいんじゃないんですか? ん?  世界を救う勇者様なんて、絶対ひっぱりだこのおしくらまんじゅうですよ♪ ふふふふっ♪  例えば今日の宿屋はどこにしようかな~? なんて考えてたらあ、宿屋のおばさんからあ、「ねえ。今日はここにしましょ♪ たっぷりサービスするわよ♪」とか。 「あ~んそこのしょぼい宿より、若くていい子がいっぱいのうちにしましょ♪ ほらお姉さんと一緒に……ふふっ♪」とかとかあ♪  武器屋とか道具屋に寄ろうものなら、「あ~ん勇者様あ♪ いい武器ありますよ♪ たっぷりおまけしますんで、じっくり見ていってくださいね♪」 「駄目え~♪ うちのお店の方が、品ぞろえいいですよ♪ ほらこのアイテムなんかね、ちょっと使い方難しくてぇ……あ~んこうしてこうしてぇ……うふふふっ♪」とかとかとかあ♪  それに、お外で遊んでいる小さい女の子なんかも積極的ですよ♪ 「勇者のお兄ちゃん♪ 一緒にあそぼ」「私も私も~♪」「あ~ずる~い♪ 勇者様は私とだけ遊ぶの♪ ほらあっちの狭い路地裏いこ……そこで……ねっ♪」と、か♪  はい、色々と女性だけの街である利点をあげましたが……。どう考えても素晴らしい要素ばかりでしょう? ふふふっ♪  神聖都市メガミスタ……なんてのも、ちょっとかたくるしいですから、神聖歓楽都市、ハーレムメガミスタに改名しようかしら……ふふっ、ふふふ♪  ん、あら勇者様、本当にどうかしたのですか? ちょっと、女神様の思考についてこれてない感じですね。そんなんではこれから大変ですわよ……ふふ♪  ほら、百聞は一見にしかずですよ♪ 女性だけの街、クリーンで清潔な街。サービス精神旺盛(おうせい)の豊かな街。今すぐ体験してみてくださいな……さあ♪  ん……んん? あら……すぐに甘い妄想にとりこまれて、女性だけの街へ飛び込んでいくと思ってたら、違うんですね。少し見直しました……ふふ♪  はあ、それではしょうがないですね。本当のこと……お話しいたしますわ。はい、実はこれには深い事情があって……。  決して、決してえ、女神様が邪悪な悪魔に、心と体を奪われているということは、100%ありえませんので安心してくださいね♪ ふふふっ♪  それで、この街から男性が消えた理由なんですけどね。それはあ、訓練……しちゃってるんですよ。はい。  ちょっと神殿の奥でえ、んっ……ってして、あっ……ていう楽しくて素敵な訓練をおこなってるわけなんですよ……。 それなりに厳しい訓練ですから、体が熱くなって汗もかいちゃいますしぃ……ふふっ♪  指導係のお姉さん達も、一生懸命がんばっちゃいますからぁ、訓練の過程で濃厚な密着授業しちゃうんですよぉ♪  んっんっ♪ っていう声や、あんあんああんっ♪ っていう声も、思わず出ちゃうかもしれないんです……ふふっ♪  あ~そこじゃないですよぉ~♪ もっとここをぎゅって握ってからぁ~あ~んあはぁん♪  ほら全然が手が動いてないわよぉ? もう疲れちゃったのぉ? ダメダメぇ♪ これぐらいでへばってちゃ、魔物になんて勝てないぞっ♪  ほらここ狙ってぇ~~ん♪ お姉さんの、こ~~~こっ♪ んっんっ♪ ああんあはぁん♪ ほらよ~く見てぇ♪ じっくりじっくりぃ……♪  んっあっああ~~んあああんっ♪ そうそこよっ♪ あんはげしっ♪ あっああ……ああんっ♪ 中でぐにゅぐにゅうごいてぇ……あああんっ♪  もっと腰使ってぇ~ん♪ ああ~~んあんあん♪ ああ~~んあはぁ~~ん♪ あっあっあっ、あああ~~んあんあんあああんっ♪  ……っと、ゴホンゴホンッ! と、まあこのように、健全でたくましい立派な体を作るためのぉ、あんあんうふ~んな訓練をしているわけなんですよ。  とっても強力な訓練ですから、魔王にさとられないように、できるだけ秘密にしておきたいのです。  外から帰ってきた勇者様が、不思議に思うのも無理はないことです……。本当に申し訳ありません。  はい、というわけで、女神様への疑念はきれいさっぱり消え去っちゃいましたね……。ああよかったよかった。  あ、神殿の奥……行きますか。そうですよね。ちゃんとみんなが、訓練、してるの確かめたいですものね。  勇者様用の、特別な訓練もちゃ~んと用意してありますしね……ふふふ♪ さあこちらへいらして……ね。私の可愛い勇者様♪ んっ♪    あ……はい、そこの扉です。その扉の奥でぇ……今まさに男と女の肉体をあんあんぶつけあって、激しい訓練がおこなわれているわけなんです。ふふっ♪  ん……ああっ。ちょ、ちょっと待ってください勇者様ぁ♪ いきなりバーンって解放しちゃうのは、せっかく訓練してるのに気がちっちゃいますからぁ……。  ね、勇者様。ここは扉の外でぇ……。こっそり聞き耳をたててぇ……。 中で何が起きているか確かめてみても、いいんじゃないんでしょうか? ふふっ♪  んっ♪ ああんっ♪ あはぁん♪ ほら一緒に聞きましょ♪ 女神様と一緒にぃ……はぁん♪  この扉の奥で、何がどうなってあれがこうなってあんあんしちゃってるかを……。  音だけをたよりにぃ、想像ふくらませて色々妄想しちゃいましょ♪ ふふふふっ♪  あ~んほらぁ♪ 女神様も背中からおっぱい押し付けてあげますからぁ……あ~んあんあんあんっ♪  ここでゆっくりじっくりぃ……ふふっ♪ ふふふふっ♪  あ……あっ、し~~っ静かに。何か聞こえてきますねぇ……。ん~きっと見てはいけないぐらいの、どぎつくて激しい訓練をしてるはずです……んっ。  それでは本当に、静かに静粛(せいしゅく)にしてぇ……んっんっ♪ ん~んっ♪

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