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1.近況

どぉぉぉおおも、ドォルでぇす。こんばんはァ。 ひひ。ふふ。ふっへっへ。 本日はお日柄もよく、僕は相変わらず日光に弱いので、引きこもりバンザイバケーションです。 貴方はいかがお過ごしですか?最近、何か楽しいことありましたか? ぜひ聞かせてください。貴方の近況、リアルライフ。 お話を聞いてるだけで、耳も脳ミソも幸せになれますから。 ............ふむ、ふむ。......んんん、貴方も大変なんですね。 でもその、大変とか忙しいとかって、まさに生きてるって感じしますよね。 喜怒哀楽が揺れ動いたり、そういうのがまさに人生だ、って、それが幸せだっていうのは、僕、貴方に教えてもらいましたからっ。えへへ。 こういうお話を聞けば、貴方も、この通話の向こう側で生きてるんだって、 改めてそう思えます。なんか、どうもアレですよ。ネットの会話って、 まるでお相手がbotか何かみたいに、システムで動いてる存在なんじゃないか、 って思う時ありません?ないですかね、すみません。 つぶやいったーをやってると、特にそう感じるんですよ。こころないリプも、 励ますリプも、ぜんぶ画面上にしか存在しないような、でもそれって、 画面の向こう側で、ひとが打ち込んでる言葉なんですよね。不思議です......。 貴方と出会ったのは......つぶやいったーでしたけど、どうしてかな、 貴方との文字のやり取りは、なぜだか生きた心地がしました。 だからこそ、こうして通話するにまで至ったわけですが......何なんでしょう。 こればかりは、言葉で表現できない感覚です。......こ、恋ですかね。 恋がそれに値するんですかね。あははは。ハズカシハズカシ。 ......ふぇ。僕ですか? んん、と......そうだ、お習字なんですけど、実は書道教室に通い始めました。 勢いで始めたやつなので心配でしたけど、いざ熱中してみるとすごく楽しくて、 なんだろ、こう、中学時代の陸上部を思い出すくらい打ち込めてます。 あなたへの......ら、ラブを伝えるために、僕の血潮を墨にまぜまぜしてます。 ......あいや、例えです例え。直喩?隠喩?みたいなやつです。 ......、そうですね。 あの頃は......今よりずっとダークドォルでしたけど、陸上へのやる気だけは、 他の子たちよりもッ、負けない気でいましたッ。 たとえ、毎日参加してるのに幽霊部員と呼ばれようとも。 っていうか、好きなんですよね。汗をかいたり、疲れたり、そういう、 生きてるんだ~っていう、熱?を感じられるから。 ......たぶん、いじめられてたのはそのウザい向上心のせいかもですが。 でもなんかぁ、あれじゃないですか? 努力してるのに、それを疎むひとっていますよね。何なんですかね。 自分でも頑張ればいいだけなのに、それを放棄して、 頑張ってるひとを攻撃するんですよ。理不尽にも程があります。 僕のようなゴミカスを生み出してしまうのが「いじめ」だっていうなら、 今すぐ全世界で、もっと厳しく取り締まるべきです 第二第三のドォルが生まれてからじゃ、もう遅いんですよォ......地獄です。 あ......でも、貴方のようなひとも第二第三がいるなら、 きっとこの世界は、やさしさと慈愛で満ち溢れてるってことかな? ひとは、悪意より善意が上回ってるんです。このまえ漫画で読みました。 僕も同感です。善意のほうが強いからこそ、僕も今......幸せですから。 ......ぇあ、そ、そう......ですか?そんなに?僕が?ポジティブ? ポジティブシンキング? まっさかぁ~!僕がポジティブだなんて、そんなの、ハルマゲドンですよ。 世界崩壊ですよ。天の火です。ドゥゴーン。 ぁ、はいすみません。そうですね......うん、僕はポジティブなんだ、って、 ポジティブにそう思うようにします。確かに僕、無自覚ポジティブだったかな。 書道教室に通い始めたのも、ちょっと前までならありえないことでしたし。 今なら、なんでも出来る気がしないでもないかも。 そうだ、ジムにでも通おうかしら。最近ちょっとあの、チョコを食べすぎて。 お腹が気になる......じゃなくてッ、えと、筋肉つけようかな~~~って! え、いや、ムキムキになるつもりはないですよッ。どんなイメージなんですか。 筋トレってそんな、極端なものじゃないんですよっ。 あんまり身体カチカチになったら、貴方に抱きしめられたとき引かれちゃう、 ............じゃなくてッ!ぁあダメだ今日の僕は失言が多すぎるもう死のう、 いや死なない、死にません、それも失言。死にたいとか殺してとか、 不穏なこと言わないようにしてるんです。死にたがりを見せてしまうことが、 どれだけウザいことか僕は知ってますから。僕がいちばんよく知ってます。 自分自身を反面教師にして頑張ってますけど、やっぱり癖って抜けにくいです。 あっ。でもね?僕も貴方の癖、いろいろと見抜いちゃってるんですよ。 見抜いちゃってるというか、見慣れちゃったというか。 え、気になりますか?気になっちゃう?ふっふっふっふぅ~♪ 言うわけありませんよぅ。ナーイショ! それを教えちゃったら、対策されちゃうもん。だからナイショです♪ えへへ、悪い意味じゃなくて、可愛いなぁとか、そういうなんか、 トキメキみたいなものをですね、えへへ、感じちゃうやつですから。ご安心を。 むふふ。意外と気づかないものでしょう?きっと誰にでもあるものなんですよ。 癖とは違うかもだけど、僕なんかすぐ顔が赤くなっちゃうんです。赤面症です。 自分はそれをイヤだ、って思ってましたけど、貴方は......可愛いね、って、 言ってくれるじゃないですか。だから、克服しました。 今では存分に顔を赤らめてます。林檎の如く。いや意味不明ですね。 とにかくね、癖っていうのはそのひとの象徴みたいな、 別に、無理に変えなくてもいいと思うんです。そのままの貴方でいてください。 僕も!僕のままでいます。いつまでもドォルはドォルです。 お話していない時でも、ずーっと、貴方のそばにいますからっ。 ......、......恥ずかしいこと言ってますね僕。顔熱いです。赤いですよね。 でも隠しません。この赤面を含めて、僕ですから。 貴方にしっかり見てもらいたい。 えへへへ。

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