Track 6

トラック6.クールダウン(通常期)

■6.クールダウン(通常期) はふぅぅ……ん、あぁ……疲れた。疲れたぞヌシさま、ふぅぅ とりあえず部屋の温度を設定して…… よし、これで良い、はふぅぅぅ んふ……はぁぁあ…… やはり、ヌシさまの腕枕で眠るのが一番落ち着くのぅ。んにゅふふ。ふわ、ぁふぅ(欠伸) しっかし、相変わらず責められる時のヌシさまは可愛い顔するのぅ 思わず途中で本気になりかけてしもうたぞ ……なぁんて、冗談じゃ冗談 居候兼性欲処理役兼ペットであるワシが、ヌシさまに本気になるなんて、それこそありえん話じゃ 第一、わしみたいな妖怪狐ばばあから惚れられても、まだ若いヌシさまからしてみたら、迷惑じゃろうしなぁ ……ん、エアコンが良い感じに効いてきたの やはり文明の利器は最高じゃな もう適温になったぞ。極楽極楽 さ、明日も早いんじゃし、今日はこのままワシを抱き枕にして眠ると良い もし途中で悶々としてしもうたら、眠っているワシの身体を自由に使ってくれても良いからな それじゃ、互いの体温を感じながら眠るとしようか 途中で暑くなってくるかもしれんが、その時は出来れば温度を下げてくりゃれ ま、流石に暑くて我慢できなくなったら、抱擁を解いてくれて構わんが…… 出来れば手放すのは最後の手段にしてくれると嬉しいな さ、ヌシさま。今日も良い夢を見られると良いな――おやすみ、ヌシさま