Track 4

4.呪われた装備の解除うがい

4.  カッ、カズシーーーっ!! たたた、大変です! 大変なことが起きてしまいました…っ! なんだその恰好は、じゃないですよぉ! 先日見つけた金色のアイテムボックス、開けた途端にまばゆい光が出たと思ったら、なんか私に引っ付いてはずせないのですがぁ!? 脱ごうと思っても全然脱げないんですぅ…。巷で噂の呪われた装備というやつなのでしょうか…? もしそうだとしたら、私…! とりあえず、カズシの持ってる鑑定(かんてい)眼(がん)スキルで判定してもらえませんか…? …でも、鑑定するからって、あっ、あまりじろじろ見ないでください…。スカートの丈もすっごく短いし、なによりその…胸の部分が大胆といいますか……。も、もぉ! はやくチャチャっと見てください! で、どうですか…? やっぱり、呪われた装備だったんですね…。最悪ですぅ…。元の所有者の無念が憑いているから、それを達成すれば解呪(かいじゅ)できる、ですか!!! それはなんと吉報(きっぽう)ですね! で、その無念とはいったい…? え? ザーメンをジョッキ一杯飲む、だけでいいんですか? 私としては別に問題ありませんが…。いいでしょう。この無念、私が晴らしてさしあげましょう! というわけでさっそくザーメンをジョッキ一杯分ほしいのですが…いつもの量から察するに、せいぜい10日以上は準備にかかりますよね…。これは絶望です…。あぁ、どうしましょう……あ。そうか! その手がありましたか!! 善は急げですよ、カズシ! とりあえず大至急いつものザーメンを用意してください! そんな急に言われてもみたいな顔せず、ほら!早く!!!  用意できましたか? よしよし。うまくやってくれましたねカズシ。上出来です。私が察するに、所有者の無念を晴らすためにはザーメンジョッキ一杯分とのことでしたが、要するに、ですよ。少量のザーメンを一杯分にまで増やせばよいのですよ! さすが逢魔族(おうまぞく)随一の天才魔法使い。頭がいいですね! まずはこのザーメンを飲んでっと… 《ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ…ゴックン♪》…っぷ。はあぁ~! 美味でした♪ で、もうちょっとかな………うん。そろそろですね。今から私の胃の中に到達したであろうザーメンに対して“エグズプロージョン”を唱えます。といっても極小サイズの魔法にしますが。私の体内にあるザーメンを増幅させれば、理論上可能です! 論より証拠! 行きますっ! “エグズプローーージョンッ!ミニッ!!” 《うっ、ヴッ! げぷぅっ!? ぷぎゅっ…ぐ…ぐぅ……んぶぅっ!!! うぅ…ふぅ…ふぅ……ふーっ、ふーっ、ふーっ!》 《い、今のはちょっとやばかったです…。炸裂魔法を最小限に抑えて放ったつもりが、普通に胃の中で炸裂してしまいました…。これもすべて私の潜在魔力が高すぎるせいですね! あははははははh、ゴホッ、エホッ、ゴホォッ! …んっん~。失礼、むせてしまいました。とりあえず、この口の中に溢れかえってきたザーメンもごっくんしちゃいますね…。…あ、これは単なる興味本位なんですが、ザーメンで口の中ゆすいだら、ちょっと面白そうですよね! やってみてもいいですか? ありがとうございます♪ では失礼して…いきますよ?》 《ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ♪》《ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♪》《ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ♪》 《どうですかカズシ。けっこういい感じの音が響いたのではないですか? …え?もう一度耳のそばでやってほしいんですか…? はぁ~。また呆れたことを貴方は…。でもなんかそんなことを要求されそうな気はしていましたよ。じゃあどっちの耳元でしましょうか? えぇ!? 両耳!? なんて欲深いんですか! …はぁ。まぁ今更どうこういっても仕方がないですよね。ゲップも耳元で聞かれてるし…。いいですよ。ほら、もう準備できてますか? じゃぁ…今から、耳元でうがいするので、よぉく聞いといてくださいよ? いきますよ? せーの、》 《ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ♪》《ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♪》《ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ♪》 《ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラッ、ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ♪》《ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♪》 ふーっ、ふーっ、ふーっ♪ …《ごっきゅごっきゅごっきゅごっきゅ、…ごきゅん♪》 ぷわぁぁぁ……♪ すっごい量、飲み干してしまいましたよ…♪ うわ、こ、これ、今回すっごい大きなゲップ、出ちゃいそうです…! どうせ、聞きたいんですよね? 聞かせてあげるから、耳持ってきてくださいっ! あっ、もうダメ!出る! ザーメンゲップ、でるぅ!《ゲェェェェェェェェェェェェップ、エプッ、ゲェェェップ! ゲェェェェェップッッッ♪》 はぁ…はぁ…はぁ…。すんごいのでましたね…。な、なんだか恥ずかしさと、これは…高揚感、でしょうか…。体の奥から熱くなってる感じがします…♡