03.最強戦士編 (前フリ)
見つけたぞ!
貴様が最近この異世界に紛れ込んできた男か。
手当たり次第にレイプを繰り返していると聞いたぞ。
この人間の屑め!
だが、運が無かったな。
異世界最強の戦士である、この私に見つかったからにはオマエの薄汚い命もここで終わる。
エクスカリバー!!
ふっ、恐怖のあまり声も出せぬかw
無理もない、当家に代々伝わるこの名刀の輝き、素人が見ても別格である事が解ってしまうらしいからな。
おやおや、絶望的な状況に思考が停止してしまったようだなw
致し方あるまい。
獅子に喰われる直前のネズミはみんなそうだ
斬り捨てる前に教えておいてやろう。
このエクスカリバーは実際に竜の首を落とした事がある。
まあやったのは6代前のご先祖様だがな。
私の地元では伝説的な剣豪として知られている方だ。
そして、この私は『剣聖』の称号を名乗る事を祖国から正式に許可されている。
この意味が… わかるな?
そう。
武勲に彩られた当家代々の輝かしい歴史の中でも
私は最も光彩を放っている別格の存在… だということだ。
ふっ。
これでも修行中の身なのだがな。
こんなにも早いうちから「最強」などと陳腐な言葉で讃えられると
興がそがれてしまうにも程があるよ。
敢えて心境を吐露しよう。
「つまらぬ」だ。
私にとっては全てが無価値。
虚無なのだ。
先月退治した大蛇は身体が大きいだけの肉の塊に過ぎなかった。
朝食に切るハムと何の変りもなかったよ。
その前は山賊団だ。
2千人の大所帯だと聞いて楽しみにしていたのだが…
最初の4、5人を斬ったところで、勝手に降参されてしまってなw
王国騎士団の手前、投降して来た者を斬る訳もいかず。
そのまま山を降りたよ。
新品の剣を2本、脇差を1本…
無駄な出費になってしまったよww
さてと、無駄話が過ぎたな。
悪く思うなよ。
私程の使い手になると仕事が早く片付き過ぎてしまってな。
ついつい余分な時間を取ってしまうのだ。
では、始めようか?
ん? 「闘い」?
ふっw
今から起こる事は「闘い」などではない
「ハンディング」にすらならない、単なる事務処理作業だ。
私にかすり傷の一つでも付けることが出来たら大したものだぞ。
さあ、剣を抜け。
貴様も男なら最後位は華々しく散ってみせよ!
ん?
何だ景色が動いている?
地震?
いや違っ 私の身体が奴に吸い寄せられてるのか?
ぐおっ!
な、何だこの力は!!
まるで泥沼にでも引きずり込まれる様な勢いで私の身体が奴に引き寄せられている!
ぐっ!
貴様ッ私に何をした!
って何だその構えは!?
戦いの最中にペニスを取り出しただとッ!?
正気か貴様ッ!!
うおっ!
な、なんだ!?
きゃっ
馬鹿なっ!
私の股が開いていくだとぉ!
なッ!? ちょっ!? 何ッ!! これ何ッ!?
ど、どけっ!
ちょ! 待っ! このままじゃ!
剣ッ 抜かなきゃッ!
って手が全然動かないッ!?
う、うわあああッ
や、やめッ!
やめろおおおおおおおおおッ!!!!!
い゛ッ!!!!!!!!!?????????????