トラック6
こうして一緒のお布団に入るの、一週間ぶりですね。
あの、もしご迷惑でなければ、もっとそばに寄り添っても、いいですか?
ありがとうございます。では、お言葉に甘えまして…
んっ…こうしてより近くて寄り添っていると…
私の思考回路、安らぎの感情でいっぱいになりそうです…
あの、少しだけ私の話、聞いてください…
私、ようやく愛という気持ち、わかった気がします…それは、あなたを想う気持ち、です…
あなたのことを考えると、なぜかときめきの感情が発生し、なぜか胸が切なくなり、なぜが心地よい高揚感が発生する…
そう、私があなたを大好きで、大切に想う気持ち、それが…私が見つけた、愛という感情、です…
あなたも、私のこと大切に想っているんですよね?
私との会話や、触れ合ったときの感情や体調の変化…
ただ単に性的興奮しているだけでは得られないもの、感じ取れました…
そう、あなたは博士の娘、篠川りおんを愛していた…
そして今は、その生き写しのアンドロイドである、私を愛している…
実は篠川りおんは、あなたのことが大好きだったんです。
打ち明ける前に、事故で亡くなってしまいましたが…
あの…
確かに私は、篠川りおんそのものではないかもしれませんが…
それでもこれからは、私があなたの、かけがえのない大切な相手です…
あなたが私の、かけがえのない大切な相手であるのと同じように…!
うっふふっ…我ながら、だいぶ感情入ってると思います。
私がここまで、人間の感情を理解できたの、他でもないあなたのおかげですよ。
とても感謝、しています…
ふふっ、そろそろ、眠くなってきたようですね。
それでは、おやすみなさい…
んちゅ…
愛してます。あなた…