#7.線香花火が終わる時
「おーおーおーきれいきれい」
「ねーゆかあんまこっち向けないでよ?」ゃり…という音( 地面が細かいじゃり)
「ういうい( 花火を別方向へ向ける) 」
「あ…終わっちゃった」
「お…私のも」入れるぷすという音
「ん…( バケツに入れる) 」整するじゃりという足音
「うい…次の頂戴?」
「ん…もうないじゃん( 袋を漁る)んっ…こっちがあたしのでー はいよー( ゆかに渡す) 」
「あい( 受け取る) さんくー」
「あい…あんたもー」( ありがと)
「うんラス1だよ」
「んじゃ…マッチ…マッチ」取り出す
「んっ…ん…っと( マッチを擦る音) 」
「ん…ん…( マッチの火で花火に火をつける) 」
「お…あついた…」
「おー」
「ほれぬいも花火つけちゃえ」
「はいよ… ( 花火をつけるさせるために体を向ける) 」
「あいあい( 花火をつけるために体を向ける) 」
「んっ…( 火を移す) おーついた」
「ういじゃあんたには私の火あげる」
「うい…移して移して( 男性の方を見る) 」りという足音( あ…うん)
「ん…( 火を移す) お… んふーついた」
「あ…うえーい石やこうぜ石こー…んーーー…( 石を焼く)んううう…( 花火をのける) おほー めっちゃ白くなってるあはー」
「やめなよーもー あ…ありんこの巣だ…( 闇) 」
「おいやめろよ… 焼くなよ?」
「冗談」
「んふー…」
「ん?」
「でも…花火とか… なんかいいな」
「うん…」と見てる
「んー…お… 色変わった」
「んー…お… わたしのも」
「ぷはけむっうっはっぷえぺっ」
「へはははておわこっちきたんっ!」
「けむっんっけむっ! あはぁ」
「はー…」
「んはは…」
「ん…おー… この色もいいね… かわい…」
「うん…だな」
「ぬー…お… あ…終わっちゃった」
「ん…あ… あたしのも」( あ…)
「あはぁ…はいおわりー」
「んっ…( バケツに花火を入れる) 」
「よ…( バケツに花火を入れる) 」
「はー終わっちった…」
「うへ…ちょ…んっ( ぽりぽりと足をかく) 」
「うん?かゆいか?」
「んーもー 蚊ーいるよ… んーかゆいわー( かきながら) 」
「まじだ…あーあたしも刺されとるんっかいーわもー( かきながら)
「ん…ちっとまて…( 蚊を発見) 」
「ん…とっ( 自分の足をたたく)せる音
「おやったぜ」せる音
「…ほら」
「ひひひ…」蚊が止まる音
「ん?ちょ… お前動くなよ…」
「んっ…」せる音
「あ…ごめん蚊…ほら」
「へへへ…」
「あ…血ついたんっ( 服に手をこする)ぬいの血か?きっちゃねぇ」
「いやなんでだよきたなくないよ」
「んはーあー…も…かゆ…( かきながら)これだから田舎はさー」
「んか ー いーなら塗り薬引き出しにはいってっぞ?」
「んー…後でもらう( かく) 」
「ういー…」
「後は…あ( 花火の袋を漁る) 」
「後は蚊取り線香だな( まちがえる)あちげ線香花火だなw」
「蚊取りw線香w( 笑いながら) 」
「うるせーなw間違えたんだよw( 線香花火を取る音)さっき焼いた石なげっぞ」
「はいはい蚊取り線香頂戴」
「蚊取り線香じゃねぇよw」
「ほい…一人いっぽん( 線香花火を渡す) 」
「ん…ども( 受け取る) 」
「あい…お前も」( ん…ども)
「てか三本しか入ってねぇのな… ちっちぇころってもっと入ってた気がすんだけど」
「そんなもんじゃない?そんないっぱいやるもんじゃないでしょ蚊取り線香」
「ぬぅもぉーずーっと言うじゃんうるせぇなぁまじで」
「へへへ…」
「ん…うい…( マッチ箱を取る) ほら火つけようぜあ…同時にな?」
「OKいいか?競争だかんな?最後まで残ってたやつが…もう」
「あ…ちが最後まで残ってたやつの… あれ…もう言うことを聞く…っていうルールな」
「ぁん…いいよー?」
「おけ…じゃいくぞ?ちっまって… 火じゃつけるよ?( 箱からマッチ棒を取り出す) 」
「んっ…( マッチに火をつける)うい…ついた」
「は…はい( マッチを差し出す)せーの…で付けて… せーの…」布音音
「おーついたついた」
「うい…ついた」
「あん?いま…あれ?あれ今ぬいあれつくの遅くなかったか?」
「フライングじゃね?あいやフライングじゃねーのか…」
「なんだ…フライ… 逆フライングじゃね?」
「ゆか…しゃべってると落ちちゃうよ?」
「く…んぅ…」の呼吸音1の呼吸音1
「んーぱちぱち言ってる… きれい…」
「んー…きれ…」
「ね…?」の呼吸音1の呼吸音1
「なぁ?」
「うん?」
「来年さ…どうする?」
「…んぅ」
「どうするって?」
「んーこんな感じでまた三人で花火できるかな?」
「んー… いやぁ… そんな余裕ないでしょ( 悲しそう) 」
「そか?あー…でもそうか… そりゃそうだよな」
「え?( ゆかを見る)( 一緒にいられないことをゆかに肯定されハッとする) 」
「ん?だって進学するか就職するかだろ?遊んでる時間ねーよなぁ」
「あー…( 視線を戻す) 」
「かー…勉強も仕事もどっちもしたくねぇー」
「じゃゆかはニートすんの?」
「したい…それはもう…したい」
「けど…まぁたぶん親に働かされる… 実家で…」
「あー…ま…だろうね… ある意味安泰じゃん」
「やぁだよ… こいつと遊ぶ時間なくなるし…」
「はー…まじ家でずーっとこいつとエッ…あ!ぅ…( もぞつく布音) 」
「んふー…こいつと?なに?( にやにや) 」
「いや…べつに…」
「えっちばっかしてたい?( にやにや) 」
「お?( 動揺しもぞつく布音) あ…いや… は…なんだよはぁ?あ…やべ…揺れる…ぬいお前ずりーぞ動揺させんな」
「んふー( にやにや) 」
「で…あんたは?来年どすんの?」( ○○へ行く)
「あー…まぁこっから近いしねあんたの学力的だとそんなもんか」
「ぬいはどうすんだよ」
「ん?私…は…ん…まぁ多分私もどっかに学校に行くんじゃない?」
「え…こいつと…おんなじとこ?」
「あー…( 本当は一緒に学校に行きたいがゆかの事を考え同じ学校へ行くのをやめている) 」
「ん…いや多分違うとこ…」
「そ…か…( 安心する) 」
「ふっ…( 察する) 」の呼吸音1の呼吸音1
「…今がずっと続けばいいのに」の呼吸音1の呼吸音1
「あ…やべぇあたしの消えそう…」
「んーい…( 男性をからかうように)おまえのくれよー」
「ほれほれほれ…( 火を奪おうとする) 」
「んっんんっっとんっんっんぅーんっ( 男性と火を奪い合う) 」
「んあっ!ちくしょっこいつ取りやがった」
「返せっこのおいゆらすなおいおい」
「あ…」
「あーーー…( 呆然) 」
「おいー… おめーが大人しくくれねぇから落ちたろうがー」( ゆかが奪うからだろ)
「んはーへへへへ…」
「ふ…( 仲のいい二人を見て少し落ち込む) 」
「んーぬいお前のが一番なげぇな」
「うん…」
「お?これ最後んときのじゃね?おー…きれいきれい」
「…うん …そーだねん…ふぅ… 線香花火でこの消えそうなときが一番好きかも」
「一番…きれい」
「あ…」
「んはぁ…終わっちゃった…」
「んー… あたし最後まで落ちないの初めて見たかも」
「んふぅ…うん… ま…でも…落ちなくてもいずれ終わっちゃうんだよねぇ」
「まぁ…な」
「はー…これで終わりか?楽しかったな?」
「んふ…うん」
「楽しかった…( 来年には男性と別れないといけないことを考えながら) 」
「あん?どした?」
「ううん…」
「…ん」
「ぬい?」
「さて!( 立ちあがる) んじゃ… そろそろ寝よっか?」
「えもう?( ぬいの方を見る) 早くね?今7時とかじゃね?」
「んー?んふぅ…今から寝に布団行っても…んふふどうせ夜中までえっちしちゃうじゃん」
「な…ぅ…( もぞつく) 」
「せっかくのお泊りなんだから楽しもうよー」
「う…あ…まぁ… で…もさ…」
「なに?や?」
「いやや…じゃないけど…ぉ」
「あれぇ?最後まで残ったひとの言うこと聞くって約束だったじゃん」
「お…あ… そゆこと?じゃ…まぁ…しゃーね…よなぁ?( 男性の方を見て聞く)うん…じゃいいく?」( そだ…な)
「おん… りょかい… じゃ…い…いこぜ?」
「うん…んっと( 立ち上がる) 」
「んっひひひ… うん…じゃ… 三人で布団いこ?」
「うん…」
「じゃ…な… 今日も…いっぱい… その…」
「んっ…( 近寄る) 」
「いっぱい…しような?」
「んふー( 近寄る) 」
「…きもちよくなろーね?」
「んふふふ…( 同時) 」
「へへへへ…( 同時) 」