エピローグ
やっと雨、止んだね……結局、止まずに一晩中降っていだみでぇだね。
それにしても、朝早ぇこの時間帯も、やっぱり人いねな。
一晩中、一緒にいても、もっと傍にいでぇって思ってまる。
君は、これから仕事?
そっか…淋すいばって、また会えるよね?
ふふっ、約束だよ?
あっ、見て。
ほら、向こうの空!虹が出でら!まだ出てそったらに時間立ってねのかな?
どの色もくっきり見えで…たげ綺麗!知ってら?
好きな人と一緒に虹ば見る事が出来だっきゃ、両想いになれるんだって!素敵だど思わね?
それども、こった話、わんつか…子供っぽい?
君らしいね…って、ねぇ、それって結局どっち?
どっちなの?
…むー。
上手ぐはぐらかされだ感ずがすー。
君と一緒にいると、自分がアイドルだっていう事ば忘れで、素の自分が出でまるな。
アイドルでねくて、一人の女の子どすてわーば見で欲すいって思ってまる。
だばって、今だけはいいよね?
ここはステージの上でねんだはんで。
また、一緒にカラオケ。
行こっか?
今度は、君の歌ってら声も、聴かせてね。