「私だけの大切な、愛するご主人様」
はぁはぁっ…んちゅ、んぅ…気持ちよかったですはい、本当に…溶けてしまいそうでした想いが通じ合ったセックス。
こんなに素敵なものだったんですね…ふふっ貴方も、笑ってくれましたね。
ふふ…ちゅ、ふふ…んちゅぁ…はぁ嬉しい…貴方が私を変えてくれました。
…大好きですこの感情は、作られた偽物ではなく私個人の体の奥から感じる気持ちです。
好き…というこの気持ちも、笑い方も全て、貴方に教えてもらいましたずっと、こうしていたいです。
私の残り少ない稼動限界まで、お傍においてください、私だけの大切な…。
ぐすっ…はぁ、ふふ、大丈夫です…もう泣きませんせっかく笑えるようになったんですだから、最後の日まで毎日笑顔でいたい…です…うぅっ、ぐっ…ごめんなさいっ、すぐに止めますからっ…これ、は…?
えっと、この書類は…はい、読んでみます所有者とクローンの…んぅ?
少し、難しいです…しょ、処置を施し、所有者の遺伝子情報を記録したナノマシンを精…精子でしょうか…と共に、クローンの体内に…?
それによりクローンの肉体の自壊を防ぐ?
このページは専門用語が多くて、私には解読できません。
…次のページは…効力の維持には定期摂取が必要適合があり、別の所有者からの提供は不可能?
あの、これ、は…?
私では理解しきれない箇所もあるのですが…クローンの延命、寿命を延ばす方法がある、ということでしょうか?
まさか…そんなものがあるとは…そう、ですよね。
貴方は工場で働かれているんですから、クローンの処置に関してもご存知の筈。
お互いに手術が必要、痕が残ると書いてありますが…私の為に傷跡まで…そのような事をしてまで、私に、生きる資格などは。
も、もうしてしまったのですか?
な、なぜ。
私のような欠陥品の為に。
…この花のような痣がそうなの、ですか?
いいえっ…私は、貴方と同じものができるなら、むしろ嬉しいです本当に、いいんでしょうか?
この書類の通りであれば、今後は私とずっと。
その、貴方からセックスをして頂かなければ。
私は、このまま一緒に生きても…んちゅっ、はぁ…すごい、夢みたいです…ありが…うぐ、ぐす…ご、ごめんなさい、また私…違うんです。
本当に嬉しくて…なのに、涙、が。
止まりません…っ感情と反応がちぐはぐになるなんて…やっぱり私欠陥だらけですうう…ど、どうしよう…あの…こんな恥ずかしい状態ですけれど、私からも言わせてくださいすぅ、はぁ…ありがとうございますっこれからも貴方だけを愛しています私だけの大切な、愛するご主人様
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