海だよお兄ちゃん
…ほら、お兄ちゃんっ、早く早く!海、ばり綺麗かよわぁ…。
陽の光が当たって、キラキラしとーね…それにしても、夏休みだけあって、すごい人やね…。
はぐれたら、迷子になりそーやん…でも、うちの側にはお兄ちゃんがおるけん、安心…やもんね。
今日は、うちの事ずっと離さんでよ?
…ふふ、頼りにしとーよ~、お兄ちゃん疲れたけん、もう動けん~とか、ならんでよ?
今日は、いっぱい予定があるっちゃけん…って、今日何するか、ちゃんと憶えとーと?
もう、忘れんでよ~まずは海で遊んで、そのあと、海の家でお昼ご飯夕日が出てきたら、近くの旅館に泊まって、一緒に温泉…やろ?
うち、この日が来るのを楽しみにしとったとよ?
なのにお兄ちゃんったら……え?
……そ、そう…なん?
でも、いくらうちの水着姿が楽しみやけんって、他のこと忘れるのはダメばい前なんて、自分の誕生日も忘れとったし…まあ、それだけうちのこと意識してくれるのは、嬉しいけど…ふふ。
お兄ちゃん、そんなに待ちきれんと?
じゃあ…そろそろ着替えよっか更衣室までは一緒に、手を繋いで行こうねほら、ぎゅぅって、しよ……んやっぱり…お兄ちゃんの手、大きくて…ほっとするあぁもう、何ニヤけとーと?
うちは、お兄ちゃんの恋人なんよ。
ちゃんと手を繋いで、周りにアピールしておかんとねうちは、お兄ちゃんのモノだって。
ふふもちろん、お兄ちゃんだって、うちのモノやけんね?
他の女の人には、絶対に渡さんけん…なんて、大丈夫ばい。
お兄ちゃんはそういうことせんって、うち、信じとーけん…さ、早く行こうちの水着姿、楽しみにしとってね?
ふふ