Track 6

6.1 一緒に温泉入ろ?

…ふぅ。 ごちそうさまでした…夕食、美味しかったねーさすが旅館の味っていう感じで…うちも負けてられんなぁこれくらいの料理を作れるように、もっと頑張らんと……え、そう? うちの料理の方が…あったかくて、美味しいと? ふふありがとうお兄ちゃん。 でも、うちはもっと上手くなって、お兄ちゃんの胃袋をぎゅって掴むっちゃもんなんて、もう遅いかもね。 ふふ……あ、この後のお風呂やけど、家族風呂…ったいねやけん、お兄ちゃんと二人っきりで入れるとよ? どうする? 嬉しかと? ふふまあ、うちはどっちでも良いっちゃけど…恥ずかしいなら、お兄ちゃんから先に入ってきても良かよ? ……って、ほんとに行っちゃうったい。 ふーん? お・にい・ちゃん♪ ふふ、何一人で入っとーと? うち、こっそり付いていったっちゃけど…お兄ちゃん、後ろ気にして、そわそわしとったやろ? …ほんとは、期待しとったっちゃろ? こうして、うちと一緒に入るのだよねー。 うちもばい、お兄ちゃん……ほら、いつまでお風呂に入っとーと? うちが背中流しちゃるけん、こっち来てじゃあ、そこに座っとってね…んー? どうしたと? 鏡越しにちらちら見て、そんなにうちのこと、気になると? でも、ちゃんときつくタオル巻いとーけん、お兄ちゃんが喜びそうなことにはならんっちゃないかな? …うちはお兄ちゃんに、もっと健全な意味で気持ち良くなってほしいけん…さっそく、身体洗っていくよヘンなことばかり考えとったら、ダメやけんね? …んっ、ふぅん? いつも通り、手で洗っとーよお兄ちゃん、ボディタオルで洗うよりも、うちの手でされる方が好きやろ? やけん、…ね? 気持ち良かろ? ……ん、はぁ……ん……んぅ……ふぅ……はぁ…お兄ちゃんの背中広いけん、中々洗い終わらんね…ん…ふぅ…ふふっ……こうやって、お兄ちゃんの背中洗っとったら、落ち着くな…あったかくて、少しゴツゴツしとる……広い背中…うちが小さい頃は、この大きな背中を見て、お兄ちゃんの後ばかり付いていっとったよ…ねはぁ、懐かしかぁあの頃も、お兄ちゃんって大きいなぁって思っとったけど…今はもっと大きくなっとーようねちの背が伸びても、お兄ちゃんはもっと成長しとって………ちょっとだけ、ね。 置いて行かれちゃうかもって、思っとったんよ……でも、お兄ちゃんはちゃんとうちのこと見てくれて、歩く速さとか、うちに…合わせてくれたよね…すっごく、嬉しかったな……今はうち、お兄ちゃんとの距離も縮まって…後ろだけじゃなくて、隣にも…おれるよ…ん、はぁお兄ちゃん、ばり好いとーよこうして話ながら、ずっと触れていたいな……ん、はぁお兄ちゃんの、逞しい背中……いつも洗ってあげとーのに……うち、まだドキドキしとる…はぁ。 うちも、お兄ちゃんのこと言えんね……大好きな人に触っとると、すぐ照れちゃう…ほら、鏡に映ってるうちら……顔、真っ赤やもん…ふふ。 恥ずかしがりよるお兄ちゃん、愛らしかぁ……ん、はぁ……ふぅ。 じゃあ、流してくね今日はシャワーじゃなくて、このお風呂用の桶を使って…ふふ、気持ち良か? …もう一回流すよ? はい、これでお終い今度は、頭を洗っていくけんねいつもはお兄ちゃんが自分で洗っとーけど、今日は特別ばい? …でも、お兄ちゃんがして欲しかったら、毎日洗ってあげても良いけんね? えー、そう? うちにもっと甘えてくれても良かとよ? …うち、お兄ちゃんが喜んでくれること、いっぱいしたいけん…どう? 気持ち良か? お兄ちゃんの頭を、わしゃわしゃわしゃ~♪なーんて。 ちょっと子供っぽいかな? …ふふ。 シャンプーが髪に馴染んで、けっこう泡立ってきたよ今日は、海でたくさん遊んだけん、念入りに洗っておかんとね…んっ…ふぅお兄ちゃん、痒いところはございませんかー? ふふ…気持ち良さそうで、良かったぁん…はぁこうやって、人に髪を洗ってもらうのって、自分でするより気持ち良かよね…こういうのも、耳かきとおんなじで、癒し…なんかな…あ、今お兄ちゃん、耳かきって言葉に反応したやろほんとにお兄ちゃんは耳が好きなんやねぇ……でも、今意識するのは、頭の方ばい? …ん、はぁ…うちの手で、頭も心も…んっ、気持ち良く…なってね……ふぅ。 こんな感じかなじゃあ、今度はお湯を掛けていくけん、泡が入らんように、しっかり目を閉じとってね…はい、これでお終いどうやった、お兄ちゃん気持ちいい? ふふっ良かった。 じゃあ、後は湯船であったまっとってうちは自分で……え、お兄ちゃんが洗ってくれると? じゃあ…少し恥ずかしいけど、お願いしようかな…座る場所、交代ね…あ、タオル取らんと、洗えんよね…えっとね、前は恥ずかしいけん、背中のところだけ…ね…はい。 触って、良かよ…もちろん、タオルじゃなくて、お兄ちゃんの手で洗ってねん…はぁ。 お兄ちゃんの手のひら…大きくて、んっ…安心、する……ん、あぁ…んぅ…はぁ…ヌルヌルして、少しくすぐったいけど…ん、気持ち良い………お兄ちゃん、オイル塗ってもらう時も思ったけど、意外と上手やね…ん、はぁ。 うちの身体…優しく、触ってくれて…あぁ、んん… ヘンな声、出ちゃう……んぅ、あぅ…脇腹のところ、くすぐったくて……んっ、ふふ……くぅはぁ……。 終わったと? じゃあ、流してくれる? ああぁ…あったかくて、気持ち良かぁ……ん、はぁ。 もう一回、良か? ありがとう、お兄ちゃん…今度は、髪も洗ってくれると? …なら、お願いしようかな…はい、どうぞ優しく…泡立ててね? ……ん、あぁ……やっぱり…自分でするよりも、気持ち良かね…ん、はぁ……お兄ちゃんの手、とっても優しくて…頭、よしよしって…撫でられとーみたい……ん、はぁ………あ、もう…やけんって、ほんとにせんでも良かとに…ん…だって、恥ずかしいけん……ん、あぁ………え? うちの髪、サラサラしてて……綺麗、なん? …ほんとに? ん…嬉しい髪を褒められるのって…あんまりないけん。 何やろう…照れちゃうね。 えへへ…ん、はぁ…ふんふーん♪ ふんふんふーん♪ …ふふ……ん? お兄ちゃんも、うちの髪洗っとるの、気持ち良かと? …… へぇ、髪の感触が好きったい…えへへうちも、お兄ちゃんに優しく洗ってもらうの、大好きばい……ん、あぁ……本当にこれ、癒されちゃうねぇ……ん、はぁ……そこ、気持ち良い……んっ、はぁ…あぁ、もう…終わり? …うーん、ちょっと残念かな…ねえ、またお願いしても良か? お兄ちゃんに髪洗ってもらうの、うち、気に入っちゃった良いと? ふふ、ありがと…じゃあ、目を閉じとくけん、シャンプーの泡、綺麗に流してね………んっ……あぁ、あったかくて、気持ち良い…ん…あぁ……ふぅ、さっぱりしたぁ。 ありがと、お兄ちゃんあとは自分でしちゃうけん、お兄ちゃんは湯船であったまっとって遠慮せんで良いって。 風邪引いちゃったら大変やろ? うん。 じゃあ、また後でね、お兄ちゃん