5.五時間目の国語
(先生に当てられ、走れメロスを朗読する。先生の命に従って、下剤を服用させられている)
はい 先生
えー…
メロスは激怒した
必ず かの邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)の王を除かなければならぬと決意した
メロスには政治がわからぬ
メロスは、村の牧人(ぼくじん)である
笛を吹き、羊と遊んで暮して来た
けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であっ…(お腹の音)た
きょう未明(みめい)メロスは村を出発し
野を越え山越え
十里はなれたこのシラクスの市(いち)にやって来た
メロスには父も、母も無い
女房も無…いっ くっ(すかしっぺ)
十六の 内気な妹と二人暮しだ
この妹は、村のある律気な一牧人を、近々、花婿(はなむこ)として迎える事になっていた
結婚式も間近なのであ…(お腹の音)っる
メロスは、それゆえ、花嫁の衣裳(いしょう)やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる…(すかしっぺ)っふ…市にやって来たのだ
先ず、その品々を買い集め、それから都の大路(おおじ)をぶらぶら歩いた
メロスには竹馬の友があった
セリヌンティウスである
今は此のシラクスの市で、石工(せっこう)をしているっ(お腹の音)
その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ
久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである
歩いているうちにメロスはっ(お腹の音)…メロスはまちの様子を怪しく思った
ひっそりしている
もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだがっ(すかしっぺ)、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、
市全体っ(すかしっぺ) 全体が、やけに寂しい
のんきなメロスも、だんだん不安になって来た
路(みち)で逢った若い衆をつかまえてっ(お腹の音)、何かあったのか、
二年まえにこの市に来たときは、夜でも皆が歌をうたって、まちは賑やかであった筈はずだが、と質問した
若い衆は、首を振って答えなかった
しばらく歩いて老爺(ろうや)に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問しっ(お腹の音)た
老爺は答えなかった…ぁっ(すかしっぺ)
メロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた
老爺は ぁっ(お腹の音)、あたりをはばかる低声で、わずか答えた
(ここからさらに腹痛激化。息を切らしながっら音ありの屁をもらして悶える)
(お腹の音)
あぎ…ぎ ぐ う ぅぅ
「王様は、人を殺し(お腹の音)…ますっ」
「なぜ…殺すのだ…」
「悪心(あくしん)を抱いている、というのです、がっ(お腹の音)……うぅ、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ」
「た たくさんの人を殺しっ(放屁)たのか」
「はい、は、はじめは王様の妹婿さまを。
それからぁっ ぐっ…(お腹の音)ふぅふぅ 御自身のお世嗣(よつぎ)を。
それから、妹さまを。それから、妹さまの御子(みこ)さまを。
それから、皇后(こうごう)さまっ(放屁)を。
それから、賢臣(けんしん)のアレキス様を(お腹の音)ぉぉぉっ。」
「おどろい、た。国、王は乱心かっ ぁぁっ(放屁)。」
「いいえ、乱心ではっ(お腹の音) 乱心、ではございませぬ。
人を、信ずる事が出来ぬぅっ(放屁)、というのです。
このごろは、臣下(しんか)の心をも…(お腹の音)ぐっぅ、お疑いになり、少しく、派手な暮しぃぃっ(お腹の音)をしている者には、
人質ひとりずつ、差し出すことを、命じて居りま…(お腹の音)す。
御命令を拒めば、十字架にかけられて、殺されます…ふっ(放屁)。
きょうはっ(お腹の音)、六人殺されました。」
聞いて、メロスは激怒した。
「呆れた王だ。生かして置けぬ。」
メロスは、たっ(お腹の音)ぁぁ…単純な男であった。
買い物を、背負ったままで、のそのそ王城にはいって行った。
たちまち彼は、巡邏(じゅんら)の警吏(けいり)に捕縛されっ(お腹の音)た。やっ(放屁)
はぁ はぁ 調べられて、メロスの懐中(かいちゅう)からは短剣が出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。
メロスは、王の前に引き出された。
「この短刀で何をするつもりであったか。言えっ! くっ(放屁)」
暴君ディオニスは静かに、けれども威厳をもって問いつめた。
その王の顔は蒼(そう)っ(お腹の音)……ぐっ、蒼白(そうはく)で、
眉間みけんの皺しわは…きっ(放屁)、刻み込まれたように深かった。
「市を暴君の手から救うのだ。」
とメロスは悪びれずに答えた。…ぬぁっ!(お腹の音)
「おまえがか?」
王は、憫笑(びんしょう)した。
「仕方の無いやつじゃ…あっ(放屁)。おまえには、わしの孤独がわからぬ。ぅぅっ(お腹の音)」
「言うな!」
とメロスは、いきり立って反駁(はんばく)した。 はぁ はぁ
「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。
王は、民の忠誠をさえ疑っておられる。」
「疑うのが、正当の心構えなのだぁっ(お腹の音)と、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。ぁぁっ(放屁)
人の心は、あてにならない。
人間は、もともと私慾(しよく)のかたまりさ。
信じては、ならぬ。」
暴君は落着いっ(お腹の音)……て呟つぶやき、ほっと溜息(ためいき)をついた。
「わしだって、平和を望んでいるのだが…ぁぁっ(お腹の音) やっ(放屁)。」
「なんの為の平和だっ(お腹の音)。自分の地位を守る為か。、はぁぁ(お腹の音)」
こんどはメロスが嘲笑した。ふっ(放屁)
「罪の無い人を殺して、何が平和だ。」
(お腹の音)だっ きゅうぅぅうっ
(ここから極限状態で早口になっていく。息は絶え絶えで呂律も回っていない。でも何を言っているのか、ギリギリ聞き取れる感じ)
「だまれ、下賤(げせん)の者。」
王は、さっと顔を挙げて報いた。
「口では、どんな清らかな事でも言える。
わしには、人の腹綿(はらわた)の奥底が見え透いてならぬ。
おまえだって、いまに、磔(はりつけ)になってから、泣いてわびたって聞かぬぞ。」
「ああ、王は利口だ。うぬぼれているがよい。私は、ちゃんと死ぬる覚悟でいるのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」
と言いかけて、メロスは足もとに視線を落し瞬時ためらい、
「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。
たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。
三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」
「ばかな。」
と暴君は、しわがれた声で低く笑った。
「とんでもない嘘を言うわい。逃がした小鳥が帰って来るというのか。」
「そうです。帰って来るのです。」
メロスは必死で言い張った。
「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。
妹が、私の帰りを待っているのだ。
そんなに私を信じられないならば、よろしい、この市にセリヌンティウスという石工がいます。
私の無二の友人だ。
あれを、人質としてここに置いて行こう。
私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。
たのむ、そうして下さい。」
それを聞いて王は、残虐な気持で、そっとほくそえんだ。生意気なことを言うわい。
どうせ帰って来ないにきまっている。
この嘘つきにだまされた振りして、放してやるのも面白い。
そうして身代りの男を、三日目に殺してやるのも気味がいい。
人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの男を磔刑(たっけい)に処してやるのだ。
世の中の、正直者とかいう奴輩(やつばら)にうんと見せつけてやりたいものさ。
「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。
三日目には日没までに帰って来い。
おくれたら、その身代りを、きっと殺すぞ。
ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ。」
「なに、何をおっしゃる。」
「はは。いのちが大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、わかっているぞ。」
メロスはくやしく、地団駄(じだんだ)踏んだ。ものも言いたくなくなった。
竹馬の友、セリヌンティウスは、深夜、王城に召された。
暴君ディオニスの面前で、よき友とよき友は、二年ぶりで相逢(あいあ)うた。
メロスは、友に一切の事情を語った。
セリヌンティウスは無言でうなずき、メロスをひしと抱きしめた。
友と友の間は、それでよかった。
セリヌンティウスは、縄打たれた。メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星であ……や ぁぁぁっ
(ここから脱糞。掠れたうめき声をもらしながら排泄二十秒@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@)
はぁ はぁ…はぁ…
ふふ うふふ
ねぇ 先生…
うんち もれた
ちゃんともらしましたよ…うんち
ふふ えへへへへへっ