≪Ch.1 秘密な始まり≫
<正面 普通>
(嫉妬した感じで)ふーん。とーか、先輩から告白されたんだ。
とーかって、可愛いもんねー。
女の子っぽくて、守ってあげたくなるタイプっていうか。
それで、どうするの? 先輩と付き合うの?
あの先輩、評判いいよね。
クラスの子も、カッコいいって話してたの聴いた事あるよ。
分からない? 分からないってどういう事?
だって、自分の事だよ?
<正面 近い>
ねえ、もしかしてとーかって、男の人にふれられるのが怖い?
ふふっ。図星なんだー。
そんなに赤くなってたら、何も言わなくても分かっちゃうよ。
<右 近い>
ぎゅーっ。
ふふっ。とーかは、ウブで可愛いなー。
でも、そんな調子だと、いつまで経っても彼氏できないよ。
ねえ、こうやって私にぎゅーってされるのも嫌?
ふふっ。そんな事無いよね?
女の子同士だもん。
じゃあさ、ふれられるの、女の子から慣らしてこうか。
大丈夫、痛くしないから。
ダメじゃ、無いよね?
ふふっ。嬉しい。
髪ツヤツヤ、細いね、サラサラしてる。
耳、小さい。
(耳吹き)ふーっ。
ふふっ。そんなに硬くなっちゃダメ。
こういうのはリラックスが大事。
ほら、力抜こう。
(耳吹き)ふーっ。
ふふっ。耳真っ赤、かわいいー。
とーかの耳ってさ、髪に隠れてて白いから、赤くなったのがよく分かっちゃうね。
(耳吹き)ふーっ。
ねえ、とーかも私の体に腕回して。
そう、ぎゅーって。
ふふっ。ぎゅーってされるの幸せ。
ねえ、とーかもそう思わない?
ドキドキするけど、なんだか落ち着くっていうか。
ねっ、女の子にふれられるの嫌じゃないでしょ?
すーっ、はーっ。
柑橘系の香りに混じって、とーかの匂いがする。ふふっ。
んっ? 臭くなんて無いよ。
すーっ、はーっ。
うん、甘くていい匂い、トロンってしちゃう。ふふっ。
女の子の体って、やわらかくて気持ちいいよね。
んーっ? どこって、そりゃあ、ほっぺとか。
ほら、とーかのほっぺ、もちもちですべすべ。
ずっと頬ずりしてたいくらい。
あと、手とか。
こうやって、やさしいタッチで背中撫でられるの気持ちいいでしょ?
指先でつーって背筋撫で上げられると。
ふふっ。可愛い吐息、出ちゃうね。
のけ反っちゃってる、背中ゾクゾクする?
<右 近い 囁き>
それとー、胸とか。
ねえ、そんなにくっ付いちゃって、私の胸、気になるの? ふふっ。
どんな感触、する?
<右 近い>
だーめっ、ちゃんと答えてくれないと離さない。
それに、そんなに慌ててたら、意識しちゃってたってまる分かりだよ。ふふっ。
ねえ、どーなの私の胸、教えて?
ふーん、やわらかいんだー。
やわらかくて意識しちゃってたんだー。
やわらかいの気に入ってくれたのかなー? ふふっ。
んっ? とーかの胸は、んー、ほどほど?
ほら、とーかの胸、清楚で、お上品だから。
あははっ、ごめんごめん。
よしっ、私の胸で泣け。
ふふっ。遠慮しなくていいのに。
<右 近い 囁き>
(耳吹き)ふーっ。
どーお? そんな話してたら、緊張、解けてきたんじゃない?
女の子にふれられるの、怖くなんて無いでしょ?
やわらかくて、ぽーっとしちゃうね。
ぎゅって抱き付いていると安心するね。
こんな風に好きな人に包まれていたら、幸せだと思わない?
だから、皆、付き合ったりしてるんだよ、多分。
(耳吹き)ふーっ。
もっと、力抜いて幸せな気分に浸っちゃおう。
頭撫でられるの、気持ちいいね。
やさしく撫でられた所、ふわーってした感じが残って幸せだね。
安心したら、目も閉じてみようか。
そうした方が、もっとふれてるの感じるよ。
ほっぺ、ふれ合ってるの分かる?
もちもちして、心地いいね。
こうやってボソボソってしゃべってると、くすぐったい?
でも、くすぐったいのも気持ちよくない?
耳も、私がしゃべると息がかかって、ゾクゾクしちゃうね。
指先で、ふれるかふれないかくらいでさわられるのも、悪くないでしょう?
そうやって、首筋とか肩とか撫で下ろしていって。
背中、上下にゆっくりやさしくさすられるのどう?
ふふっ。体、ビクビクしちゃってるよ。
息も荒くなってる。
もっと、力抜こう。
ほら、ふーって息吐いて、深く呼吸してみよう。
深く呼吸すると、体の力抜けるよ。
もーっと体の力抜けると、もーっと気持ちよくなれるよ。
そうやって、深く呼吸してると私の匂いも分かっちゃう?
女の子っていい匂いするよね。
私、シャンプー、フローラル系にしてるの。
女の子っぽくて、花みたいな甘い香りしない?
甘い香りって、うっとりしちゃうよね。
頭の中も、甘い気分でいっぱいになっちゃうよね。
ふふっ。そんな時は、何も考えないでいいの。
何も考えないで、もっと甘い気分にひたっちゃおう。
だって、撫でられると、ぽーっとしちゃうもんね。
女の子にふれられるの、気持ちいいもんねー。
気持ちよかったら、もっとぎゅってしてみよう。
そうすれば胸の感触、もっと楽しめちゃうよ。
女の子の胸の感触、やわらかーく潰れて、やさしく押し返して来て、とっても幸せだよね。ふふっ。
脇腹も、撫でられるとちょっとくすぐったいけど、くすぐったいのがゾクゾクして気持ちいいよね?
ねえ、もっと女の子の手の感触、楽しんじゃおうか?
こんな服越しじゃなくて、直接肌に触れたらどれだけ気持ちいいのかなー?
ねえ、想像してみようか、私の指が背中を、はい上がって来るの。
細くて、やわらかくて、ちょっとひんやりした指が、背筋を下からつつーって。
ね、想像しただけでゾクゾクしちゃわない?
じゃあ、裾から手、入れちゃおうか。
つーっ。
あーっ、いい声出るねー。ふふっ。
すっごく、敏感になっちゃってるね。
敏感なの可愛いよ。
だって、好きな人が反応してくれたら嬉しいでしょう?
だから、我慢しなくていいの。
気持ちよかったら、我慢しないで声出しちゃおう。
とーかも、可愛いって言ってもらえたら嬉しいよね?
あっ、あって声出してるの、すっごく可愛いよ。ふふっ。
ねえ、キス、しちゃおうか。
ほっぺにチュッて。ふふっ。
唇にキスは、大事な人に、取っておこうね。
好きな人と、ドキドキして、気持ちよくて、幸せなキス。
そんなキス、素敵じゃない?
とーかもそんなキス、してみたいよね?
ほら、こんな風に、
(右頬にキス)チュッ。
ねっ、女の子の唇の感触、ぷるぷるで、とっても気持ちいいでしょう?
とーかも、上手にキス、できるかなぁ? ふふっ。
ほら、唇の力抜いて、ぷるぷるにして、軽くついばむみたいに。
んっ。ふふっ。上手、上手、とーかの唇、やわらかくて吸い付いてくるみたいだよ。
じゃあ、お返しにもう一回。
(右頬にキス)チュッ。
ねえ、とーかももっとキスして。
んっ。ふふっ。キス、やわらかくて、幸せで、とろけちゃうよね。
(右頬にキス)チュッ。
とーかも、もっととろかせて。
んっ。ふふっ。こうやってキスしてると、相手の事もっと好きになっちゃうね。
だから、とーかもいっぱいキスして、もっと好きにさせてあげよう。
(右頬にキス)チュッ。
好きだよ、とーか。
んー? とーかは私の事、好きじゃ無いの? 悲しいなー。
違うの? だったら、キスして、ハッキリ言って欲しいなー。
んっ。私も大好きだよ。ふふっ。
(右頬にキス)チュッ。
<右 近い>
ねえ、背中撫でられてるだけじゃ、気持ちいいけどもどかしいでしょう?
もーっと、気持ちよくなりたいなーって思わない?
じゃあ、体の正面もさわられる練習、しちゃおうか。ふふっ。
んー? 付き合ったら背中さわられるだけじゃないんだよ。
ウブなのは可愛いけど、そんなんじゃあ相手に嫌われちゃうよ。
とーかって、心を許してくれてないんだなーって、本当は自分の事好きじゃないんだなーって、苦手なんだなーって思われちゃうよ。
好きだって気持ち、もて遊んでる、酷い子だと思われちゃうよ。ふふっ。
そんな風に思われるの、嫌だよね?
そんな酷い子になりたく無いよね?
とーか、そんな酷い子じゃ無いもんね、ただ怖いだけだもんね、分かるよ。
だから、練習して怖いの克服すればいいだけだよねー? 違うかな?
そーだよねー。じゃあ、嫌われないように練習しよっか。
それに、背中よりもーっと、気持ちいいよ。
気持ちいいし、とーかの事、可愛いなって、もーっと好きになってもらえるよ。
ねっ、好きって思って欲しいでしょう?
それなら、ふれられても怖くないように練習しないといけないよね。ふふっ。