■01
ふぅ~……これで、あらかた片付いたか。
いや、キミのせいばかりではないよ。
無茶な仕事押し付けた部長も悪い。
もっとも……キミには普段から、もうひと頑張りしてもらえると嬉しいかな。
フフッ、すまないね。
残業に付き合わされたコトへの、ちょっとした意地悪だよ。
さぁ、もういいだろう。
後は私だけで十分だ……い、いや。
いい。
私ももう帰るから。
先に、ちょっとお手洗いに行って……か、鍵はかけておくから、キミは先に帰りなさいっ。
今ならギリギリ、終電にも間に合うだろうから……んん、私は大丈夫だっ。
ふぅ~っ……やれやれ。
何とか片付いた~……っはぁ、はぁはぁ、んん。
んっはぁ~、あぶにゃいあぶにゃい、んん、あ、危なかった~……いつ始まるかと、ヒヤヒヤした~。
この分なら、今夜はギリ大丈夫、かにゃ……かな。
はぁ、はぁはぁ、はふぅ~、んぅう。
まったくもう……何で発情期なんてものが来るかな。
んはぁ、しかも二十代はキツい~。
今夜中に、発情期休暇の申請をしておかにゃいと、んっく、まったく部長め……わざわざこんな日に残業させるなんて。
はぁ、はぁ、まぁ?
彼が、頼りないことにも問題が。
んにゃ!?
はっ、はい!?
あっ、あぁ、キミか。
帰っていいと言っただろ?
あぁ、いや。
私は大丈夫だって……っくぅ!?
はぁ、はぁ。
いや、これは体調が悪いんじゃにゃくてぇ。
んぁあ、あぁあ♪
はぁ、はぁ、んにゃぁ~、は~、は~、はぁはぁ……。
ヤバイ!
今来た。
一気に来た~!
何でこんな急に……いや、来るのはわかってたけど。
もしかして、彼?
彼の匂いとか……心配してくれるトコとか、仕事熱心なトコとかぁ、あぁ、はぁはぁ。
あんな、頼りない人に、何を反応しちゃってるのよ、私は~、あぁあ。
は~、は~、はぁはぁ、あっふ、んん……と、とにかく、キミは先に帰って。
うぅう、か、帰ってってば~!
は~、は~、そ、そうじゃないと私、んん、私、キミのこと……。
んん、んはぁ、はぁ、はぁはぁ、んっふ……っごくん。
あぁ、もういいわ。
こんな時に残業させられた腹いせをさせてもらわにゃいと、ねぇ♪
んふ、ふっ、ふふふっ……んっく、んぅん。